「アタマのやわらかさ」の原理。 クリエイティブな人たちは実は編集している
最近お気に入りの BOOK LAB TOKYO で見かけて手にとった本。
この本は、「アタマのやわらかい(正しくはそう見えている)人」の思考法を考察して、誰でもできる「考え方」を指南してくれる本。
こんな人にオススメ
☑ 「自分はアタマがやわらかくない…」と諦めている人
☑ クリエイティブな思考法を身に着けたいなぁと思っている人
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FAVORITE WORDS
ここからは私がメモに残したい文章を引用し、コメントを記します。
クリエイターたちは、すぐれた企画やアイデアを評価するときによく「見つけているね」と口にします。この言葉のとおり、彼らは新しい価値を「ひらめく」のではなく、「見つけて」いるのです。
私が以前つぶやいたこの言葉。当時はなにに対してイラッとしたのか自分でもよくわかってなかった。でも、本書のひとことでなんとなく、腑に落ちた。クリエイターは「ひらめいてる」んじゃなく、「見つけている」のだ。
もちろんその行為そのままが好きだからやっていることだけど、自然発生的に出てくるものだと思われてはこまる。
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編集的に物事をとらえ、編集的に解釈するからこそ、彼らはものの価値や意味を「ふつうではないもの」に変えることができます。
個人的に、編集というのは「視点や組み合わせ方を多角的に試してより魅力的に見える最適解を導き出すこと」だと思ってる。
根底にあるのは、「どう見せたらおもしろいか」。これは、コピーライターもデザイナーも編集者も、きっとクリエイターの誰もが持つ共通概念。
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ぼくらの仕事の基本はここにあると思う。つまり、ものの見方はひとつではないということだ。この基本的な原則を、血液や筋肉のレベルで実感できているかどうか。
「頭で理解している」ことと、「息をするように当たり前にやっている」のとでは雲泥の差がある。クリエイターというのは、多角的な視点というのを考えなくても勝手にやり始める生き物なのだ。
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アイデアとは思い出すものだ。
先日TLに流れてきて超共感したこのツイート。
アイデアが浮かんだ瞬間を点で捉えたら確かに前者が正しいんだけど、正確には数え切れないほど思考した後に、ふと「つながったり」「まとまったり」「思い出したり」「見つけたり」するものだなって思った。
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その他、共感した言葉たち
趣味、マイブーム、気になることに注目せよ。
言葉の掛け合わせ次第で、アイデアは無数に生み出すことができる。けれどもいいアイデアというのは、薄っぺらい言葉の掛け合わせでは生まれ得ない。良いアイデアというのは、だいたいにおいて「その人自身」に深く根ざしたものなのである。
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面白い本に出会ったら、本の書き手に会いに行くべき。
この発想はあんまりなかった。でも確かに、本当に大切なものというのは、「本から溢れた部分」なのかもしれない。作家さんがお話されるようなイベントにはこれまで参加したことがなかったんだけど、今年はどこかに足を運んでみる…!
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虎の縞は洗っても落ちない。
すごく印象に残ったフレーズ。故事成語的なものかと思ってググってみたら、どうやら映画のワンスレーズみたい。
人の個性というのは、どんなに隠しても隠してもそこに現れ出てしまうもの。そこにこそ、価値がある。
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まだこの本を読んでいない人へ
アタマのやわらかさには、元々の得意不得意があることは否めない。だけどそのメカニズムを学習することで、アタマのやわらかい人たちに近づくことはできる。
その手法を身に着けたいなと思う人は、ぜひぜひ手にとって読んでみてほしい…!
書き手:あそび屋Kai
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