便利な言葉に御用心❗️わかりやすさがぐんとアップする伝え方(voicy2021/6/19)
今朝のテーマは何かと言いますと、指示語にご用心です。
こそあど言葉。
ここ、そこ、あそこ、どこ。
指示語っていうのは便利ですね。
年を重ねるほど会話には、指示語というのが増えていくものです。
「あの~あの人がほらそこでさ、あの〜これ持ってきたのよ」
何が何だか分からないなんていうことが、特に長年一緒に過ごす夫婦間なんかには増えてきて、なぜか二人には分かってるなんてことがあるんですけれども。
外にいる方にはやっぱり分からないものでございます。
最近話し方教室のfacebookグループでこんな投稿がありました。
毎週グループワークやってるんですけれども、「この投稿をクリックするとグループ分けが出てきますよ」と事務局の人が書いてくれたんですね
すると、
「この投稿のどこをクリックすればいいのかが分かりません」
って受講生の方がコメントをくださって、事務局の方は
「この投稿の写真をクリックですよ」
と返す。
こういうやりとりがコメント欄にありました。
よくあるよな~こういうの、って思いました。
この投稿をクリックしてくださいって言っている時、その言っている側はその写真の部分は自分は見てるから、もうそれしか見えないんですよね。
まさかそれ以外の選択肢があるという想像がつかない。
だけどその言葉を受け取った人は、
この投稿のどこ?
投稿した人の写真?
日付?
コメント欄?
いいねボタン?
どこ?
ってなっちゃったんだと思うんですね。
では、どう言えば良かったかというと「この投稿の写真の部分をクリックすると…」と言えばよかったわけですね。
でも、ついつい言葉を省いてしまいますよね。
極端に省く場合は、「ここをクリックすると」なんて、ここってどこやね~ん!!っていうツッコミを入れたくなることがよくありますね。
これで思い出すことがありませんか?
国語の授業、テストで例えば文章が書いてあって、「これは」の「これ」というのに線が引いてあって、問題が出る。
「これ」は一体何を指しているのか答えなさい。
一体どれだろうって、その前のあたりを探すわけです。
自分が指示語をたくさん使うということは、例えて言うならば、相手の方に国語のテストをずっと受けてもらってるような状態です。
これは大変ですね。
なので指示語使ってもいいんですけれども、その指示語の直後に答えを言ってあげるといいですね。
この投稿の写真の部分をみたいに。
そうするとずいぶん話は分かりやすくなり、誤解が少なくなります。
分からない時にすぐ聞いていただければいいのですが、まぁ聞きにくい関係っていうのはあるじゃないですか。
あぁ、そうですか~!なんて言って実は全然わかっていないなんてことが、大切なやりとりにおいて起こってしまったら大変です。
指示語の後には国語のテストで言うところの答えも一緒に伝えてあげるといいと思いますよ。
是非やってみてください😊