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お金の使い方、教えてますか?

オリンピック

今年の夏はパリオリンピックが開催されました。非常に多くのメダルを獲得し、盛り上がりましたね。

印象深い競技を妻に聞くと、1つ目はやり投げだそうです。北口榛花さんは金メダルを期待された上で、期待通り金メダルをとったことがすごいとのこと。確かに金メダル予想をされすぎると、とれなかったときに「申し訳ない」という風に映ってしまう(いや別に金でなくてもすごいことなんですけどね)ので、すごくプレッシャーがかかると思います。

2つ目はブレイキンだそうです。今回初競技だったということもありますが、何よりも採点基準がわかりにくいとのこと。確かにやり投げは一番遠くに飛ばした人が優勝で金メダル。至極分かりやすいです。素人でも分かります。

しかし、ブレイキンときたら。正直、素人の私はまったく勝ち負けが分かりません。みなさんすごいなぁとは思いますが、どっちが点数が高いのか・・・さっぱりです。

しかし、当然ながら審判は分かります。解説者も分かります。同じ映像を見て、同じ人の動作を見ても、プロは見取ることができます。確実に私には見えていないものが見えています。

個人的には、フルーレも同じです。フェンシングだと思っていたのですが、フェンシングの中にフルーレというものがあるらしいです。違っていたらすみません。

フルーレにいたっては、見えもしません笑。素人は見えないものが、プロには見えるそうです。実際、スローで再生されると「本当だ・・・」と驚きます。

プロには見えて、素人には見えない。同じ事象であっても、見取れるものが違います。

教えるプロには何が見える?

スポーツの世界でプロと素人の違いを述べてきました。医者の世界でも同じです。レントゲン写真を見ても、当然ですが、素人は病気を発見することができません。またプロであっても、新人の医者とベテランの医者でも見えるものが違ってくるでしょう。

では、教えるプロである学校の先生には、何が見えるでしょうか。いろいろありますが、大きなものはステップだと考えています。

例えば、大縄跳びの跳び方を教えるのにはどれほどステップが見えますか?あの、8の字跳びするクラス全体でやるようなやつです。

ざっくりというと、縄の真ん中まで走って、跳んで、抜ける。基本はこの3ステップです。もう少し細かくすると、いつ走り始めて、どこで跳んでどこで着地するとよいか。そしてどの方向に抜けるとよいか。もっと言うと、走り始めるときのスピード、跳ぶ高さ、跳ぶ足、着地する足、抜けるときの姿勢などもあります。

それぞれの段階でこうした方がよいというのが見えるかというのをステップと私は呼びます。当然、熟練者であればあるほど、たくさんのステップが見える。たくさん見えるからこそ、スモールステップが作れるのです。よく言われるスモールステップが大事というのも、ステップが見えなければ踏めません。

ステップを小さくできればできるほど、ステップ一つ一つが簡単になり、成功体験が積み上がりやすい。小さいからこそ、どこでつまづいているのかも明確になり、適切な助言もしやすくなります。

教えるプロには、ステップが細かく見えるのです。

お金を使い方のステップは?

さてさて、私は今、子どものお金教育のNPOに参加していることもあり、絶賛子どものお金教育中です。

その中でも私は「お金の使い方」に特化した教育をしています。というのも、お金を得る、貯める、払うという行動のうち、払うは子どもの時から経験するからです。

そして、ここまでの流れから推測したかもしれませんが、お金の使わせ方にもステップを意識しています。つまり、お小遣いを渡して、「はい、自分で考えて使ってね-」ということはしていません。それは教育というより、放任のように感じます。

ちなみに今、息子には、自分の価値観を認識するというステップを踏ませています。まだまだ時間はかかりますが、このステップは上がって降りてを繰り返すことが予想されるので、早めに着手しました。

この記事で私のステップはあくまでも私の考えですし、みなさんにばしっと当てはまるとも思っていません。それよりも「自分はどうだろう」と振り返っていただくこと自体を目的としています。

お金は道具です。道具には使い方があり、教える必要があります。なぜなら使い方で道具は良くも悪くもなるから。

ラケットの使い方はラケットの握り方、振り方を教えた上で、何度も振る練習をする必要があります。

包丁の使い方は、安全な持ち方、切り方を教えた上で、料理に合わせて何度も切る練習をする必要があります。

バットの使い方は、握り方、構え方を教えた上で、ボールに合わせて何度も振る練習をする必要があります。

正しい握り方、持ち方をしたうえで、練習をすれば使えるようになりますが、変な握り方のまま、変な振り方、切り方では練習をしたところで、上手にはなりません。

もっと極端にいうと、ラケット、包丁、バットは凶器となります。そして同じように、お金も使い方によっては人を傷つけます。ときには自分自身を傷つけてしまうことも。

ですから、お金の使い方をきちんと教えた上で、何度も練習をする。その過程を通して上手にお金を使えるようになると思います。

お金の使い方にはどんなステップがあるのか。それを考えることからお金教育は始まると思います。

さて、みなさんはどうお考えでしょうか。ぜひお聞かせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。

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