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仕事の本質とは何か
養老孟司さん著『人生の壁』を読み進めているなかで、アフガニスタンの復興に人生を捧げた中村哲さんのお話に触れ、仕事の本質について語られていた。
中村哲さんは偉業を成し遂げようとしたり、後世に名を残そうとしたわけではない。そこから話は展開していく。
仕事の本質は、目の前の穴を埋めることです。穴が空いていたら、困る人がいるだろう。だから埋める。その延長線上に偉業があるかもしれないし、ないかもしれない。
ここを理解していない人がとても多いのです。仕事というのはあらかじめ存在しているものだというのは勘ちがいです。そういう勘ちがいをする人はともすれば、上司や会社に「私の仕事を定義してください」などと求めることになる。そんなことは事前に完全に定められるものではないというのが理解できていないのです。
まず存在しているのは「穴」のほうです。需要と言ってもいいでしょう。自分のやりたいことが先にあるのではなく、求められることが先にある。
目の前の穴を埋める
趣味と仕事と異なる点というのは、ここなのかもしれない。
ぼくが好きなマラソンや登山は目の前に穴はなく、自分のなかにある穴を埋める。
もちろん趣味のなかで目の前にある穴を埋めることもあるかもしれないから仕事と趣味の境目は別にもあるだろうけど、仕事は穴に気づくことからはじまるのだと思う。
いま仕事で新たな拠点づくりをするために、採用を進めている。
そこで研修資料も並行して進めているのだけど、これは未来でわからないと迷う穴を埋めておくことなのだと思う。
もちろん必要以上にはしない。相手ありきでありどれだけ理解しているかなど対話しながら穴がどの程度みていくことがその人のことを大切にするとでもある。
仕事の本質は、きっとさまざまな定義があるのだろうけど、いまは目の前の穴は何か、求められているものは何かに気づき最適な行動を考えて動いていきたい。