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あなたは何が「できませんか?」

Youtuberヒカル

先日、令和の虎というチャンネルにYoutuberのヒカルさんが出ている回を見ました。以前も見たことがあるのですが、なんかふともう一回見たいなという気持ちになり、見たのです。

※この後、ちょっとしたネタバレがありますので嫌だという人は途中で読むのをやめてください。

令和の虎というチャンネルは、融資を受けたい人が社長さん達にビジネスプランをプレゼンをして希望額の融資を受けられるかというのがコンセプトです。

ただヒカルさんは事業プランを出さず、「俺をどう使うか」と社長さん達に問いかけます。当然、何の事業プランもないヒカルさんに対し、社長さん達も呆れていましたが、ヒカルさんのトークによりどんどん引き込まれ、最後は過去最高額である、1億円が出されることになります。

私もついつい引き込まれていますし、なんなら1時間を超える動画ですが、2回も見てしまっています。その引き込まれてしまう要因を探って自分に応用できたらなと思ったのです。そして、この一連の考える過程は、他の方の魅力再発見に役立てるなと思い、記事にすることにしました。

お子さんのよいところを見いだすきっかけにもなると思います。良ければ最後までお読みください。

ヒカルさんの魅力

さて、いきなり本記事の最重要部分ですが、どうしてこんなにもヒカルさんに引き込まれるのかを、実際に行われたトークをもとに考えます。

あくまでも私の見た主観による分析であり、ヒカルさん本人の解説ではありません。ご了承ください。

1.「僕は物を宣伝するのは得意です。」

ヒカルさんはご自分で「カリスマ」であると表現しています。すると、つい全能感のような何でもできるという発想になりがちですが、ヒカルさんはそんなことはありません。

冷静に自分のことを客観的に分析し、得意な部分を明確にしていて、その得意な部分に対する圧倒的な自信をもっています。そう言い切る姿勢に引き込まれます。もちろん実績もあるからその言葉に説得力も重なり、ますます引き込まれます。

しかも、何でも売れるわけではないと条件をつけています。「本当にいいサービス」であり、ヒカルさん自身が「本当にいいと思い、熱をもって宣伝できるもの」という条件です。この条件がさらに説得力を増すこととなっています。

つまりは「ヒカルさんがいいと思う」ことが売れることの条件になり、売れたときにはヒカルさんのブランドにもつながっていきます。もう見事としかいいようがないストーリー。

2.「デザインはできません。」

一方で得意なこと以外は「苦手」「やらない」と表現しています。こういうスタンスをとることで、ヒカルさんがやることは何でも得意分野とこちらは受け取るわけです。苦手なことを明言することで説得力が増す。そんな風にも感じさせられます。

実際、ヒカルさんが初めはいいと思っていたけど、途中でダメだと思った例として「牛宮城」をあげています。オープン一週間前に試食をしたところ、「くそまずかった」と表現しています。そして、牛宮城の経営を撤退しています。

その一連の流れはかなりニュースにもなったので、知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ヒカルが撤退したということでニュースになり、結果的に牛宮城という存在の宣伝とのこと。経済効果は3億円ほどと本人は言っています。

とはいえ、やらないきゃいけないことがあり、そこが自分は得意ではない部分はどうするのか。ヒカルさんの答えはシンプル。プロに頼る。得意な人に任せるということですね。カリスマとはいえ、きちんと頼る。むしろカリスマから頼まれたら頼まれた方も鼻高々ですもんね。いやーほんとよくできてる。

3.「他のYoutuberと比べてトップクラスに炎上に強い」

カリスマは唯一無二な存在。そうお思いがちですが、きちんと競合との比較をしています。本人視点ではなく、他の人から見た自分の見られ方を把握しているのがそのすごさ。

教育現場では成績は絶対評価ですが、能力というのは相対評価であると私は考えています。つまり、周りの人、状況、活動内容、競合などの総合的なもので能力は変わるということ。なので、自分がこうだから絶対だということではなく、否が応でも他者と否が応でも比べられます。

ヒカルさんをインフルエンサーとして考えたとき、競合はやはり同じ土俵の人。つまり人気Youtuber。プロモーションをする際、誰を起用するかという視点になります。

すると欲しいのは、ヒカルさんからの視点だけではなく、ヒカルさんを起用する側の視点。つまり競合と比べてどうかということ。

ヒカルさんが競合と比べる視点として言及したのは、「炎上」です。つまり危機的状況です。悪い想定をしておくことは仕事を想定する上で必要です。想定ができれば対策ができるから。その悪い想定をあえて自分から提案することで、大丈夫であろうという安心感にさえなります。事実、ヒカルさんは過去の炎上を次の復活のきっかけにしてきたという実績もあります。これ以上の安心感はありません。

まとめ

ヒカルさんのトークより見いだしたのは
①自分の強みを把握し、そこへの自信がある
②自分の弱みを把握し、それをさらけだしている
③他との比較をし、その中での自分の強みを把握している

一文だと、「強み弱みを把握し、競合との差別化ができている。」ということになります。文にすると簡単ですが、これを明確に伝えられただけで、私はぐいっと引き込まれました。

これができます。でもこれはできません。他と比べてこの部分は強いです。

この3つ。たかが3つ、されど3つ。結構、本質の3つだなぁと感じました。私自身、明確かつ自信をもって、この3つがいえるのかと言われると正直微妙です。特に、これはできませんという項目。できないことをはっきりするには、できることが明確である必要があり、何について話をしているのかもはっきりする必要があります。

「何ができないか」

結論、これをはっきり話せることが魅力につながるのかなと思います。ちなみに私の教員としてを考えたとき、「指導する」ができないという結論になりました。教員として大丈夫か?笑

また親としても「何ができないか」考えてみました。出てきた答えは「しつけ」でした。うーん、やはり大丈夫か?笑

ただ親も教員も共通して、「良いところを見て、寄り添う」はできます。これはかなり自信あります。できないことの不安を埋めるように、できると強く信じ込んでいるところはあるかもしれませんが笑。

そして、担任、非常勤、居場所づくり支援、PTA役員、発達障がいの子をもつ親という複数の視点があるというのが他者との差別化です。あ、もちろんnoteでもって、教育について発信しているということも。これは読者のみなさまのおかげです。ありがとうございます。

ぜひあなたも「何ができないか」を考えてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。

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