見出し画像

【第9回】医療機関名称(クリニック名称)と第一標榜科目の決め方。集患に有利な名称・保健所のローカルルール・集団的個別指導との関係など

医療機関名称(以下、クリニック名称と書きます)を見た目、かっこよさ、デザイン等を重視して決めていないでしょうか?
特に若いドクターがクリニックを新規開業するときに、この傾向が見られがちのような気がします。
しかし、クリニック名称に関するローカルルールを設けている保健所があるので、クリニック名称を決定する前に管轄の保健所のローカルルールを絶対に確認する必要があります
中には保健所に確認する前に看板を作ってしまい、診療所開設届を提出した時に保健所から変更を指示され、看板を作り直したケースもあるそうです。

さらに見た目、かっこよさ、デザイン等を重視したクリニック名称で新規開業した結果、地域住民にクリニックとなかなか認識してもらえず、患者数が伸び悩んでいるクリニックもあるようです

また、最近はインターネットの検索結果で上位に表示されることは必須なので、開業後にSEO(Search Engine Optimization。検索エンジン最適化のこと)やMEO(Map Engine Optimization。マップエンジン最適化のこと)に有利と思われるクリニック名称に変更したクリニックもあるそうです。

このようにクリニック名称は集患に大きな影響があるので、そのことを理解した上でクリニック名称を決めるべきです。
医療広告規制でもクリニック名称は広告として扱われることからもクリニック名称は広告戦略における重要事項であることは間違いありません。

クリニック名称以上に無関心と思われるのが第一標榜科目です
第一標榜科目をしっかり考えて新規開業するクリニックの方が少ないのではないでしょうか?
しかし、第一標榜科目は集団的個別指導の選定基準であるレセプト1件当たりの平均点数に関係してきます。
若いドクターの中にはそもそも個別指導の怖さを知らずに、新規開業後に高点数を算定し続けてしまい、集団的個別指導の対象となってから慌てて点数の算定方法を見直す方がいるようです。

少なくとも私は今までクリニック名称や第一標榜科目について詳しく解説している書籍等を見たことが無く、これから新規開業を検討している若いドクター等はそもそもクリニック名称や第一標榜科目の重要性を知る機会すらなかったかもしれません。
そこで今回はクリニック名称と第一標榜科目について深掘り解説をしていきます


ここから先は

11,791字

¥ 1,000

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?