【喰う寝るゲーム】FFはオワコン?【FF16】
今日は6月21日に発売された、「FF16」の話。
いきなりですが、タイトル回収をしていきます。
「オワコン」なんて、私にしては過激なタイトルになっていますが、先に結論を書いてしまうと……FF16、
オワコンの気配など、まるで無い。
むしろ始まった。
そう強く言い切れるゲームでした。
すでにこのゲームの感想は記事として公開済ですが、ゲームをしている最中に感じた、「これまでのFFの軌跡を踏まえて、の、FF16の凄さがある……」という思い。それと、時々ネットで見かけるFF16の否定的な意見。
こういったことから、「これは今までのFFとしての立ち位置について整理したい」、それと「FFを信じて!」と伝えたい、と思うようになりました。
そんなわけで、この記事では、「これまでのFFに対して、FF16はどういうゲームなのか」ということについて書いていきます。
……って、いや、あれですよ、そんなに深いことは書いてなくて、ただ「俺は言いたい!」ということを、正しいか、正しくないか、というよりも、僕はFFと、FF16をこういう風に捉えた!ということを重点的にお伝えしていきますので。
あ、非公式で恐縮ですが、BGM置いておきますね!文章の裏でぜひBGMにしていただいて、途中でぜひ耳を奪われて頂きたい。
では、これまでのFFの軌跡について……と、その前に、恐縮ではありますが、私がこれまでFFとどう向き合ってきたかを、ちょっとだけ書かせていただきたいと思います。
■僕とFF
……なんて言っても、割かし僕は人並み程度にしかFFで遊んでないんだけどね(笑)
僕が初めてプレイしたファイナルファンタジーは、8。確か中学1年生の頃かなぁ、友達から借りてプレイしました。
ありがちな感想ですけど……グラフィックの美しさに感動したのが記憶に残っています。なんせ、3Dポリゴンだけならまだしも、キャラクターが8等身でしたからね!スーパードンキーコングシリーズとかスーパーマリオRPGとかも感動した記憶がありますが……桁が違いました。
ムービーシーンでも、これまた月並みながら「これ、本物じゃん……」と震えたものです。序盤の電波塔、感動したなぁ……。
特に忘れられないのが、ゲームの内容ではないんだけど、「アルティマニア」という、辞書みたいに分厚い攻略本!一本のゲームにこれほど細かい設定が詰め込まれているなんて……。書かれているワードも厨二でかっこいい。「獅子のハートに火を灯そう」というワード、今でも覚えてます(笑)
ちなみにこれも友人から借りて、ボロボロになるまで読みました。……友人のものなのに……すまん。ページ壊してしまって。。。
それ以降……FFシリーズのナンバリングは、11と14以外は全てプレイしています。いずれも「"あの"FF最新作だ!」という思いでプレイをしてましたね。
■しかし、ここ何年かのFFの評価は……
……一般的な評価で言うと、FFの評価は下降気味。。。
「誰でも手に取れる、ユーザーフレンドリーなRPG」であるドラクエに対し、FFは良くも悪くも「俺たちについて来い!見たこと無いモノを見せてやる!」と尖ったゲームを目指し、その結果多くのユーザーが「つ、ついていけない」となってしまった印象です。というか、まぁ、実際のところゲームの出来そのものがイマイチ……というのが大きいと思いますけど。。。
(DQとFFの比較については、こちらのラジオ特集がおすすめです。スクエニの中の人による特集。スゲーおもしろい。)
……でも!……でもでもでも!そんな批判的な意見にも「わかるけど……俺は応援してる!というか、ひいき目に見ちゃう!」という思いがありました。FF好きなんで(それとゲーム批判自体あまり好きじゃないし)。
何より僕にとって……8を初めてプレイしたあの時から、FFは、紛うこと無き「日本一のRPGブランド」なんですよ!
