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コロナ復縁はなぜ起こるのか? あなたも使える恋愛の心理学テクニック5選。


先日、剛力彩芽さんと前澤友作さんの「復縁報道」が話題となりました。

二人は昨年11月に破局し、約5ヶ月越しの復縁となったようです。

正直はじめは、「この大変な時期にどうでもいいニュースだな」と見過ごしていました。

しかし、最近自分のまわりをみていると、恋人や家族など、人間関係が少し変わっているように感じます。

「コロナ離婚」という言葉もあるように、良い人間関係の変化ばかりではないようですが、

一方で、今のような非常事態下において、恋人や家族との愛情が深まっている部分もあると思います

では、なぜいまこのような心理的な変化が生じているのでしょうか。

心理学的に考察してみます。


目次

①マズローの欲求階層説  いま、人々の欲求に変化が起こっている

②つり橋効果  ドキドキした気持ちを相手に重ねる

③ツァイガルニク効果  不自由なほうが欲しくなる

④ザイオンス効果(単純接触効果) マメな連絡こそ効果あり

⑤ゲインロス効果 人はギャップに萌える

 

①マズローの欲求階層説  ーいま、人々の欲求に変化が起こっているー


マズローの欲求階層説は有名な心理学理論であり、ご存知の方も多いと思います。

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(引用元サイト  https://mood-disorders.info )


人間の欲求は、主に図に示されている5段階の階層に分類されます。

動物としての人間はまず、生きるために必要なな欲求である、生理的欲求を満たそうとします。食欲、睡眠欲、性欲などのことです。

そして、その欲求が満たされると、次は一段上の欲求へ、と欲求の階層を上がっていきます。

社会的に最も成功した有名人たちが、最終的に自己実現欲求を満たすために、ボランティアや寄付を始めることも、この欲求階層説で説明されます。

先進国で生活している人は、もちろん個人差はありますが、多くの人が上の3階層、つまり社会的欲求、承認欲求の段階にいると思われます。

しかし、コロナウイルスにより、状況は変わっています。

自粛生活により社会的な生活がおびやかされ、この先の経済的不安や自分が感染することで身体の安全もおびやかされています。

その結果、欲求の階層は下にさがり、社会的欲求や安全の欲求を求めるようになっています。

社会的欲求とは、言い換えれば、所属と愛の欲求です。

人と繋がりたい、愛情を感じたい欲求が高まっているのです。

その結果、普段は承認欲求に目を向けていたような人でも、居心地のよい別れた恋人や別れた家族のもとに戻ってくることが増えるのでしょう。

さらに言うと、いまのような場合によっては身体の安全性さえも脅かされる状況においては、さらに下の階層にある、性的な欲求も高まると思います。人間という種を保存しなければ、という本能が備わっているに違いないからです。

身も蓋もない言い方ですが、近くにいる異性(性の対象)として、別れた相手を求めるようになることもあるのでしょう。

②つり橋効果 ードキドキした気持ちを相手に重ねるー


つり橋効果とは、吊り橋を渡るときのような心臓がドキドキするような状況で、そのドキドキを相手に抱いているかのように錯覚し、その相手に好意を抱いてしまうことです。

いま、コロナウイルスの蔓延により、感染の不安と恐怖、緊張感を感じている方が多いことでしょう。つまり、無意識的にでもドキドキした気分になります。

そんな時にあなたのそばにいてくれる相手には、無意識的に好意を抱いてしまうのです。

一旦冷めてしまった関係が、この状況をきっかけに、再び刺激的な関係に変わるのです。

結果、別れた相手でもまだ自分と近いところにいる関係であれば、復縁する可能性が高まるのです。

しかし、注意してください。そのドキドキはあくまで錯覚なのです w。

映画「スピード」の終盤のセリフのように、

「異常な状況下で結ばれたカップルは長続きしない」と言われます。

ヨリを戻そう思ったときには、平穏な日常生活が戻った時をイメージをしてみて、その上で復縁するべき相手かどうか冷静に考えてみてください。

  

③ツァイガルニク効果 ー不自由なほうが欲しくなるー


テレビでよく聞く、「答えはCMの後で!」ってやつで例えられます。

「あと少しで答えがわかるのに!」って感じで、とても興味をそそられてしまいますよね。

人はすべて手に入るものよりも、少しだけ手に入らないもの(不完全、不自由なもの)の方が、興味が惹かれるのです。

普段であれば、苦労もなく会えていた相手が、この外出自粛により、簡単には会えない相手になってしまいました。

連絡はとれるのに、社会の雰囲気的に直接は会えない。

この手の届きそうで届かない状況が、気持ちを燃え上がらせるのです。

これは「希少性の原理」でも説明されるかもしれません。

これは、簡単に手が届かなくなると、とたんにそれが欲しくなるという理論です。

普段であれば、苦労もなく会えていた相手が、この外出自粛により、簡単には会えない相手になってしまった。そこに希少性が生じたことで、急に会いたい気持ちになってしまうというものです。

 

④ザイオンス効果(単純接触効果) ーマメな連絡こそ効果ありー


これは、販売営業のテクニックとしても広く知られています。

つまり、一度に長時間の接触をするよりも、分割して何度か接触するほうが、好感をもたれやすいというものです。

いまのような外出自粛の状況では、対面でゆっくり会う機会がなくなり、かわりにLINEや電話で少しずつマメに連絡をとり合う状況が増えていると思います。

実は、この方が好感度が高まるとされています。

いま、外出できない分、LINEや電話の使用が増えているでしょう。

普段は直接会って長時間過ごしていたような相手であっても、今は少しずつ連絡する機会が増えています。

この結果、ザイオンス効果によってむしろ好感度が高まり、これが別れた二人の復縁の可能性を高めるかもしれません。

  

⑤ゲインロス効果 ー人はギャップに萌えるー


これは簡単に言うと「ギャップに萌える」ということです。

いまのような非常事態下では、普段の日常では気づかなかった、相手の意外な側面が見えてくることが多いと思います。

例えば、普段直接会っていたときには無愛想に感じていた相手でも、今はLINEや電話が中心になると、「意外とマメで気遣いのある人だな」と感じ、好意を抱くことがあります。

このギャップに萌えるのが、ゲインロス効果です。

いまのような生活環境が大きく変わるとき、人との関わり方がかわり、これまでに気づかなかった相手の良い側面を再発見するかもしれません。

ゲインロス効果によって再び惚れ直し、復縁する人たちも増えるかもしれません。

  

終わりに ー太平洋戦争のときに婚姻が増えた?ー


とても興味深い歴史的事実として、

太平洋戦争中の1941年から1945年の間、国内は非常事態下にあったにもかかわらず、婚姻が増えたというデータがあります。

同様に、終戦後も国内は危機的な状況であったにも関わらず、婚姻が増えているのです。

もちろん、これは心理学だけで説明できるものではないとは思いますが、多かれ少なかれ、今回紹介したような心理学的な効果が働いた可能性はあると思います。

非常事態はまだまだ続きそうです。

もしかすると、あなたの恋愛・人間関係も、大きく変わるかもしれません。

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