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試験勉強で心が折れないようにするには〜ウェブ解析士に3ヶ月で合格した勉強法〜

※2020年当時ウェブ解析士協会公認「ウェブ解析士」3ヶ月で合格するためにやったことを、のちの参考になればと記録した記事になります。

範囲の広い試験では、心が折れないようにすることが一番大切です。やる気を失うと大変だし、自信を失うと学習が終わりません。そこで正攻法を捨て、邪道な方法で合格していきたいと思います。

この方法はウェブ解析士以外にも使えます。ぜひ邪道の学習法を学んでいってください。

心が折れない試験勉強のポイントはズバリ、「できるところが増えた気持ちになる」を大切にすることです。わからない自分を責めて追い込んでも良い結果にはなりません。「わかる」「できる」を自分に体験させ続けてください。

最初は「認定講座」から始める

  1. 「認定講座」で基礎を把握

  2. 公式問題集を解答から読む”邪道”な学習

  3. 自作単語帳の活用

実は、認定テキストを最初から読み始めると「範囲が広い」「難しい」「カタカナと英語多い」でめっちゃ心が折れます。なので、最初は易しく解説してもらえる認定講座を受けるのがおすすめです。(私のおすすめは後藤塾さん)

自分では面倒で後回しにしていた計算問題に触れる良い機会だったし、一日で広範囲のざっくりとした基礎知識を学ぶことができたのでとてもよかったです。

ウェブ解析士ではない試験を勉強している方は、講座がそもそも高かったり長かったりして無駄な場合も多くあると思います。その場合はとても薄い参考書や漫画版になっているものなどをぱーっと読んで全体を把握するのが良いです。

公式問題集は解説から読む

認定講座で基礎を勉強し終えたら、テキストではなく問題集に進みます。

ここからは、邪道な方法で3ヶ月攻略を目指します。
・・・問題は解説から読み、次に問題を読みます。

普通の先生は学生がこれをしようとしたら阻止してくるはずです。宿題を提出するために答えを見ているのなら止める意味はありますが、今回は後で何度も解くので解説から見たって問題ありません。
罪悪感は捨ててください。

まず、解説を読んで、答えがなぜそれになるのかを理解します。
次に、正答以外の選択肢がなぜ間違っているのか、それぞれ間違っている理由を理解します。
正答を覚えてもあまり意味がないので、他選択肢がなぜ間違いなのか、消去法の根拠にできるものを覚えましょう。

ここで一旦、本を伏せたり、自分が天井を見たりして、解説が見えないようにします。
そして声に出してみてください。答えは何で、どうしてなのか。不正解の選択肢はなぜ間違いなのか。
答えられなかったら、考えなくていいので秒で解説に戻りましょう。それを見てもう一度、もう一度、ととにかく説明できるようにします。

それができたら、ようやくページをめくって「設問文」を読みます。もう解説を読んでいるので、何が答えで理由はどうしてか、不正解の選択肢が不正解な理由もわかるはずです。
ここでも声に出してみましょう。スラスラ答えられなければすぐに解説に戻って確認してください。何度でも繰り返して、解説を見ずに設問文を見ながら全部言えるようになるまでくりかえします。

一問が完璧になったら次に進み、次の問題も同様にできたら、前の問題に戻ってまた唱えてみてください。できなかったら、できるまで唱えます。
一気に10問進めるのではなく、ちょっと進んだらすぐに前を復習するを繰り返すことが大切です。

寝る前にやったら、起きてすぐやってみてください。日をまたぐときは新しいところから始めずに、かならず復習しましょう。

先に答えから見て覚える学習法について

この勉強法は実際に、資格のTAC公務員試験講座で私が講師をしていたときに大学生に教えていた過去問の勉強法でもあります。
忙しいなか、短時間で広い範囲をカバーしなければいけないときには、どんな試験でも過去問がもっとも効率が良い。
知識を入れてから問題をとく正攻法よりも、答えを知ってから再現する邪道な学習法のほうが試験では確実です。

それから試験勉強で一番多い、参考書で知識を入れたときの「わかった気になって終わる」をなるべく排除して、「ちゃんと解けた/出来た」を味わうにはどうしたらいいか?

