【エッセイ】血眼読書
活字が好き、という理由で本が好きだと言っている人をTwitterではじめてみたとき、何を言ってる……?と思った。
わたしはそもそも漢字が苦手で(文学部なのに)、むかし高校の先輩がノートに難読漢字をいっぱい集めていると言っていたのを聞いて白目剥いたことがある(その先輩も同じ学校の文学部に進んだ)。でも難読漢字を集めるってなに?って今でも思う。ほんとにおちゃめなかわいい先輩で、Suicaのケースとしてアーモンドチョコレートの箱を使ってたから理由を聞いたら、「駅でこれ使ってたら周りの人がどう思うか反応見てみたくて」って言ってた…。何?
話を戻すが、読書という行為ひとつとっても人にはいろんな動機があるんだなあと思った時、じゃあわたしが読書する動機はなんだろうと考えて気づいたことがある。それは、わたしは読書に対してあまりにも必死なのでは…?ということだ。
読みたいと思う本を買うのだから、もちろん早く読みたい!!となるのは当然だろうが、そういや昔からやばいのめり込み力で本を読んでいる気がする。
今でも一番好きなミステリーだが、高校の時に「そして誰もいなくなった」を読んだ時は特にすごかった。もう次のページをめくりたくてめくりたくて必死なのだ。登下校のバス時間はもちろんだが、学校に着いてからも授業中以外は全ての時間を読書に捧げていた気がする。お昼の時も友だちにことわって、弁当食べたらすぐ読んでた。今考えると、それだけ血眼になって読書してたわたしを気にしないでくれてありがたかったな…ありがとうみんな幸せになって…。
そんなにページ数が多い小説じゃないから、もちろんすぐ読み終わってしまったけど、なんだろうこの夢中力というか熱中加減というか。
本って、映像や音楽と違って自分が能動的に動かないと物語を進められないのが面白いなと思う。読みたい!!!読みたい!!という己の欲求が、物語の続きへ連れていってくれる。
他の人間たちがどんな感じで読書をしているかわからないけれど、わたしには読書って、どんな小説でも基本的にはめっっっちゃ血眼になってもう汗だらだらかきながらマラソンしてる気持ちになるのだ。それはまるで、なんか、飢え…?飢えてる人間がご飯を求めるような気持ちというか……それがクセになっていて読書を趣味としている部分があるのかもと思った時には自分に対してちょっと引きました。
みんなはどんな意識で本読んでるの?聞きたいので教えてください。
わたしが特に必死に読んだ本リスト📚
✏️東野圭吾さん「プラチナデータ」
✏️村田沙耶香さん「殺人出産」「信仰」
✏️雨穴さん「変な家」「変な家2」「変な絵」
✏️乙一さん「ZOO」「GOTH 夜の章」「GOTH 僕の章」
並べてみるとミステリーや恐怖を感じる描写がある小説が並んでます。読んでるとき脳からアドレナリン的なものがどばどばでるよな…クセになっちまうよやっぱり…このままでは読書に生活を脅かされてしまうかも、と恐ろしくなったりもしますが、杞憂なので死ぬまで血眼読書します!
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