宗教2世と母とのLINE
こんにちは。
職業訓練校に通い始めました、nitoです。
しばらく更新できず、間が空いてしまいました。
というのも、このところ心がまたうずきだし、
少しふさぎ込んでしまったからです。
そのきっかけになった出来事が、
『母とのLINE』でした。
まず、宗教2世の私の生い立ちですが、
私は熱心なエホバの証人の2世として生まれ、
宗教の規律をよく破る(母にとって)出来損ないの私は、
母の愛情を感じられないまま思春期を過ごし、
大学を卒業した22歳の時に、
日本支部に「脱会届」を送り付け、
晴れて宗教を辞めることができました。
そんな不良娘は、
母にとって「恥」以外の何物でもなく、
このタイミングで勘当、絶縁となったわけです。
それでも、
私が体調を著しく崩したり、
祖母が亡くなったりしたときには、
母曰く「人道的に」交流をしてきました。
今回、9月に適応障害で著しく心を病み退職をしたわたくし、nitoは、
また「人道的に」母と連絡を取り、
数年ぶりに実家に帰るなどもしました。
(この帰省した時のエピソードはまた改めて…)
そういった経緯があり、
12月末から職業訓練校に通い始めたことを母に報告すべく、
LINEを送ってみました。
「12月末から職業訓練校に通うことになりました!」
母の反応はというと、
すぐに既読がついたものの、
一向に返事が来ないのです。
そして送信から1週間ほどたったころ、
このスタンプがポンと押され、母とのやり取りは終了しました。
母の心の内が、手に取るようにわかりました。
親という立場では、娘からの報告は喜ばしいし安心した、けれど、
脱会という一番のタブー(排斥されるよりも最悪な辞め方です。)を犯した罪深き裏切り者からのLINEに反応してよいものか…
悩んだのだと思います。
悩んで悩んで、苦肉の策のこのスタンプ。
母と「普通の親子」になることは
どうしても叶わないのだなという現実と、
性懲りもなく期待した自分へのがっかり感とで、
ずるずるとマイナス思考の沼へと戻ってしまったのでした。
宗教2世の方は、
親子関係、特に母親との関係に悩まされ続けているのではないでしょうか。
「普通の親子」をいくら演じてみても、
些細なきっかけで関係が元に戻ってしまう、
悲しくてむなしい現実です。
少し時間がたって、
こうやって吐き出すことができるまで回復してきました。
母は母の人生を生きているし、
私には私の人生があることを思い出しながら、
また小さな一歩を踏み出していきたいと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
寒い日が続いています、
暖かくしてよい一日をお過ごしください。
nito