Google検索で退化したモノ
Google検索は非常に便利で、1秒に満たない時間で必要な情報を表示してくれます。SEOだとか、アルゴリズムだとか、広告だとか、さまざまな要因で検索順位は変わってきますが、おおよそ必要な順、分かり易い順に並んでいるように感じます。
何が退化したと僕が考えているかですが、1つは実体験、もう1つがチャレンジ精神です。
実体験する必要がなくなった現代
Google検索で「バンジージャンプ」や「ジェットコースター」と検索し、動画タブへ移動すれば、YouTubeを中心にバンジージャンプやジェットコースターを映像として体験できます。もちろん、実体験には及びませんが”こんんな感じ”程度には理解することができます。バンジージャンプの体験で得られることを100とすると30〜40程度は想像が出来ると思います。やってみないと分からない部分が減ったというイメージです。
ビジネスについても同じようなことが言え、例えば人通りの少ない場所に飲食店を出店した場合、どういうものだと成功するか、失敗するのはどういう原因か、実際に出店して良かった点、悪かった点はどこかなどがすぐに見つけられます。ビジネスの特に失敗については体験する必要がなくなった点は良いことだと思います。
行動よりも検索結果で判断することが増えた
僕はブラックバス釣りが趣味だったんですが、ここ10年くらいは釣りに行っていないので、かつての趣味となりました。20年前だとTSUTAYAで釣りのDVDなどを借りてきたり、釣り番組や釣り雑誌を見て「池原ダムには60cmオーバーがいっぱいいるらしい」と知ります。DVDや釣り番組はバスプロが釣りをしているので素人の僕らに同じ様なことができるか分かりませんし、楽しそうに釣ってはいますが、釣り慣れた人たちの釣り方なので、今ひとつ身近に感じられません。憧れはありますが。結果、行ってみよう!行って実際に釣って見たいとなります。
そもそも情報自体が少ないので不明な部分も多いです。
最近は色々な人、プロから素人、初めて釣りに来た人などの釣りの様子が検索しさえすれば大量にヒットします。SNSやブログにアップされた動画や画像が想像を超えた量で発見できます。見ているだけでお腹いっぱいになる量です。
結果的に様々なシチュエーションを想像でき満足してしまいます。
ほんの一例ですが、このような感じで、実体験せずに擬似体験に似た体験をすることができ、多くの情報から行動へのモチベーションが低下することが増えたように思います。
良いこと8割、悪いこと2割くらいに感じている2割の話です。個人的には行動することが大事な場面がやっぱりあると思っています。