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『表現する教室のつくり方(東洋館出版社)』

本書は、図工や美術の実践が数多く掲載されています。しかし、それを教科教育の専門書としてではなく、題名通り『表現』の専門書として読むと深く考えさせられました。

子どもが表現するとは?
表現する教室とは?
表現することを保幼小中連携でつなぐとは?
『表現』の発達とは?

「表現に対する主体的な芽は、実は弱く脆いのです(p 116)」
毎年4月、ここに注力している自分に気づきました。
子ども達が表現し合える教室には安心感が生まれます。主体性も保証されるはずです。
安心感と主体性のある教室では、子ども達が教室を自分の居場所と感じ、学級で起こる様々な事柄を自分事として捉えて、表現し合えるはずです。

『表現』が、学級づくりにとっていかに大切であるかを、改めて考えるきっかけとなりました。
数多く載っている図工・美術をメインとした実践も、自分が実践するならどうするかという視点で読むと、それも豊かな時間でした。
(当たり前ですが、図工・美術の実践も面白いものばかりです。)

新年度をむかえる今、オススメの一冊です。

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