This izu お結び 視察の旅へ Day.1
新島村商工会青年部は、4年ぶりとなる先進地視察に行ってきました。
この視察の旅は「外から新島を眺めてみよう」というテーマで、
〜商工会青年部とのつながりを訪ねる旅〜を目指し、新島と航路としての往来もある伊豆半島の下田に上陸し、南伊豆町に2泊滞在するというプラン。
今回、フェリーあぜりあは、車も載せられとても便利なのですが、船の時刻表に合わせてしまうと、移動だけでかなりの時間を割いてしまうのが大きな課題でした。
そこで部員の所有する14人乗りボートで行ってみよう!と、野郎たちにとっては冒険感がたまりません笑
参加メンバーは総勢9名。
青年部7名で、製造・設備・小売・宿泊・飲食・美容・清掃・サービス業とそれぞれが経営者たち。
そして6月から「地域おこし協力隊」としてやって来たフレッシュ移住者と、オールド移住者のワタシ(事務局)の総勢9名。
まず最初に訪れたのは、使われなくなった巨大な倉庫をリノベーション(現在も真っ最中)して「with a tree」というプロジェクトの拠点。
『ココを寺子屋にしたいんですよ。先日も高校生が一人でフラって来てくれて、めちゃくちゃ嬉しいっすよ』
『将来、下田からバケモノ(いい意味での実業家だと思う)になるような人材を生み出したいんすよ』
と、キラキラした目で語る梅ちゃんは、まるで子どもを想う親のようでした。
地域の建築会社さんが社会貢献されている「with a tree」プロジェクト、根っこが強い。
https://www.facebook.com/yamamotokenchiku/posts/743809027540478?ref=embed_post
いくらイイ提案であっても、「BEAT」が合わない人とは、上手くいかないよね。
「リズム」「ソウル」「VIBES」「お囃子」、言い方はイロイロあれど、地域づくりに大切なのは、結局のところ人&人
「BEATが合うか、合わないか」ココでの答えはシンプルでした。
有料級のお話をいただき、更には「次ココ行ったいいよ!」と紹介までしてくれた梅田さんに御礼をし、次の訪問先はこちら。
日本全国に約50件ある拠点を自由に滞在できるサービスを展開しているゲストハウス。
(下田から、フェリーあぜりあで帰る際に利用するに便利な立地です)
建物は、元々船員の寮だったとかで、躯体自体はしっかりしており、マネージャーの津留崎さん曰く「引き算のリノベーション」で、とにかく古くなった建材を取り除き、そこにデザインを加えた、非常にシンプルで優しい空間でした。
現在の課題は、都内からのリモートワーク需要が減ってきたこと。
陸続きの伊豆下田でも、私たち住む新島と同じで、ゴールデンウィークと夏のハイシーズン以外の観光客の呼び込みは難しいようです。
そこで下田市は、移住・定住につながる仕組み作りにも力を入れて、民間を後押し。
こうして行政がビジョンを示してくれると、「ワーケーション」という造語イメージがバラバラにならず、その地域が目指すワーケーションを理解しやすくなるので、とてもイイ!
(式根島の話)
最近では、「ワーケーション」の意味を「観光客」を呼ぶための手段と捉えてしまう提供側も多いそうです。(式根島の軍曹談)
特に *限界集落の式根島が目指すワーケーションは、移住・定住なので、下田市が示すような相談体制は、とても有難いです。
それには拠点となる場所作りと、相談しやすい人作りの両輪が噛み合わないと難しいことが良く分かります。
2023年6月1日現在
下田市の人口、19,894人
新島の人口は、 1,992人
式根島の人口、 479人
新島から見て10倍の下田市が、必死になっている姿を目の当たりにして分かること。
それは『離島で何もしなければ、爆速ハイスピードで過疎化がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』
とてつもない危機感を共有した一同は、マネージャー津留崎さんに別れを告げて、この旅の拠点となる「南伊豆町」に向けてレンタカーで移動を開始。
南伊豆町商工会とのつながりは無かったけど、視察のテーマと予定をお伝えしたら、イロイロなご縁もご紹介をしていただけました。
(事務局の小泉さん、ありがとうございました!)
ふたりとも移住者で、南伊豆に根を張って素晴らしい生き方を実践されている事業者さん。
商工会青年部の部長が移住者って聞いたことがなかったし、松原副部長は女性だし、初見にもかかわらずイロイロと質問してしまったw
新島の青年部さんたちの話も熱心に聴いてくれて、段々と「BEAT」も融合。
今回は、「ダーツの旅」的な面白さも欲しかったので、翌日の予定を詰めすぎていないことを知ってもらうと、
『それじゃ、明日の昼は、自分の作ったお米と、新島の塩で、塩にぎり🍙にしよう!』と、中村大軌部長
マジっすか!
それ最高のやつ!(お酒の勢いも借りて皆、大興奮してたなー笑)
こうして「超」が付くほど健全な青年部視察の1日目は無事に終わったはずなんだけど、元気な30歳の同級生コンビ。
ロック氷を求めて近所のコンビニへ。
近所と言っても、宿からコンビニまで往復90分、しかも坂道が半端ない!
彼らが帰っきたとき、他のメンバー全員が就寝していたことは、良きおもいでになりましたとさ。
おしまい。