小島英揮著『コミュニティマーケティング』、読了。
「Kaiがやりたいことに近そう!」って言って、仲良しエンジニアさんが貸してくれた本。
私が上手に言語化できない部分をあまりにもキレイに言語化してくれていて、素敵な箇所に印を付けていったらマーカーだらけになって困るくらい良い本でした!
こんな人にオススメ
☑ ファンビジネス、とかコミュニティマーケティングに興味がある
☑ 「売り込まずに、評価される」環境がつくりたいひと
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コミュニティマーケティングのここがいい!
前提として、私自身はコミュニティマーケティングの良さを重々承知しているので、ここでは3点だけをメモります。
☑ 先方との会話が「〇〇はいいと聞いている」というところからスタートする。
☑ 発信者が自然と伝える相手も情報の粒度も最適化している
☑ 適切な人を「その気にさせる」という力が、コミュニティは高い。
「なぜいいの?」って部分に興味がある人は、実際に本を読むと詳しく書いてあるのでぜひ。めちゃめちゃ腹落ちします。
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インフルエンサーマーケティングとの違い
私はかつて、数ヶ月だけインフルエンサーマーケティングの会社で働いたことがありました。この時に強く感じたことがまさに書かれていたので、メモしておきます。
お金が発生する仕事はマス広告と同じ。リーチはするけどコンバージョンはしない。「好き」で動いている人は、ボーリングのピンが倒れるまでやる。
必要なのは、リーチ力の高い人ではなく、熱量を持ってる人。
「代走」はすぐに見抜かれる。
依頼する会社もインフルエンサー側も。そこに金銭のやり取りが発生している以上、どんなにクリーンさをアピールしていても、見ているがわからしたらどうしても「嘘くささ」を感じてしまう。だからこそ「中の人」が自走する必要性を強く感じた、という経験があったため、より刺さったフレーズです。
この本では、同じ「ユーザー寄りの声を届ける」ことをしつつも、より本質的な部分に重きを置いている点に興味がひかれ、読み進めました。
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FAVORITE WORDS
ここからは私がメモに残したい文章を引用し、コメントを記します。
Sell through the comunityを実現するうえで最大のポイントとなるのが、どんなひとに集まってほしいかを規定する「関心軸」です。
グロースするコミュニティづくりのためには、そのコミュニティ内においてどんな価値観がリスペクトを集めるのか、といったことまで具体的にイメージできるとよい。
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みんなの「いいよ」という声を束ね、その声を聞く人を集める場が、マーケティングにおけるコミュニティ
TPOすらわきまえて、情報が拡散されていくのが、コミュニティマーケティングです。
情報の押し売りでもなく、宣伝でも広告でもなく、必要な時に必要な人に必要な情報が届く。これぞまさに優しい世界。
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3つのファースト:オフライン、コンテキスト、アウトプット
この本の良いところは、「仲良しこよしのためのコミュニティづくり」ではなく、「マーケティングとしてのコミュニティ運営」がしっかり書かれているところ。
リアルでのコミュニケーションを深めるオフラインファースト、関心ごとの背景をしっかりと設定するコンテキストファースト、コミュニティ参加者が発信してくれるところまでをゴール設定としたアウトプットファースト。
どれもマーケティングのためのコミュニティ運営で忘れてはいけないポイント。
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ためになった心得
この本では、1.コミュニティの作り方、2. 広げ方、3. 運営の仕方 について網羅的に説明されています。それぞれの段階で、どんな視点や心がけをもって進めていくべきか、の金言をまとめました。
・ユーザーコミュニティを作ったら、
コントロールするのではなくサポートせよ
・ベンダーはスペックや機能は語れるが、
知見や情報は十分に提供できない。
・To the comunityではなく、
Trough the comunity
・リアルできちんとネットワーキングできる人が、
ソーシャルネットワーキングもうまくできる。
・ランキングは単なるリサーチであって、マーケティングではない。
・いいコミュニティは、情報を発信していくことが
自分自身のプラスになっていくことに
気付いているひとで構成されている
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逆説的ですが、SaaSのフリーミアムがうまく動いているケースは、「業務で必要なもの」を無料で提供されているうちに、他の選択肢がなくなってしまう、というときであり、必要ないと思われているものを無料で提供しても、長続きしません。
「よく見るビジネスモデルだから」で展開しても意味がない。「依存させるビジネスモデル」が成立するのかどうか?の視点は常に持っておきたいところです。
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誰かが1から10まで教えてくれる時代は終わった。情報やモノは「速く動く人たち」のところに集まるようになった。コミュニティのフィルターを通さないと、もう「取材すべき会社」も探せなくなっている。
なぜコミュニティなのか、の話。ビジネス側にとっても、ユーザー側にとってもコミュニティが求められている理由はこれ。
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目に見える数字で全てを理解したい人には、結構難しいかもしれない。「どうやって計ればいいか」「なんと言えばいいか」といった、「答え」をもとめる人が多いからです。
「ビジネス」である以上、こういった人ともうまく連携していかないといけない。机上の空論だけでなく、こういったリアルなシーンでの対処法についても具体的に書かれている点が、めちゃめちゃためになります。
ちなみにこの問題の対処法は、オープンクエスチョンを禁止することでした。
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ためになった手法
主体者としてのコミュニティメンバーを集める方法
1. そのものに関心のある人にリアルで会い
2.「そのもののの何がいいか?」「広げたほうがいいと思うか」を聞く
3. 「場を用意するので一緒にやろう」と働きかける
コミュニティーリーダーを見つける方法
懇親会は、立ち飲みで!
※立ち飲みだと、話の上手い人、コンテンツを持っているひとの周りに人が集まる
フォロワーを増やす方法-焚火理論
期待値を正しく設定しながら、火種を大きくしていく
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まだこの本を読んでいない人へ
忘れたくないフレーズをバラバラとピックアップした記事になってしまいましたが、本書ではコミュニティの必要性から運用法、自走させるための手法まで、それはもう体系的にわかりやすくまとまっています。
ぜひ購入のうえ、トライしてみてください!
書き手:あそび屋Kai
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