「物語」「思い出」って美味しい。
ゴボウ1本のストーリー
先日、滋賀県内のとあるカフェで行われたジャズコンサートにお邪魔して、そこでゴボウを購入してきました。
これだけでは意味が分からないと思いますが、滋賀県野洲市のハクハク茶小屋というカフェに行き、そこにおいてあった「吉川ゴボウ」を購入したのです。
吉川ゴボウというのはその地域のおじいちゃんが作っているゴボウ。
近所の直売所とここのカフェぐらいにしか置いてないそうで、偶然出会えたのが運命的ですよね。カフェの店員さんがゴボウ農家の吉川さんのことを教えてくださったり、ゴボウの美味しい食べ方を丁寧に教えてくださったりと、ゴボウ1本の買い物にめちゃくちゃ想い出が詰まっています。
あの日聞いたジャズも、全部一緒に聞いてるゴボウ。
家に帰って、ワクワクしながらゴボウを調理。せっかく美味しいお野菜だから濃い味付けはしたくないなーとか、いろいろ考えながら、3品つくってみました。
さっき炊きあがった炊き込みご飯も
思い起こす甲賀での30日間
さて、昨年の話になりますが、私は滋賀県甲賀市で30日間空き家を借りて団体メンバーと一緒に生活していたことがあります。
その生活のなかで、特に印象に残っているのが「近所の方や農家さんがお野菜を分けてくれる」文化です。いろんなお野菜をいただいたり収穫させてもらったりして、それを持ち帰ってみんなで洗って、どうやって食べようかとか言いながらわいわい料理していたことを思い出しました。
農家さんの人となりが垣間見えるお野菜をいただくことの懐かしさと、なんかいいなって思う感情を思い出しました。
どうせなら思い出ごと買いたい
私は特に食に興味がありません。
好きな食べ物も嫌いな食べ物もない。これが食べたい!みたいなこだわりもない。でも、何かしらのストーリーや思い出のある食べ物は、その味以上に美味しい何かが隠されていると思うのです。
料理していてワクワクする感じとか、食べた感想を誰かに伝えるときとか、そういう感情・経験・思い出というのはただ美味しいでは表しきれない魅力がある。
だから私は、そういう付加価値山盛りのものを買って、思い出に浸りながら料理がしたい。ゴボウは今後も野洲を訪れたときに買うとして、いろんなお野菜にそういうストーリーをつけれるようになりたいものです。
くさつのファーマーズマーケットに行ったとき、こういうとこで食材買えるの憧れるなーと感じた記憶があります。一人暮らしをし始めた今なら思う存分、農家さんとのコミュニケーションや買ったときの思い出を丸ごと買うことができる!ワクワクしています。あらためて、自分で自分の食べるものを選んでつくるって良いですね。
ゆくゆくは食べ物全部そんな感じでストーリーをまるっと買うことができたら、料理も食べるのもめっちゃ楽しくなるだろうなーと、期待をこめて。
そういえば、さっきのゴボウ料理を母に自慢したんです。いつもそんなことしないけど、滋賀県いいだろー!って言いたくて。
そしたらこんなLINEがきました。
私がどれだけ心配されてたか分かります。
1日1食とか普通にしていたから当然です。
とりあえず母にも安心を与えれたようで良かった。