熱意を、いちばん前へ。 | 「言葉の企画2019」第一回の衝撃
阿部広太郎さん主催の「言葉の企画2019」が、はじまりました。
「行動・企画・発信」の力を身につける言葉の講座です。
知り合いはほぼゼロなうえ、ふだんから出不精。超がつくほどのインドア。
そんな僕が、なぜ今回の講座に参加したのか。
いまの自分を、変えたかった。
東京でコピーライターになって3年と少し。
心からおもしろいと思う仕事もあれば、
そうとは言えない仕事もたくさんありました。
もともと、偶然が重なってコピーライターになったわけだけど、
自分なりに一つひとつの仕事を楽しもうとしたし、
少しづつできることが増えていく感覚は心地いいものでした。
それでも、ひどいときは与えられた課題をただただこなすだけ。商品や企業のことを好きになる暇もなく、徹夜でアイデアを考えて、かたちにして。自分の中で納得のいかないまま、また次の仕事がはじまる。そんな繰り返しでした。
どうしてコピーライターになったんだろう。
なんで企画をしてるんだろう。
いつしか、自分自身がどんな思いで、
どこを目指しているのかも分からなくなっていました。
はやすぎる仕事のスピードに、少し疲れていたのかもしれない。
だからこそ、自分から動いて、本当にいいと思えるものをかたちにしている阿部さんに憧れたんです。
「言葉の企画」のオリエンに参加して、その思いはより強くなりました。
この人の思いや言葉にふれれば、何か変われるかもしれない。
今の状況を打開する、きっかけになるかもしれない。
そんな気持ちがあふれて、オリエンの帰り道の電車の中でそのまま参加を申し込みました。
そして、申し込んでしばらく経って送られてきた第一回の課題がこちら。
1つ目
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伝えるのではなく「伝わる」ように、
あなたの自己紹介を1枚のスライドにまとめてください。
まとめ方は自由です。
ただその中に「企画」とは何か?
あなたの定義を書き添えてください。
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2つ目
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この企画メシ2019
「言葉の企画」第一回目の時間に出来る、
一生忘れられない経験を企画してください。
そして、
その企画に至るまでの思考回路を、
企画書にまとめて提出してください。
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「伝わる」も一生忘れられない経験も、人によって定義が違う。
だからこそ、自分なりの答えを持って挑まないといけないなと思いました。
そしてなんとか時間以内に提出...。
今できる、自分なりの企てを精一杯込めたつもりでした。
この時までは。
それは、本当に大切にしたい言葉か。
課題のフィードバックが返ってきて、愕然としました。
それは、本当にキミが大切にしたい言葉か?
明るい気持ちでみれないことが、悲しい。
人間はそんなに簡単じゃない。
阿部さんの赤字を、何度も見返す。
一つひとつの言葉が、痛い。
招待状のメールでも、講義でも。
阿部さんは企画をするうえで大切なことを、
何度も何度も伝えようとしてくれていました。
「熱意ファースト」を大切にしています。
企画するのに大切なのは、第一に熱意があるか。
プレゼンがうまいかどうかは場数でなんとかなる。
大切にしたいのは、
考えそのものに興奮をしているあなたがいるか。
これは、言葉の企画生に贈られた阿部さんからの招待状の一文。
企画をするうえで一番大切なことに、
直接赤字をいれられるまで気づけなかった。
いかに目立つか、いかに企画性をだすか。
そんな、いわば小手先ばかりにとらわれて
本当に伝えたいことを見失っていました。
僕の自己紹介には、「もっと、こんな自分を知ってほしい!」という思いが足りない。企画書には「みんなで、これをやったら絶対楽しいし残る!」という熱意・ワクワクが足りない。
加えて、自己紹介や企画書を見る人の立場にも立てていませんでした。
自己紹介は、関係の入り口。
誰だって、話してみたい!と思える自己紹介を目指すべき。
誰だって、死んだ魚の目の人と話したいと思わないですよね...。
企画書だってそう。
本当の本音が聞きたい、と言っておきながら参加ハードルを優先してTwitterで投稿というかたちを選択してしまった。誰だって、見ず知らずの人にみられるかもしれない場で本音を言えるわけがない。
少し考えれば分かるはずなのに。
なんで、自分の趣味とか好きなものとか。
自分が本当に知ってほしいものを込めなかったんだろう。
なんで、相手の気持ちとか表情とか。
企画するうえで大切なものを想像しきれなかったんだろう。
赤字をもらった土日は、そんな後悔が自分の中をぐるぐると巡って
他のことに手をつけられませんでした。
でも、悔やんでばかりはいられない。
この時間にも、言葉の企画生たちはきっと成長している。
痛い、と感じた言葉を忘れないようにする。
この悔しさは、きっと自分の力になる。
衝撃が大きかった分、自分の課題も明確になった気がしました。
・本気の自分がそこにいるか。
・企画書を見るひとたちの顔を、想像できているか。
今後、この2つを考え抜きます。
企画書の技術もまだまだ未熟だけれど、
まずはここを忘れないようにする。
本気でやりたいことをやる。
何度も自分の心に問いかける。
技術や客観的なおもしろさじゃない。
自分が心からやりたいと思えるもの、伝えたいこと。
これからの自分の企画の真ん中には、必ず本音を置く。
第1回の課題と講義を通して、
そんな決意を固めることができました。
「言葉の企画」は後5回。
まだ、たった一回の課題と講義だけど、
「言葉の企画」という場所にとても大きなものをもらった気がします。
半年後には、「これ僕が考えたんです!やったら絶対楽しいよ!」
と胸を張って言えるようになりたい。
自分の企画を誇れる企画生になりたい。
熱意を、いちばん前へ。
第1回のこの気持ち、絶対に忘れません。