すなわち、「再現」です。
解答を再現できれば、ちゃんとできたことになるのです。

解説を見て、選択肢1が×である理由などを先に理解しておいてから問題を見ます。そして、問題を読んで、選択肢1はどういう理由で×だったのか自分で説明してみます。説明できなければもう一度解答を見て、また選択肢を見て説明してを繰り返します。
これを、問題単位ではなく、選択肢単位で繰り返します。

これが試験勉強で勝つコツです。
問題を繰り返すのではない。選択肢単位で解答の再現を繰り返すのです!

用語集を自作する

ここからは、大学受験のように便利に用語集が溢れている試験ではない試験を受ける人向けの話です。用語集を自作してみましょう。

ウェブ解析士の試験にはカタカナも多くあるし、英語の略語も多くでてくるので、スプレッドシートで用語集を作ると良いです。
作るときにめちゃくちゃ時間がかかりますが、それを乗り越えると後は早いので頑張ってください。

私の場合はスプレッドシートに読み方、単語、意味・説明を入力し、最終的にはフィルタで並び替えてアイウエオ順にして印刷して使いました。

自作の用語集

私もウェブ解析士の問題集を解きながら用語集を作っていくときが一番牛歩で、何度も気持ちが折れそうになりましたが、作った用語集を暗記してから問題集を解くと、もちろん知っている単語だらけになったので本当に嬉しかったです。

ウェブ解析士を取得してよかったこと

記事をリライトしている2024年現在は、ウェブ解析士を取得して3年になりました。結論から言うと、ウェブ解析士を取得してよかったと思っています。

戦略に根拠をもたせられるようになった」からです。
あと、「資格欄に書けるから箔が付く」。

戦略を立てるための数値をどこから引っ張ってくればいいのかわかるようになったし、戦略のフレームワークが参考になるし。

そんなことよりも試験を受ける方が気になっているのは、もしかすると「仕事が増えるかどうか」「お金が増えるかどうか」、かもしれません。

アクセス解析でお金を儲けるにはレポート…ではない

結論から言うと、すぐお金が増えるわけではないです。
さらに、アクセス解析系の仕事でレポートを納品して儲けようという考えを捨てたほうがいいと思います。

以前、ウェブ解析士協会の代表理事の江尻さんとお話した際には、まず30分のMTGでご説明します、のような感じで簡易MTGで済ませるところからはじめて、なるべく納品用のしっかりした詳細レポートを作るのを避けるのがよい、とお聞きしました。

確かに、納品用のしっかりした詳細なレポートというのは短時間では作れないので、時給換算すると単価を高くしないとやってられません。
しかも全てのお客様がそのクオリティをもとめているわけではないので、30分のMTGで十分なケースも多くあります。なのでまずは簡易MTGを行って、より詳細なものがほしい方には「コンサル付きのプランを案内する」、という形が、自分の労働可能時間を有効に活用できるやり方だと思いました。

つまり、レポートで儲けるのではなくコンサルで儲けるのが望ましいということになります。

で、ペーパーテストだけのウェブ解析士ではコンサルしようにもどうすればいいかわからないので、実際に解析して詳細なレポートに改善提案も記載する上級コースを受けるなりする必要があるというわけです。

じゃあこの資格なんのためにとるんだよということになるのですが、お金に直結させるためではなく、ウェブ戦略を理解するために受けると思うのが良いと思います。

マーケ用語の3C分析やSWOT分析を知らない方はそこから身につけたほうがいいですし、ウェブのサーバーの知識などを知らない人はそこも身につける必要がありますよね。でもそれぞれの試験を受けていたら二度手間です。ウェブ解析士ならひとつに両方入っている。そこがいいところなんじゃないでしょうか。

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