プロのギャンブラー・トレーダーと資本主義社会での生き残り方:その相似形
FBFの投稿にコメントしていて思いついたので投稿します。
資本主義社会での生き残り方は、プロのギャンブラーの勝ち続ける勝ち残り方と似ていると思いました。
というのも資本主義社会もある意味でギャンブル的なゲームだからです。
総じて言えば、ゲームのルールを知って、時にはルールを逆手に取る「ロジカルな勝ち方=再現性ある方法論」を身につけて初めてプロのギャンブラーとして生き残ることができるように、資本主義もロジカルな勝ち方を知らずにゲームに参加しては、資本家や政府の養分になってポイ捨てされてオシマイということになります。
ですので、ルールすら知らずにカジノに大金を突っ込むド素人と同じことが、資本主義社会で生きる大多数の人間にも見られます。
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ギャンブルも資本主義社会も、単純なコイントスのようなフィフティフィフティの「公平な」勝率のゲームではなく、黙っていれば胴元(資本家や政府)が一人勝ちする仕組みが仕組まれた分の悪いゲームです。
すなわちゲーム開始の時点から「持てる者に幸いし、持たざる者に禍する」逆正弦定理のゲームです。
親がよほどの大資産家・資本家もしくはディープステイト側の権力者一族で、資産運用や資本主義のルールを熟知していてそれを教えてくれるのであれば、生まれた時から勝ち組として、よほどアホなことをしなければ勝ち組で居続けられるイージーゲームの世界です。
しかしそうではない99.9999999・・・%の人間は、
1.「学校で資本主義の奴隷として洗脳→死ぬまでこき使われて老後はポイ捨て」
もしくは
2.「就職に失敗→社会のお荷物のレッテルを貼られて資本主義の奴隷たちのガス抜きのためのスケープゴートにされる」
のどちらかになります。
早い話が「奴隷」か「奴隷のガス抜きのための生贄」のどちらかにされるというのが資本主義というものの残酷な一般的ルールです。
で、30年以上も「新自由主義、グローバリズムマンセー」をやり続けた日本は、これが最も先鋭化している国の一つに成り下がった、という環境認識をまずは持つべきでしょう。
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そして「機会の平等」なんて言われますが、機会を平等にしたところで資本力は平等ではありませんので、大資本を持っている資本家や権力を持っている政府の勝ちが最初から決まっている出来レースでしかありません。
つまり、馬鹿正直にゲームをしたら(普通に働いていたら)まず負け確定というのが、資本主義というゲームのルールです。
ですのでニートの言う「働いたら負け」というのは、ある意味で本質をズバリと捉えています。
少なくとも思考停止した(学ぶことをやめた)自称社畜がニートをとやかく言えた義理でないことは確かです。
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じゃあ、どうすればいいのか?と言えば、方法論としては前回の投稿に書いたとおりですが、プロのギャンブラーの視点から言えば「エッジを立てる」ということが一般的な回答になります。
「エッジを立てる」というのは、平たく言えば「勝てる局面でだけ勝負をして、負ける局面では勝負を回避する」ということで、金融トレードの世界で言われる「損小利大」のことです。
より具体的にパチンコで例えますと、むやみやたらと玉を打つのではなく、まず最初に当たりが出やすくなる確変(確率変動)を狙いつつ手持ちの玉を最大限温存し、確変が起きてから勝負をかけるという逆正弦定理を逆手に取った戦い方です。
ギャンブルも資本主義も、一面では「確率のゲーム」であり、たしかに胴元が有利になるようにできてはいますが、何らかの偶然でプレイヤー側に非常に良いカードが揃う時があります。
ですので、むやみやたらとがむしゃらに勝負をするのではなく、まずは「勝てるカードを揃えるand揃うのを待つ」ことができるようになり、それから「勝てるカードが揃ったら臆さず勝負に出る」ということです。
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そして損切りラインを明確にしておくと言うことも大切です。
プロのギャンブラーの勝率はイチローや大谷翔平の打率と同じく良くて3割、すなわち勝ち数の2倍負けています。
しかしそれでもプロのギャンブラーが大金を稼いでそれで生活できているのは、負けた時の損失を極小化して、勝った時の利益を引き延ばして極大化しているからです。
つまり負けた時は潔く深手になる前にさっさと損切りをして損失を最小化し、勝った時はポジションを持ち続けてどこまでも利益を伸ばしていくという、トレードの基本に忠実なやり方を厳守しているということです。
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資本主義社会での立ち回り方も同様であり、ビジネスを起こすにせよ、投資・投機をやるにせよ、「エッジを立てる」という視点を持ち、自分がほぼ100%以上勝てるという勝負で、自分の手札を分割しながら、再現性のある勝ちを何度も繰り返すことが大切です。
そうして得た利益を、今度は運用する元本に組み込んでいき、同じ利率でより多くのリターンを得るという複利運用をすることも大切になってきます。
複利運用はお金だけでなく、スキルや経験に関しても当てはまります。
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以上、見てきましたとおり、ただがむしゃらに働いているだけではラットレース(収入と支出の追いかけっこ)から抜け出すことはできません。
ですので、前回の投稿に書いたとおり、自分のお金、時間、体力に剰余を創り出して、それを元手に少しずつ収入源を増やしていき、最初は小さな火だったものに少しずつ大きな木をくべていって大きなかがり火にする、というやり方で、自分を護ってくれる資産を作り上げることが大切だということです。
資本主義社会は、その名の通り資本が正義の社会であり、小資本である資産を持たない人間にとっては残酷そのものですが、資産を持っている人間にとってはパラダイスな社会です。
なので「資産」すなわちロバート・キヨサキの言う通り「(自分の労働力以外で)自分のポケットにお金を持ってきてくれるもの」を作り上げるということが大切だ、ということになります。