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愛されることを許して


 Butler’s 歌劇「悪魔執事と黒い猫~薔薇香る舞踏会編~」観劇してきました。正直現地で観るまでは諸々の事情で不安だったけれど、実際観たら役者の芝居も歌も演出もとんでもなく良かったです。

 歌劇と銘打っているだけあって休憩なし2時間15分の舞台で20曲以上というすさまじい曲数。個人的には、舞台作品における歌って状況説明や感情表現のために都合よく使われる印象があるから、歌ばっかりの舞台はドストレートに好きって言えない。でも本当に歌って便利で、キャラクターの性格や関係性を曲調で分かりやすく伝えられるんだよね。そう言いつつも、まんまとあくステ楽曲の虜です。なぜこんなにドストライクなのか疑問に思って調べたら、音楽担当が坂部剛さんで納得。楽曲きっかけでまほステを好きになった人間だから、坂部さんの作る音楽が好みド真ん中なんだと思う。はやく楽曲配信してくれないかな。あくステ楽曲と共に生活したい。特にop曲と3階執事の紹介曲、フルーレの曲が好き。op曲のリプライズは鳥肌立ったな~。1つの作品内でリプライズやるのって珍しい気がする。
 素敵な楽曲とキャストの皆さんの歌唱力の相乗効果で歌劇として高クオリティなものに仕上がっていたと思います。悪目立ちする人が1人もいなかった印象。真ん中に立つ藤田玲さんと後ろから支える輝馬さんに引っ張られていたんじゃないかな。他にも歌に安定感があるキャストさんが多かったので、聞いていて気持ちいい。なんのストレスも無く世界観に没頭できた。

 ロノとバスティンという今回のストーリーで中心となる2人を、キャストの中で最も経験の浅い若手に任せたのはちょっと攻めていたと思う。でもその2人が周りに支えられ、互いに切磋琢磨した結果、とんでもなく良いものが完成したわけで。稽古期間が2ヶ月あったのもあり、経験豊富な先輩方と並んでも全く見劣りしていなかった。

ロノ役 安藤夢叶くん

 舞台上であんなに怒って苦しんで泣いているゆうとくんを見たのは初めてで、今後もこんな機会はあまり無い気がするので新鮮でした。ありがたい。2.5次元作品2回目とは思えないくらい、原作と自分の要素のバランスをとるのが上手。ラストシーン、原作ではあそこまで感情を爆発させていないのでいっぱい考えたんだろうな、と。あとはダンス。一二三の時とは全然違って驚きました。ダンス歴18年で培った表現力がお芝居にも生きているのかも。詳しい感想はファンレに書ききったので、今回は軽く。とにかく、「あなたを応援していて良かったよ。ありがとう。」


以下愚痴
あまり観客を大事にしていない運営だな、という印象。○○編というタイトルだし、まだ出ていないメインキャラもいるし、ストーリーもまだ序盤だし、続編をやってほしい気持ちはある。でもこの運営のままいくのであれば、シリーズファンも新規ファンも獲得できないだろうな、という感じ。運営(とウィッグとメイク)以外は最高なのに。俳優さんもあまり観に来ていなかったし、早々に行かない宣言していた該当のffもいたし、本当に勿体ない売り方をしていたと思う。作品自体はもっと多くの人に届いて人気になってほしいクオリティだったのに。

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