そんな中、2020年でしたね、FF16の開発が発表されました。
発表されたその日には「発売日に買う」ってことは決めていた記憶があります。
……付け加えますと、それと同時に、不安な思いがあったこともよく覚えています。次は大丈夫なんかなぁ。絵面、ちょっと地味だけど……でも……FFだよ?FFなんだから!そんな思いでしたね。
そこから3年は、今思えば早かった……!
余談ですが、FF14のプロデューサー&ディレクター、そしてFF16プロデューサーの「吉田直樹」さん、a.k.a.吉Pという偉大な男の存在を知ったのも、この3年の間でした。吉Pと、FF14が歩んだ軌跡を調べれば調べるほど、FF16への期待が加速するように膨らんでいきました。
■予想以上に低下していたブランド力
そして、2023年6月22日。7年ぶりの新作ナンバリングタイトル「FINAL FANTASY XVI」が発売されました。
僕がFF16を、どれだけ楽しんだかは、ぜひ感想記事を読んでいただきたいところ。詳しくは割愛しますが、めちゃくちゃ楽しめました。発売日に買って良かった。一番熱量が高い旬の時期に、このゲームに出会えたことに心から感謝を。
で……前置きが長くなりましたが、この記事で僕が話したいことはここからなんです。
過去のFFをプレイしていた時よりも、実況プレイを見たり、解説動画を見たりすることが増えましたが、その中で感じたのが……。
思っていたより、実況プレイをしている人が、少ない……!
正直なところ……みんな、当たり前のようにFF16はプレイするものだと、思っていました。だって、FFよ?あえて言うなら、"腐ってもFF"よ?
僕はVtuber、特に「にじさんじ」の動画をよく見ていまして。
で、スプラ3やポケモンのような新作が発売された直後は、YouTubeのおすすめ動画のサムネが、それらのゲーム一色になるんです。みーんなこぞって実況プレイをするんですね!
……ですが……FF16は、そうはいかず、にじさんじでは4人かな、プレイしていたのは。
みんなの実況配信が見たくて結構探しましたが……やっぱり少ない。もっともっと、我さきとプレイしているものだと思いました。。。
それだけでなく、FFの過去作をプレイ済みのゲーム好きの友人も今作は見送る判断をしていたり。
要するに……僕が思っていた以上に、ファイナルファンタジーというブランドは力を失っていた、ということを知ったわけです。
ここまでが、僕と世間の認識のズレの話。
ここからは……それを踏まえて、改めてFF16を語る!
■新生FINAL FANTASY I
今作のFF16から、僕が感じた開発者の思いは……「FFの最高傑作を作るぞ~!」ではなく、ではなく。
「FFの信頼を取り戻す!」ことを第一に考えていると、ビシビシに感じる作品になってるんです。
発売前からFF16ディレクターの吉Pは
というようなことをおっしゃっていました。
最新作のFF16の特徴を、いくつかピックアップしてみますが、
ゲームクリアするための難易度が低い
わかりやすく真っ直ぐな王道ストーリー
操作するのは1人だけ、直感的なアクション操作
これらの要素はみんな、「ゲームのエンディングまで遊んでもらう」ということにつながっているように感じます。
僕はなんとなく直感で、「ゲーム好きならとりあえずエンディングまでは普通やるでしょ」と思ったのですが……すぐに撤回しました。僕、ゼルダの伝説BotW、TotK、ともに全クリしてないんです。お前もやないかい。
どうやら僕の感覚はひと昔前のもののようで、面白い作品がありふれた今、ゲーム好きでも、「最後までプレイする動機が無ければエンディングまでたどり着かない」という人は増えているんだと思います。
それに加え、先ほども書いたような、FFブランドの低下。
この2要素だけでも、FF16が「とにかくエンディングまでプレイしてもらおう」という思いの元で作られたのもナットクですね。
でも実はこれって、FFシリーズにとっては思い切った舵取りなんです。
FFシリーズはこれまで、さきほどちらっと言いましたが「俺たちが信じる、誰も見たことがない世界を見せてやる!」というスタンスで、これまでシリーズを重ねてきました。
