上腕二頭筋

アメリカ在住 徒然なる日々の記憶と記録。

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最近の記事

ニューヨーク街角ウォッチ2024

この街ニューヨークで見かけたユニークな人々をお届けします2024。 ・上半身裸ランニングマン: 街中で普通に見かける。冬でもたまに走っている。 ・ラーメン伸び伸びマン: ラーメン屋にしばしば出没する。伸び切ったラーメンを箸で延々と突き続けているが食べない。 ・NIKEコーデマン: NIKEのスニーカーにNIKEのソックスを合わせるのが流行っている模様。 ・オウム肩載せマン: 中華料理屋に出没する。肩にオウムを乗せながら黙々と飲茶を食べている。シュールなこと極まりない。

    • 幻のハンディマン

      アメリカにはハンディマンと呼ばれる人々がいる。家周りの修理全般を受け持つ職業の方々を差す。 キッチンやバスルームの水回りトラブルから家電製品の修理、窓やサッシの修理など家に関する事ならなんでもござれのよろず屋である。 そういえば、この手のよろず屋は日本では殆ど見かけない。便利屋とかでも言うのだろうか。僕は人生で便利屋というものは利用した事がなかった。 日本にいた頃は、エアコンが壊れればエアコンメーカーのサポートに連絡するし、洗濯機が壊れれば洗濯機メーカーのサポートに連絡す

      • 私の名前はエレナ。

        その日の空は本当に青く澄み切っていた。 10月に入るとニューヨークの空気はひんやりと冷たくなり、街中にはダウンジャケットを着ている人も見かけるようになる。 僕はこんな天気の良い日には、お気に入りのランチをテイクアウトして、公園で食べる事にしている。 外に出るとビタミンDが作られるだとか、メンタルに良いだとかそういったこともあるのだろうけれど、そんな事よりも僕は純粋に澄んだ冷たい空気の中で日差しを浴びる気持ち良さが好きなだけである。 ニューヨークの秋は気持ちが良い。 時

        • 美しい言葉達

          その日は雨が沢山降っていた。 僕は知り合いのアメリカ人に 僕: 今日は雨が酷いね。 とうんざりした表情と感情で不意に言ってしまった。 マンハッタンの街は歩く距離が長いので、雨が降ると気が滅入るのは事実であり、それは日本人だろうとアメリカ人であろうと変わらない。 でも、その僕の軽く口をついた不満に彼はこう返してきた。 彼: そうだね。でも、きっと植物達が喜んでいるね。 僕は思いがけない返事にハッとする。なんて美しい返しなんだろうと感じる。 少なくとも今の僕からこんな言

          Uberおじさんに教わった事

          このおじさんの長い世間話は一体いつ終わるのだろうか。 Uberに揺られながら、しばしば湧き上がってくる感情だ。 僕がニューヨークに住み始めて、これだけは日本よりもニューヨークの方が確実にレベルが高いと思っているものが2つある。 歯医者とライドシェアである。歯医者は別の機会にして、今日はライドシェアについて書く。 ライドシェアに関しては日本でも報道されているので知っている人も多いとは思うが、要は一般ドライバーによる家庭用自家用車を使った送迎マッチングサービスの事で、これがす

          Uberおじさんに教わった事

          ビリヤニと小さな嘘

          マンハッタンのミッドタウンにロイヤルグリルというフードトラックがある。 チキンやラムを主体としたいわゆるハラルフード系のお持ち帰り専門店で、僕はここが大のお気に入りで足繁く通っている。 中でも特にチキンビリヤニが絶品で、様々なスパイスのミックスされたエスニックな香りが僕を虜にして離さない。「まさにスパイスの宝石箱や〜」とでも言いたくなるような美味さである。(言いたいだけ。) ニューヨークタイムズの美人記者から「ニューヨークの思い出の味は何ですか?」といつ聞かれても良い様

          ビリヤニと小さな嘘

          ヘイ、カルロス

          アメリカのサウナで僕に友達が出来た。 僕は自他共に認めるサウナ愛好家(サウナ狂いと言っても差し支えない)だが、実際のところ日本にいた頃にサウナで友達が出来たことは一度もない。 日本の有名所のサウナにはかなり行ったし、ホームサウナなんて言っても良い程に足繁く通っていたサウナもあったのだが、 基本的に日本のサウナ室はおしゃべり厳禁なので「いやー偶然偶然」なんて話しかけたことも話しかけられたことも無かった。 (上野北欧のカレーは確かに美味。) 僕はサウナは基本一人で行くのが好

