粋な管理員さん
こんにちは、にそくです。
今日は粋な管理員さんのショートストーリーになります。
都内某マンション
そこはフルタイムの管理員がいる
「こんにちは!」
挨拶をして管理員を訪ねる自分
「あー、来てくれたんですか!いらっしゃい」
ここの管理員はいつもウェルカムな雰囲気を出してくれる
いつもほぼアポなしでの訪問なのにね
とても明るい気前の良い管理員だ
「にそくさん、これ飲んで!飲んで!」
管理員室に通されると
いつもその管理員さんは自分で買ったコーヒーを1本くれる
まぁ、消防設備室に缶コーヒーの箱があるのは組合には秘密だけどね
一服して近況報告を受けた後に館内を共に巡回をするが
今回は倉庫にある建築備品の大きな筒状のままになっているクロスの撤去を管理員に依頼しにきたことを伝える
理事会で非常用災害備品を入れるのに邪魔な旨の話になったから
※築年数が浅いマンションは建築時に使った部材がそのまま倉庫に残されています
実務上倉庫のかなり場所を占めるので邪魔になることも多いです
自治体(区)の条例?で定められている物品が大量にあることもあります
例えば足立区はゴミ箱が大量に置かれます・・・
いらないので居住者にあげたり、ゼネコンに引き取らせたりします
「これ粗大ゴミで回収できるかも分からない、少しづつ裁断して燃えるゴミで処分していくことはできるか?」
自分は管理員に少々申し訳なさそうに問う
「時間がかかると思うので、残業代は出しますしその間多少何かしらの業務を後回しにしても構いませんよ」
自分は続けて間髪入れずフォローも入れる
「できるかどうかわかりませんが、まぁやってみますよ!」
とても気前の良い回答だった
期待が持てると同時に少しこんなお願いばかりで後ろめたい気もちもあった
1週間くらい後
電話がくる
「にそくさん、クロス全部処分終わりましたよ!」
予想外に早い対応に驚いた
「マジすか!?ありがとうございます!」
あまりにも予想外に良くて思考が止まり
小学生以下の感想しか出なくなる自分
さらに後日
上記の大きなクロス筒を撤去した旨を理事会で報告
倉庫も見てもらい災害時に備品を取り出しやすい状態となり
理事の皆様に喜んでもらえました
もうさらに後日
「こんにちは!」
またマンションに訪問する自分がいた
駅前で買ったお菓子を持って
「にそくさん来てくれたんですか!さ、まずはコーヒー飲んで!」
自分は色々な人の善意で生かされている
自分のできる価値を提供して喜んでくれる人がいる
そのためにまた頑張ろう
管理組合の創造性を高め、
建物を100年続くサステナブナルな管理を目指す
以上、にそくでした。
ご一読ありがとうございます。