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【連載第1回】桜井政博×小島秀夫【このコラボが見たい!20025】

 さて!前回の前置きを経ていよいよ今回から始まります、「このコラボが見たい!20025」!20025年でも見たいと思える、ゲームクリエイターやゲームタイトルのコラボを妄想していく、生産性のないコーナーになっています。

 今回のコラボは……前回も名前を出させていただいた、この二方!

 桜井政博! × 小島秀夫!

2ショット撮ってる、ってことはワンチャンあるか?……いや、ないな。。。

 世界中に数多くのファンがいるゲーム界の偉人であるお二人が、もしタッグを組んでゲームを作ったら……!どんなゲームになるのでしょうねー。
 ではまずは、僕なりに、お二人のゲームの特徴を整理していこうと思います。……整理、って言っても、別段細部まで掘り下げられないので、気軽に読んでいただけると嬉しいですね!
 まずは桜井さんのゲームの特徴から。

■桜井政博さんのゲームは

 僕が遊んだ桜井さんのゲームは、星のカービィSDXスーパーデラックスと、軽くスマブラをやったくらいかな、と思います。が、個人的に桜井さんは大好きで、YouTubeチャンネルの動画やファミ通のコラム本、講義の文字起こしなど、様々な角度からたくさん勉強させていただきました。

 で、いずれのアウトプットでも共通しているのが……とにかくわかりやすい!

 ゲーム内のわかりやすいところで言うと、字がデカいんですよ(笑)そして文字数は少ない。UIのアイコンも大きくはっきり、見やすい!画面上の情報量が最小限になってますよね。もちろん、スマブラのアイテム数や多人数対戦など情報量が増えることがありますが、基本的には、何が起きているかがちゃんとわかることに注力しているイメージです。

 しかし桜井さんご自身が、わかりやすいゲームが「好きか」と言うと、これ想像ですが、そうではないと思うんです。星のカービィのようなライトユーザ向けのゲームを作ってはいますが、ソースを忘れちゃったんですけど、難しいゲームも好き、と言っていたんだよなぁ。(ご本人めちゃくちゃゲーム上手いしね)
 なので、「自分が好きか・楽しいか」よりも、ユーザを想定し、適切な難易度で、きちんと伝える、「多くのユーザが楽しんでもらえるゲームを作るのが上手い」人だなぁ、と考えてます。

 じゃあ平易なゲームばかりかと言うともちろんそんなことはなくて、例えばスマブラは当時の格ゲーへのカウンターとなるアイデアですし、桜井さんが手がけた落ちモノパズル「メテオス」も、パズルが苦手(な桜井さん)でも爽快感が味わえるアイデアです。
 わざわざ言うことでもないですが……アイデアマンなんですよね!だってあれですよね。2025年1月現在、桜井さんが新作ゲーム作ってる、って明言してますけど……絶対遊んだことが無いようなゲームになる気がするじゃないですか!

 これをまとめると……

  1. 画面が見やすく、

  2. (基本的な)遊び方がわかりやすいが、

  3. 流行のカウンターとなるような遊びのあるゲーム

 を作っているクリエイターさん、というイメージがあります。
 ……何か見落としてないかなぁ~。見落としありそうだけど、まぁ、まぁまぁ。

■対して小島秀夫監督のゲームは

 僕はMGSメタルギアソリッドのナンバリングタイトルと、DSデスストランディングをプレイしているのですが……特徴を挙げてみると……小島監督のゲームは、びっくりするほど桜井さんと対象的なんですよ。

 まず、ゲーム内の情報がとにかく多い!もちろん、それが小島監督作品の魅力であることは、ファンの僕が一番よくわかっていますが、銃器のディティールからアイテムの説明、時代背景からキャラクターの設定まで、難解な部分がありながらも、見れば見るほど、知れば知るほど面白くなる作り込み!
 もちろん文字のサイズは極小、アイコンも小さく、リアルで美しいな世界を邪魔しない作りです。MGS4の文字に至っては、僕のモニターでは潰れて読めませんでしたからね(笑)
 これまたソースを忘れたのですが、MGS5を作る際、小島監督はMGSのアイコンとも言える、敵に見つかった際の「!」アイコンを無くそうと考えていたそうです。スタッフに説得されて、実装したそうですが……。
 それらを含め、とにかく世界を深く、深ーく作り込んで、没入させるようなリアルさを求めているのかな、と考えてます。

