NISHIKAWA Yoshiyasu

大阪・京都で写真、映像、デザインなどの仕事をしています。昔は造園設計もやっており、協力…

NISHIKAWA Yoshiyasu

大阪・京都で写真、映像、デザインなどの仕事をしています。昔は造園設計もやっており、協力隊でフィリピンにも行っていました。最近は、写真展示関連で台湾にちょくちょく出かけています。今年2021年に台湾・台南と高雄で写真展に参加予定です。 https://mitikusa.net

最近の記事

garden in the city #6

 高雄は台湾第3の都市。南部の港湾都市で、台北から新幹線(高鉄)で約1時間半です。日本からは直行便も飛んでいます。関空→桃園→高雄→関空というルートでも何回か訪れました。  高雄を始めて訪れたのは、2018年10月、東京藝大の展示で出会った台南の邱さんがキュレーションしていたKAOHSIUNG PHOTO 高雄攝影節を見学したときでした。TAIWAN PHOTO 2018に参加後で、日帰りで訪れました。  新幹線で高雄の到着した時、台北とは空気が違う気がしました。暑さが和らい

    • garden in the city #5

       台湾の古都・台南には、2019年6月に始めて訪れました。行き先は、2018年に東京藝大の展示で知り合った邱さんが勤める大学です。前日に高雄に入り、当日朝、電車で台南に向かいました。  やや激しい雨の中、駅から大学にタクシーで向かう途中、邱さんから「今は危険なので大学に来るな」という電話あり。しかし、すでに向かっている途中だったので、とりあえず大学に向かいました。すると、学内は激しい雨のため、一部が水没。靴がびしょ濡れになりながらも、なんとか邱さんと再会できました。  学内の

      • garden in the city #4

         2019年は、台北の1839當代藝廊とgallery 176との交流展、TAIWAN PHOTO 2019への参加、展示作家との打合せなどで、6月、8月、10月、12月と頻繁に台湾を訪れ、台北以外のいくつかの街に足を運びました。  12月に訪れたのは、北部の基隆。台北駅から電車で約一時間の港町で、以前は石垣行きの船も出ていたと思います。Wikipediaを見てみたら、なんと、ダバオ(フィリピン)と姉妹都市なんですね。  基隆駅で電車を降り、港を散策してふと背後を見ると、山肌

        • 静止画と動画

           デジタルカメラを使うようになってから、静止画(写真)と動画(映像、ビデオ)の垣根が無くなり、気軽に行き来できるようになりました。瞬間を切り取る静止画と時間を記録する動画では、撮影方法は異なりますが、同じ時、同じ場所を、静止画の眼、動画の眼と二つの眼で捉えることができます。  写真の展示においても、静止画のみに限定することは考えておらず、静止画と動画、写真と映像を融合させた展示も積極的に試みていきたいと思います。  動画を撮るような時間感覚で静止画を撮り、静止画を撮るような切

        garden in the city #6

          garden in the city #3

           2017年9月、TAIWAN PHOTO 2017に参加するため、初めて台湾・台北を訪れました。台北滞在時は、会場の設営、在廊などで、ほとんど自由時間がありませんでしたが、設営前や会場に向かう途中の僅かな時間に、少し街を歩いて撮影しました。台北は、「表」には新しい高層ビルやデパートがありますが、街の大部分の建物はかなり古く、「裏」には緑に侵食された建物や迷路のような路地があり、突然緑あふれた空地が表れたりと、撮影して楽しくなる街でした。  2017年に台北で撮影した作品を2

          garden in the city #3

          デジタルとアナログ

           写真は、一般的にはカメラという道具と使って作品を創り上げます。カメラには、大きく分けてデジタルカメラ(デジタル)とフィルムカメラ(アナログ)がありますが、わたしは主にデジタルカメラを使用しています。作家によっては、フィルムカメラを使い、自ら暗室で印画紙にプリントすることにこだわる方がいますが、私は特にこだわりはありません。  「カメラで捉えた光を、引き伸ばし機を使って印画紙に写し込む」、「デジタルデータは実体が無いので、フィルム(ネガ)、印画紙という物質にこだわる」という考

          デジタルとアナログ

          garden in the city #2

           昨年2020年7月、gallery 176で写真展「garden」を開催しました。これまで、庭を被写体とした作品を、主にTAIWAN PHOTO Fairで発表していましたが、個展としては発表していませんでした。これは、造園を勉強し、一時造園設計の仕事をしていた自分にとって、「庭」「庭園」「garden」は大きなテーマで、そう簡単にはまとめることはできないと思い続け、手が付けられない状態でした。  しかし、ここ数年、庭園(主に日本庭園)という限られた空間で撮影することに窮屈

          garden in the city #2

          garden in the city #1

           私は大学で造園を勉強し、卒業後は、建設コンサルタント、造園設計事務所で、公園や屋外空間の計画、設計を行っていました。当時(約30年前)は、パソコンを使った設計(CAD)は普及し始めで、曲線が多く、樹木など不定形物を扱う造園設計は、まだまだ手描きの設計が主流でした。公園の園路を設計する際も、ドラフター(製図台)で、シャーペンやコンパスを使って直線、曲線を描いていました。3Dシュミレーションもまだ普及していない当時は、園路を描き、樹木やベンチ、池などを描き、そこを歩くと何が見え

          garden in the city #1