【表現評論】メモリーズオフ イノサンフィーユ コアレビューその25 ライトサイド 寿奈桜ルート6【全作再プレイシリーズ】
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⚫︎ノエル襲来
クリスマスまでの追い込みということで、ノエルが部屋に襲来します。襲来という言葉が相応しい。でもさ〜、毎回言ってるけど、なぜこの人楠瀬さんにそこまで惚れてるわけ? 命を救われたとか、困ったことがあったら助けるとゆびきりしたとか、小さい頃からの幼馴染だとか、そんなことも全くないわけなんですが。些細なきっかけで好感度マックス。もうメモリーズオフのやりすぎで、過去からの積み重ねがないと満足できない身体になっちまったよ。魂のヒロインは全員それを持ってるんだよね。
いや、もしかするとノエルをメインヒロインだと解釈してるからおかしくなるのか。クロエパイセンと同じで、凄く豪華なサブヒロインなのかもしれない。そう解釈すると、サブヒロインとしては最強のヒロインと言える。やっぱりそうか〜。真のヒロインは柚莉と瑞羽だったんだな(現実逃避)。
なんかノエルといちゃつき出してんだけど、これ寿奈桜ルートだよね。どうなってんすかこのゲーム。ノエルが全ルートほぼ関わってくる。ちょっと贔屓入ってない。過去のファンディスクから出演する時点で贔屓入ってるわけですが。霞ですら個別ルート入ったら空気になるというのに、その存在感の大きさよ。累君もさっさと決めないという意味では過去の師匠達と同じ立ち位置になっている。伊波師匠とか加賀師匠とか。累師匠。
で寿奈桜がくると、なぜかノエルが隠れ出します。抜け駆けしたみたいで嫌という謎の理屈。いやそのりくつはおかしい。実際抜け駆けしてますし。まあそれはどうでもいい。問題は寿奈桜が語る美咲の生い立ちですよ。
⚫︎美咲に悲しき過去
寿奈桜が、昔美咲の家に興味本位で忍び込んだ時の話をしています。すっごい豪邸だとか。君の実家も大概ではという気もしますが。
美咲に悲しき過去。伝統のクソ親父、と見せかけてクソ母親のターンでした。メモリーズオフのクソ母親2号か。1号はあすか母。2.5号はりりす母か。あれもなかなかヤバい。志雄父も似たようなヤバさなのでお似合いである。志雄父も自分勝手という点では、レジェンドクソ親父にも匹敵する逸材ではありますね。マンション持ってなかったらどうなっていたか。
寿奈桜は何を思ったら二人にくってかかって、結局美咲に庇われたようです。美咲はそこで大怪我したとか。キッズの思考力だからしょうがない。
いやいや、そんな過去があったのに、ノエル&累を取るのか。どう考えてもノエルより美咲の方が大事なのでは。年月の重みとは一体。ノエルも寿奈桜も、なぜか昨日今日出会った人間を優先している。そういう経緯があったから決断するまでに凄く時間がかかったんでしょうけども。俺が寿奈桜だったらこの場面でノエルは取れない。累も取れない。美咲一択。いやぁ。男が絡むと話が変わるんだなぁ。まあ美咲を取り続けるといじめっ子もいつまでも目を覚さないので、この選択の方が正しいのか。過去の恩義をいつまで返し続けるのかというのも難しい問題ではあります。もしかすると美咲は秘密の共有相手として、過剰に寿奈桜を可愛がっていたのかもしれない。ある意味共依存である。俺もなぁ。ちょっと恩義を感じすぎる癖があるんだよなぁ。謎の自分語り。
雰囲気が出てきたところで結局ノエルも出てきてギャグテイストになっていきます。ノエルもグイグイくるなぁ。でも結乃がグイグイくるのとは性質が違う。ノエルはなんか邪なんだよなぁ。肉食系というか。結乃は圧倒的な光で攻めてくるわけですが、ノエルはあんこくなんだよね。どこか薄暗いオーラが漂っている。ねちっこいし。カラッとしてない。狩りに例えると、結乃は真正面から正攻法でしっかり仕留めるタイプだけど、ノエルはいきなり開幕レーザービーム撃ってきそう。え? 倒せば何でもいいんでしょ? みたいな。どういう例えだ。結乃は自分に自信があるんで常に光の技、ノエルは自信があるようでないからあんこくなのかもしれない。暗黒は暗黒で魅力があるわけですが、やっぱ歳食ってくると暗黒じゃなくて光に目覚めるんですよ。セシルもそうだったし。パラディン結乃と暗黒騎士ノエル。寿奈桜はなんだろう。巫女だし召喚師にしとくか。今のところ巫女要素は1ミリもありませんが。
寿奈桜ルートも次回で終わりそうです。サブヒロインクリアまでに費やした記事数で言えば一番長いかもしれない。