それだけに、どの作品でもエッジの効いたゲームシステム、あるいは「まさか!」と「感動」を併せ持つストーリーがありました。FFはいつでも、革新的なことにチャレンジし、時には成功し、時には失敗してきました。
それに対して、FF16は……王道。
「ジャンルがアクションになった!」という驚きこそありますが、それは「ゲームとしての驚き」とは少し異なります。むしろ、ジャンルを変えてでも、エンディングまで遊んでもらうことを優先した、ということ。
「誰も見たことがない世界」よりも、「王道のストーリー」「誰が遊んでも面白い」「ゲーマー以外の人でも遊べるように」というような、リーチの広い作品を目指したように思えます。
一応お伝えしますと、別に「FF16プロデューサー、吉Pがそういうゲームが好きだから」というわけではないんですね。実際吉Pは「例えば超高難易度、みたいな、尖ったゲームが好き」と明言しています。
……吉Pが考える尖ったFF!遊びてぇ~!(笑)
……私の気持ちはさておき。
このあたりからも、FF16は「とにかく純粋に面白いゲームを」「FFブランドの復活」を目指して作ったのだ、ということが、ひしひしと伝わってきます。「FFらしい尖った作品」ではなく、「FFの信頼を取り戻す作品」。言うなれば吉Pは「借金返済」を、"またしても"請け負ったわけです。
※"またしても"の意味については、ぜひ、FF14が歩んだ軌跡を調べてみてください。おすすめの動画はこちらのしくじり先生!
世間のFF16のゲームの評価は、今のところ「賛否両論」といった印象を受けます。が、正直なところ、まだ正当な評価は受けていない、と思ってます。
別に「FF16の面白さにみんな気づいてない!見る目ない!」と駄々をこねているのではなく、まだ「FFデバフ」が効いている時期だから、というのがその理由です。タイトルに「FF」を冠することによるデバフ。こんなことになるとは、20年前は思いもしなかったよねぇ。。。
でも、もう少し時間が経って、FF16のことを振り返ったとき、多くのプレイヤーが思い出すのは、ド派手な戦闘、熱い演出、愛すべきキャラクター、そして感動的なストーリー……このような、心に染みたゲーム体験、FF16体験なのではないか、僕はそう思います。
ネガティブ要素もあるにはあるけど、でもそれは「簡単すぎる」とか「もっとこうして欲しかった」というような、後をひかないネガティブ要素だけなんだもんね。
……と、ここまで踏まえたうえで……。
私のFF16に対する思いを一言で言うならば、
紛れもなく、名作です。
FFシリーズのような派手さはないけど、のちに名作と呼ばれるような。言ってしまえば「新しいファイナルファンタジー1」と呼べるクラシックだと、僕はそう信じています。
改めて、僕がゲーム直後に書いた感想記事を載せておきます。どこが面白いと感じたか、詳しくはこちらをご覧ください!
■まとめ
と、いうことで今回は、「FFの軌跡に対するFF16の面白さ」について、ここまで書いてきました。すっかり長文になってしまいましたね……。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
興味を持った方には、ぜひ、遊んでいただきたい。
旬である今がベストですが、今すぐでなくてもいいです。2年後、3年後でも面白いゲームですから、間違いなく。なので、心に留めておいていただければ。……できれば、ネタバレを避けた方がドキドキできます。ストーリーが良いゲームですからね!
もちろん、欠点もあります。ありますし、ファミコン時代と違って、誰もが面白いと言うゲーム、というのは、作るのが難しい時代です。
ですがそれでも、幅広く誰にでもおススメできるゲームです。そんなゲームに本当に久々に出会いました。
主人公クライブが15歳の頃から始まる、クリスタルの探求の物語、「新生ファイナルファンタジー1」を、多くの人に味わってほしい……!
ゲーマーとして、エンタメ好きとして、心からそう願っています。
ということで
今日はここまで!
寝ます!
また今夜!
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