 また、小島監督がつくる世界には、監督が好きなもの、特にSF映画要素をぎゅーっと詰め込んでいるのも、間違いないですよね!「僕の体の70%は映画でできている」という言葉のとおり。小島監督のゲームを遊んで「映画みたい!」って感想は必ず出てきますし。
 それに、例えばDSの主人公のモデルはノーマン・リーダスさんだったり、映画監督のギレルモ・デルトロさんがでてきたりと「仲の良い」人が出てくるのも、「小島監督らしいなぁ」というところ。
 とにかく小島監督のゲームには、「俺はこれが好き!」が詰まっているイメージです。

 その「俺が好き!」がつまったゲームが、もしつまらなかったら「こいつなんなん」ということになると思うんですが……それ以上に、面白いんですよ、小島監督のゲームは!
 だって、DS、遊びました?オープンワールドゲームに飽き始めていたあの頃、ただ世界を歩いているだけ(アイテムを運んでいるだけ)で楽しいゲームが生まれると、誰が思いました?僕はDSを遊んだ時、「もしかしたら、小島監督がMGSにずっと関っていたことで、監督の新たなアイデアを味わう機会を30年分失ったのではないか」と絶望しました。
 それくらい、監督のゲームには、見たことが無い世界やアイデアが詰まっていると思うんです。

 整理すると、

  1. 詳細で綿密に作り込まれた、

  2. 監督が最高だと思える世界(特にSF)で、

  3. 斬新な遊びができるゲーム

 というクリエイターなんじゃないかな、と思いました。

 ……と、ここまでが前置き。……思ったより長くなったなぁ。
 それでは、改めて、桜井政博さんと小島秀夫監督が、もしタッグを組んでゲームを作ったら、どんなゲームになるか考えるぞ!

■桜井政博×小島秀夫を妄想する

 とりあえず、RPGとか音ゲーとかだとあまりに想像がつかないので一旦ジャンルは3Dアクション、としましょう。桜井さんも新・パルテナの鏡で3Dアクション作ってますし。

 はいじゃあ、お二人が「どういう3D アクションにしようか」と相談します、と。
 このお二人に限らず、数人で何かを相談する時って「ガンガンアクセルを踏む人」と「それに対してブレーキやハンドルを切る人」に、大なり小なり分かれると思うんですよ。
 で、間違いなく、アクセルを踏むのは小島監督でしょ!(笑)「僕、これこれこんなことしたら、絶対おもろいと思うんですよ~(関西弁)」って喋るの想像できますもん!
 そしたら桜井さんが「あ~、なるほど、つまりこういうことですね。だったらここはこうする必要がありますよね」「そうやねん、だからそこはこうすんねん」という会話になるでしょう。いや絶対なる!(笑)
 つまり、基本的には小島監督が作りたいゲーム、即ち、世界観が綿密に出来たSFの3Dアクション!これが基盤になるはず!ビジュアルはもちろん、フォトリアルです。

 しかしですね、しかしですよ?桜井さんが「情報が簡単に入ってこないゲーム」を良しするとは、思えないんですよね!
 これは、桜井さん自身の好み、と言うより、ゲームでもそうでなくても、出来る限り多くの人にわかりやすく伝えることを、桜井さん自身が非常に重きを置いているからです。
 小島監督の世界をわかりやすく説明する工夫……これはあれですよ。マスコットみたいな可愛いキャラクターが作中に出てきて、どういうことかを図や動画で説明するムービー、ないしメニュー!これは絶対あります!
 マスコットキャラって言っても、DS2で出てくる杉田さん声のキャラとかじゃないですよ?デフォルメが効いてて、フォトリアルな映像から浮くぐらいのマスコットキャラです。なんなら2Dのキャラかもしれない。

 ちょっと話が外れるけど、他にもチュートリアルもすんごいわかりやすくなりそう。いや小島監督作品のチュートリアルも良くできているんだけど、それ以上に。
 あと小島監督ムービーあるある、ムービー背景のイメージ映像みたいなのが、デフォルメされたキャラクターとか出てきてすごくわかりやすくしてくれそう!なんなら全部ひらがなとかでやりそうじゃない?(笑)いや文字とか無いかもw
 わかりやすい、でもストーリーに深みがある、これですよ。

 で、さっき書いた、ストーリー概要を説明してくれるマスコットキャラ、フォトリアルな世界と浮いているけど、ちゃんと存在している前提な感じでがっつりゲームに登場します(断定)。古くはバックスバニーとマイケルジョーダンの映画、最近だとマーベルのドラマ、ロキに出てくるミス・ミニッツみたいな感じで!
 で、ちゃんと、3Dと2Dを生かしたアクションとかもあるのよ。わかりやすさとSF!両方楽しんでくださいね、みたいな!……面白そう!早く作ってくれ!

