Texere / 2022 | Tomoko Hojo
・Texere / 2022 | Tomoko Hojo
「二坪の眼」は、アートギャラリー「のこぎりニ」の一角に間借りしている。「mhPROJECT_ノコギリニ」もまた、「のこぎりニ」の一角にスペースを構えている。
現在、「mhPROJECT_ノコギリニ」のスペースで、北條知子氏の「Texere」(サウンド・インスタレーション)が展示されている。
かつて、毛織物工場として操業していた平松毛織は、操業停止後のブランクを経て、アートギャラリー「のこぎりニ」として再生された。2015年暮れのことである。
再生後、6〜7年を経て、アトリエを構える入居者も増えてきた。
「mhPROJECT_ノコギリニ」は、2021年夏に入居して2022年春から活動を始めた。「Texere」はパフォーマンスの第一弾である。
同じく工房を構えている「ノコギリアン」がそのパフォーマンスをレポートしている。
・「のこぎり二」で開かれた二つの祝祭
https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/lib/20220921_noko_bangai.pdf
・ノコギリアン文庫
https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/nokoyane.htm
私は今日も、二坪の眼で作業をしながら、工場内に漂う「Texere」を聴いている。私の日常の中に「Texere」が流れ込んでくる。「のこぎり屋根」工場という“場”の力が増幅される。「Texere」には、そんな効果があると確信できる。心地よい。
工場に誰も居ない時間、夕暮れ時にひとり聴く「Texere」は格別だ。贅沢としか言いようがない。
役目を終えた「のこぎり屋根」工場が再生されて、遠い昔の音・声を今に伝えている。それは、私の中に眠っているものを揺り動かしていく。
mhPROJECT_ノコギリニ https://www.instagram.com/mhproject_nokogirini/ https://mhprojectnyc.com/
のこぎりニ(平松毛織株式会社)
愛知県一宮市篭屋4-11-3