もう救いのない話
この元棋士氏が暴力事件を起こしたらしいので東京新聞がこれ幸いと「強者」の男どもが弱者である可哀想な女性を暴力で傷つけている!弱者の女性を守れ!キャンペーンを開始しているようである。
まあ、もう固定観念なのである。何が起ころうと強者のDV男、モラハラ男vs可哀想な一片の咎もない弱者である女性という視点は移動できない。
離婚した場合、離婚裁判ではもう9割近くで女性に親権が渡ることは「当然のことじゃないの!」と言うだけであるし、そこで面会交流なんて(親権親にとって)邪魔くさいことは拒否するわけだし、どうしても別居親が子供に会いたいと言えば「家庭裁判所に申し立てたらどうですか?私は知りません」と冷たく突き放すだけということである。養育費を支払えというときだけは親扱いするけれどそれ以外はアカの他人ということである。いや、もう離婚した夫婦はアカの他人だけれど、親子の関係は残るわけである。けれども離婚後単独親権派の人は「養育費を支払う義務以外は親子ではない。キモいから子供に会いたいとかいうな!金だけ払え。顔も見たくない!ってこどもがいっているからよろしく。」と言って根本的に人間関係を断ち切ることを望んでいる。
無論暴力事件は良くないことは確かであるが、別居親は同居親から財産を当然のように取られて人間関係においては鬼か悪魔のように扱われていることが多い。金だけ出せ!口は出すな!というよりこの世から消えろ!という叫びをシングルマザーから聞くことも稀ではない。そういう絶望感を表明することもシングルマザーからは嫌われている。「人間のような感情を持たずにただ淡々と機械のように金を送ってこい。お前が人間だと思うだけでストレスになる。預金通帳の数字だけで良い」ということであろう。
まあ、こういう主張はもう数十年前から変わらず行われているし、離婚後の悲劇も多くの男性の共有するところとなっている。そういう男性たちは積極的に結婚から撤退しているわけである。
もちろんのことであるが、女性たち、フェミニストたちはこの現象を「悪い男どもから女性たちが逃げ出した現象」と認識していることが多い。男たちは反省してもっと女性に金を貢げ、そうしたら結婚してやらんでもないぞ、そう、土下座して女性に土足でその頭を踏ませろ、顔を土足で踏んだら喜べ。女性の命令は絶対だから嵐の夜にはコロッケパンを買ってこい、である。
実際のところは男性の生涯未婚率は28%であって女性は17%である。おおよそ男女の人数は同じであることを考えると1割くらいの女性はバツイチの男と結婚しているというのが実際である。男はもう結婚には幻想を抱けなくなった、女性と結婚して不幸になるより孤独でも小さな幸せを維持する方が安全と考えるようになったと言えるようになりつつあるのではないかと思う。
いや、離婚男性を虐待するように慰謝料を払え、養育費を払えともうお金をせびるようになると、当然多くの男たちはもう再婚する余裕はなくなるだろう。そうなれば今までバツイチ男性と結婚できていた人がうまくゆかなくなると、生涯を未婚で過ごす女性が1割増えて男性の数字に近づいてくるということになる。
結婚を否定したアロマンスやアセクシャルの女性やフェミニストたちだけが「あはは、女性が結婚できなくなって我々と同じ「おひとりさま」の人生を選ぶようになったぞ!男どもザマアミロ!」と高笑いすることになるのだろうか。