 それとですね、小島監督の、桜井さんいじりネタ!(笑)これは絶対ある!
 例えば……キャラクターが「待っていたぞ、兄弟……いや、ブラザーズ、か」とかwあと「バカを言うな。吹っ飛ばせばいいとでも思っているのか」みたいなセリフもありそうじゃない?
 あとアイテムで、ハンマーは出ます。スマブラのハンマー。あのモーションを、フォトリアルでやる!絶対やるよあの人wwwでもさすがに寄せすぎるとまずいので、パチモンみたいなBGMが流れそう!

 でもおそらく、桜井さんも黙っちゃいないよw
 桜井さんはね……おそらく、一目見てわかるようなネタは仕込まないです。よく見れば、とか、気づく人には気づくけど、みたいな、そういうネタを仕込んできそう。「実はここ、オロシャヒカリダケが生えてるんですけどね」「ちなみにこの監視カメラは、MGS1と同じものを配置していて、テクスチャもあえて荒くしてます」みたいな、わかるかー!みたいなことをたくさんしそう!

 ……肝心の遊びの部分……?どんなゲームか……?わかるわけないだろそんなん!いやぁ、マジで想像つかない。だって鬼のアイデアマン二人がかりですよ?
 ただ、桜井さんは、流行のカウンターを行うことが多いし、小島監督も、銃で撃ち合うゲームに前向きではないイメージがあります。なので、銃を使ったり、人や領土を制圧することを楽しむゲームからは結構離れるような気がします。
 ……そんな3Dアクションあんのか?って言われると、知らん!としか言えないけど(笑)例えば……鬼ごっこ、とか、高鬼とか色鬼とか、なじみのあるゲームをアレンジするような。このあたりはなんとなく桜井さんが得意そうだし、これを小島監督がSF的な味付け!MGSだって言ってしまえばかくれんぼだし。

 たぶんシンプルなゲームにはならないですよ。いや、シンプルでありながらも自由度が高いゲームに……!
 東京ゲームショウの壇上で、小島監督が「どうやって攻略するかは、プレイヤーの皆さんの自由です」って言うのが、容易に想像できます(笑)
 で、その場でデモプレイしてくれる桜井さん!
 それをいじる小島監督!
 なにそれ。最高じゃん。夢じゃなかろうか。夢でした。

■終わりに

 ということで、連載「このコラボが見たい!20025」第1回「桜井政博×小島秀夫」を、書いてきました。
 いやもう、絶対面白いゲームになるでしょ!メーカーさん見てますか!
 お二人も、20025年まで生きているわけじゃないんですよ!やるなら今しかない!今すぐ!今すぐ動いてください!
 あるいは……恐るべき子供たち計画を……いや、なんでもありません。

 ということで、第1回はここでGAME SET。
 第2回は、「FF14スタッフ×ポケットモンスター」を予定しています。
 妄想して待て!

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 ……文字数!こんなに長くなるハズでは!(笑)二人の特徴を整理した時の文字数で既に絶望してました。が、そこから先は、打鍵する指が止まらなかったですね!もう、楽しくて楽しくて!
 ……ただ次回以降、このテンション、維持できるかなぁ(笑)初回、というか、このお二人だから、ここまで勢いを出せた、っていうのはあると思うので……どこかで失速するかもですが、その辺りはご容赦を!

 あとこの文章、どうやって締めればいいかわからず困ってるんですよねw 最後にまとめを箇条書きで、とも思ったんですけど……なんか「形」、「型」にしちゃうと、妄想が確定してしまう気がして、ふわっと終わらせたいんですよね~。う~ん、むずいな。
 この様子だと、元々想定していた週1連載はきついかもですが……まぁ、じっくり楽しみながら、やっていこうかと思います。今後もどうぞよしなに!

といったところで
今日はここまで!
まだ寝ませんが
また今度!

 


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