デジタルとアナログ
写真は、一般的にはカメラという道具と使って作品を創り上げます。カメラには、大きく分けてデジタルカメラ(デジタル)とフィルムカメラ(アナログ)がありますが、わたしは主にデジタルカメラを使用しています。作家によっては、フィルムカメラを使い、自ら暗室で印画紙にプリントすることにこだわる方がいますが、私は特にこだわりはありません。
「カメラで捉えた光を、引き伸ばし機を使って印画紙に写し込む」、「デジタルデータは実体が無いので、フィルム(ネガ)、印画紙という物質にこだわる」という考えは理解できますが、自分はそこに重きを置くつもりはありません。私は「職人」的な作業より、純粋に「作家」として、自らのイメージを作品に仕上げる作業に集中したいと思います。
これは、私が写真の専門教育を受けていないことが影響しているのかもしれません。自分のかつての専門領域だった造園設計では、パソコンによるCAD(デジタル)が普及している現在でも、設計はやはりシャーペンや芯ホルダーを使って手描き(アナログ)が一番と思ってしまいます。
Davao, Philippines, 1996-1999 / © NISHIKAWA Yoshiyasu
Davao, Philippines, 2019 / © NISHIKAWA Yoshiyasu
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