![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95314497/rectangle_large_type_2_2ec26262192e78dae032d9df5b721100.png?width=1200)
SEOの記事は資産ではなく負債になる
「上位表示のために作成した記事はなくなるものではなくどんどん積み上がり、記事数やサイトが大きくなるにつれさらに価値を生み出す資産です。」
コンテンツマーケティングブームの頃にはみんなこんなことを言っていて「それは違うだろ」と反論する人を見かけることはありませんでした。
でも数年経ってわかったことは記事やコンテンツが資産になるには条件があるということでした。
変わらないものである
対象が変化する場合は資産にするのが難しいでしょう。ファッションとか芸能みたいなものはもちろん、ガジェットでも稼ぎ方でも数年経ったら変化します。
BtoBのサービスでも請求書とか印鑑とか名刺みたいな長く使われているものや確実で大きなトレンドに関するものなら資産になりそうですが、バズワード系のサービスだと数年後に誰も検索していないみたいなことが普通にあります。
記事をメンテナンスし続ける
記事は時間の経過で誤った情報になることがあります。
当時はそう考えられていたけれど最近では常識が変わるケース、新製品が出たり法律・政治・社会情勢が変わることは珍しくありません。
歴史みたいにメンテナンスが少なくて済むものもありますが、ほとんどのジャンルでは継続的な記事の修正や追記を避けられません。
そもそも1つの記事に価値がある
SEO上の競合が少なくGoogleが賢くなかった時代には、長文の記事を大量に投稿すれば上位表示されることもありました。このときの記事はインターンとか外注ライターがネット情報をまとめるような質の高いものではありませんでした。
数年が経ってみるとこのような価値の低い(ユーザーの役に立たない)記事は上位に表示される機会はどんどん減っていき、そのような記事をもつサイトの評価も下がっていきました。
そんなことを考えずとりあえず作成された記事に資産価値はなくなりました。「削除するにできないしリライトするコストを出せない」ような場合に価値のない資産ではなく負債になることもあります。
SEOを始めようか検討している企業におかれましては、今後数年のトレンドとどれだけコストをかけられるのかを踏まえて慎重に判断すべきです。お金を突っ込める大企業ならまだしも、中小の会社がそれでもやったほうがいいと判断できるケースはほとんどないと思います。