価値観やセンスよりも先に身につけておきたいこと【就活参考図書】
どうも。日刊書くメシU30'sマガジン土曜日担当の西嶋(@ultrarunneman)です。
最近、20代前半に読んでいた本を読み返しているのですが、その時に引いていたアンダーラインとはまた違う感想を抱くことが多いです。
そんな些細なことではあるのですが、少し大人になったものだと感じます。
皆さんは、どんなときに大人になったと感じますか?今度、ぜひお聞かせください。
さて今回のテーマは、就活参考図書。
ということで前回のエントリーシートのように就活を振り返りながら、書いていきますね。
僕が紹介する本は、山田ズーニーさんの「伝わる・揺さぶる!文章を書く」。
この本を通じて得られるものは、就職活動をただ乗り切るためだけのものではなく、これから生きていくうえで必要となるものだと信じています。
その得られるものというのは、自分の頭で考える術です。
前回の内容で他者の意見ではなく、自分が感じたことを大切にして欲しいと書きましたが、この本では具体的に感じたことを言葉にしていくか?についても触れています。
学校では教えてもらう機会が少ない頭で考える方法。
なぜいま、必要なのでしょうか?
今回は、なぜ必要なのか?
そしてどのように自分の頭で考えていけるのかを紹介します。
なぜ自分の頭で考える必要があるのか?
「〇〇の業種だったら、こんな風に言ったほうが伝わりやすいよ」
とか、「面接の〇〇のような時は、こう返事したほうがいい」
いま、手元にあるスマホで検索すれば、いくらでも模範解答のようなものが見つかるでしょう。
就活対策として、このような言葉を暗記して臨む人は一定数いるはずです。
だけど、見破られます。
なぜなら、踏み込まれた質問になると、答えられなくなるからです。
例え、それで内定をもらったとしても本当に自分の頭で考えることを避けていたのであれば、模範解答がないような仕事において、応用が効かなくなり苦労するでしょう。
書くことは考えることだ。書くために必要なことを、自分の頭で考える方法がわかれば、文章力は格段に進歩する。
そんな自分もこれまで考えることなく「ただ、なんとなく」で生きてきた人間です。
いや、さらに深刻で、この本と出会うまで考えていないことにさえ気づいていなかったので苦労しました。
自分の頭で考える方法
自分の頭で考えるためには道筋を立てて問いを立てることです。
この本では、ただ単にいい文章を書く方法が紹介されているわけではありません。
・「自分の意見」を引っ張り出す方法
・その引っ張り出してきた自分の意見を伝える方法
など、自分の頭で考えるうえで欠かせない部分を丁寧に事例を交えています。
あと意見だけではなく、伝えるために必要な論点、論拠などの考え方にも触れています。
特に良質な問が散りばめられているので、その一つひとつに答えていくだけでも考える力が身につくし、自分というものが理解していけるはずですよ。
・今の人と社会を自分はどう見ているか?よりよくするには何が必要で、人と社会のどんな理想を実現させたいのか?などなど
また後半は志望動機を固めるうえでも様々な問いやヒントが紹介されています。
就職や大学の志望理由所では、まだ未知のことについて書く、という点で、多くの人はフラットな条件であるはずだ。だから逆に、その分野についてちょっと調べ、具体的に、実感をもって志望理由を語ることができれば、差がつくということだ。入りたい気持ちだけなら、みんなにある。具体的な行動を起こしたか?どれだけ行動したかが質を分ける。
おわりに
ヒントは載っていますが、答えが載っているわけではありません。
なので、答えを知りたい人には最初は苦しいかもしれません。
それでも、挑めば必ず自分の血となり肉となってくれるはずです。
就職活動が本格的に始まる前にオススメの一冊ですよ。
ぜひ手にとって読んでみてくださいね。