          ヘイ、カルロス

          あなたの朝食なんて予約されてないわよ。

          仕事や旅行でアメリカのホテルに泊まることがしばしばある。 日本にいた頃はヒルトンだ、シェラトンだ、マリオットだ、なんてホテルはきっとラグジュアリーなアッパー層が使う自分とは余り縁のないホテルであって、 温泉やサウナが付いているかどうかでしかホテルを選ばない僕なんかはドーミーインやらアパホテルで十分満足していたし、カンデオホテルなんかに泊まった日にはもうそれで旅の目的を達成した位に大満足であった。 ただアメリカではマリオットやヒルトンとかは至って普通のホテルであり、日本で感

          あなたの朝食なんて予約されてないわよ。

          下に引っ越してきた新聞屋

          僕がまだ18歳だった頃の話。 周囲を田んぼに囲まれた長閑な田舎で育った僕は、上京していよいよ始まった一人暮らしに胸躍らせていた。 僕の初めての一人暮らしは、京王線の明大前と代田橋の丁度中間位にある六畳一間のアパートで始まっていた。 大学の授業やらサークルやらバイトやら、いつでもやる事はいっぱいで、純真無垢な田舎者は「あらゆることを適度にサボる」という技を未だ覚えておらず、1人で生きるということに関連する全てに対して一生懸命だったように思う。 アパートは決して高級では無か

          下に引っ越してきた新聞屋

          ブロードウェイで自称ラッパーにたかられた話

          別に毎日を刺激的に過ごしたい訳ではないのだけれど、刺激的な出来事はしばしば起こる。 それも僕の場合、ふとした瞬間に突然起こる事が多い。 ニューヨークのブロードウェイ。マンハッタンの繁華街を南北に貫く通りの名前である。 その通りの一角には劇場街が広がっていて、ライオンキングやウィキッド、最近ではマイケルジャクソンMJあたりのミュージカルが有名で、 この辺りを歩くといつも沢山の人が入場に向けて列を成して並んでいて、その人気さを垣間見る事が出来る。 ただ、当然のように僕は1回も行

          ブロードウェイで自称ラッパーにたかられた話

          ゲイに思われていたんじゃないかとふと思う

          文化が違うこのアメリカで、あの時の僕は誤った行動をしていたのかもしれないと今でも時々思い出す。 最近はもっぱら近所のジムに通うのが好きで、週に4、5回程度は通ってジョギングや筋トレに励んでいる。 東京にいた頃は考えられなかった。 仕事柄飲み会が多かったし、そういった刹那的に楽しい時間を過ごす事が好きで、それで歳を重ねることにあまり何も感じていなかった。 暴飲暴食がナンボのもんじゃいと真剣に思っていた。 僕は何かを積み重ねていくというのが余り得意ではない人間のようで、ある

          ゲイに思われていたんじゃないかとふと思う

          うんを踏んだ話

          本当に最悪な気分だ。 うんを踏むなんてことは人生で一度もなく生きてきた。 日本は本当に清潔で、僕が昔住んでいた豊洲周辺はペットを連れて散歩をしている人は多かったのだけれど、その割にはうんを道端で見ることなんて殆どなかったと記憶している。まして踏むなんてことはあり得ないし、想像すらしていなかった。 それがどうだ。ニューヨークに来て初めて思いっきり踏んでしまった。 たまには運動不足の解消も兼ねてHarlemからセントラルパークに歩いて行こうと思い付いてしまった。アメリカという

          うんを踏んだ話

          note スタート

          日々色々なことを思いついて、 日々それらを試行錯誤して、 とはいえ、殆どの試したことは、いつの間にか忘れ去られてしまうのだけれど、 その中の極一部が習慣となり、筋肉になり、細胞になっていくのが人生なんだと思う今日この頃なのです。 というわけでこれまた思い付きなのですがnoteで日々の思い出を書いていきます。