木山寺様「2D仏像顔出し看板-薬師如来坐像-」が出来上がるまでのお話。
みなさま、ごきげんよう。
ニシユキです。
ご報告が遅くなりましたが、2020年11月の初め、岡山県真庭市にある、高野山別格本山 木山寺さんの元へ、ご依頼のありました薬師如来様の2D仏像顔出し看板をご奉納させていただきました。
今回は、主に、制作模様を中心にお送りしたいと思います。
いつごろご依頼があったの?
2020年10月中旬ごろ、[BASE]ニシユキテンネットショップを通じてご依頼がありました。
通常、「2D仏像顔出し看板」の制作依頼があった際は、他のイベント出展の準備と重なることもありますので、余裕を見て、20日間ほどお時間をいただいているのですが、今回、11月8日までにお届け希望ということでしたので、10月中に制作の目処をつけることにしました。
どんな手順で制作したの?
今回は、ネットショップからのご依頼でしたので、まずはメールにて、「ご希望の仏像、お届け予定日、その他のご要望」について、やりとりさせていただきました。
下準備として、まず、ご希望の仏像画像があれば、それらを元にほとけさまの大きさや配置、顔の部分や全体のバランスなどを見ながら、サイズ感を想定していきます。
この最初の下準備の段階で、ご要望の仕上がりサイズと、実際に書き起こした際のサイズ感などを決めておかないと、後に、だいぶ進んだところから比率を計算しなおさなければならなくなるため、慎重にすすめていきます。
そして、バランスをみながら(1)板段ボールに鉛筆で下書きをし、(2)筆入れ・色塗り、(3)カット、という過程になります。
(1)板ダンボールに下書きをするまで
実際に板ダンボールへ下書きをする前に、念には念を入れて板段ボールにも方眼状の線を引き、見本となる画像と見比べながら描き進めていきます。
画力のある方は、おそらくここまでの下準備をせずともサラサラ描けると思いますが、今のところ、この方法が一番私には合っておりました。
iPad状で、画像を方眼におとしこんでいるところ。
比率を想定することと、方頑状に線を引く下準備さえちゃんとしておけば、あとはだいたいスムーズに進んでいきます。
(2)そして描いていきます!
鉛筆で下書きの目処がつくと、筆で色を塗るだけとなります。全体を黒色で描き終え、とりあえずこの段階まできました。
あとは黒で陰影をつけたら大体仕上がりそうです、というご報告を、木山寺の高峰ご住職に連絡を差し上げたところ、
「本体にも色を塗って欲しい!」
とのお返事がありました。
明るい感じの仕上がりをご所望のようでしたので、あまり激しい色味にならないよう、徐々に色をつけて仕上げていきました。
仏画は、陰影などない状態のものを指しますが、2D仏像顔出し看板は、2Dなのに、少しでも立体感を感じてもらえるよう、あえて陰影をつけております。このアンバランスさも魅力のひとつかなと思っております。
色つけも終わり、あとは周辺と、手と顔の部分を切り抜き、裏面に簡単なサインをして完成です。
おわりに
画像が少なく、テキストばかりで想像しずらいかもしれませんが、ここ最近は、だいたいいつも、このような手順で顔出し看板を制作しております。
気になる仏像に変身してみたい!という方がいらっしゃいましたら、どうぞ、ニシユキテンまで、お気軽にお問い合わせくださいね!
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