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コンテンツが無い人は?:成功者の金融理解の貧弱さに惑わされないために
雇われ奴隷労働(Eクワドラント)から脱却するために持たなければならないものはいくつかあります。
1.独立して仕事を請け負えるためのスキルや技能
2.自分の労働力以外の商品(生産設備×他人の労働力)を持つ
3.収益をもたらす資産(金融用の種銭、高配当株式、不動産など)を持つ
1はSクワドラント、2はBクワドラント、3はIクワドラント(一部Sクワドラント)に対応しています。
ここで面白いなと思って聞いたラジオ番組で「種銭は貯まりましたが、商品になるようなコンテンツがありません」という疑問が寄せられていました。
ラジオ主の回答は「コンテンツが無いなら、ビジネスモデルごと同業他社のやり方をパクれ」です。
もちろんこれもこれで大正解ですし、それは何ら否定するものではありません。
世の中の起業なんてほとんどこのやり方でしょうから。
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ただ、ビジネスモデルをパクることすらできない場合というのも存在します。
パクれるような優良株のビジネスモデル自体が日本では少ないということもありますし、そもそも商品作れるだけのビジネスモデルに対応する種銭自体が貯まらないということもあるでしょう。
なので、別の方法論として「貯めた種銭で収益性の資産を直接買い付けてしまう(そして複利で運用する)」というやり方もあります。
私もこれを狙っていますが、このラジオの別の回で「勤め人の株式投資は失敗する」ということを言っていて、もしかしたら迷う人もいるかもしれませんので、それについても解説していきます。
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解答を端的に言えば、このラジオ主が「勤め人の株式投資」のような「一発逆転狙いの全力買い」の方法論しか知らないのでそう言っているだけです。
要は「ドルコスト平均法×複利の法則」で配当金狙いの積立方式で株式を買いためていけば値動きとかどうでもよくなりますので、そのやり方を知らないか無視しているかのどちらかです。
あと、売買益狙いの投機取引も、期待値計算に基づく取引ルールの設定(カジノの胴元がやってること)、損をこかないための損切りルールや両建てとかの建玉の操作を知らず、「値動きの予想に頼った」素人トレードしか知らないことが大きいでしょう。
一言で言えば「予想が外れた時にどうするか」を知らない=素人トレードだから「株とかFXはダメ」という結論になってしまいます。
金融取引は、ビジネスよりも覚えることは少なくて済みますし、マスの塊である金融市場そのものを直接的な相手にしますので、ビジネスのような「顧客の奴隷」になる必要もありません。
現に、再現性ある取引で、商品を創るよりも早くかつ巨額の資産を作ってFIREした人を何人も見てきていますし、私自身それで成果が出始めているからです。
そもそもこのラジオ主自体、種銭で購入した賃貸用不動産の賃貸借という、やってることは株式の配当金狙いの積み立てと原理的に大して変わらないことをやって勤め人脱却していますので、同じ口で「株はダメ」と言うのは「天に唾する(吐いた唾が自分に降りかかってくる)」ことになります。
配当金狙いの積み立て方式にしましても、無資産者がドナルド・トランプ並みの所得を資産から得るのはビジネスや不動産でレバレッジを利かせない限り難しいですが、月20万円程度の「現在の生活費」を稼ぐために必要な資産額はそんなに巨大ではありません。
正直、準富裕層クラスの資産があればFIREするには十分ですし、もっと時間的にも労働内容的にも楽チンな仕事と掛け合わせてのサイドFIRE・バリスタFIREであればさらに資産額は少なくて済みます。
サイドFIREで時間の余剰を創り、その時間の余剰を利用して収入源を増加させて資産を買い増しするという、二段階ロケットでファットFIRE(贅沢FIRE)に行くという戦略も取れます。
ですので、「ビジネスとか商品作るとかマジで無理」という(私のような)人でも、労働力以外の商品を創るという方法じゃないやり方で雇われ奴隷労働から脱却できますので、視野を広く持って一番良いやり方を模索して実行すれば、それがあなたにとっての大正解になります。