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【第1回】新規個別指導についてよくある誤った情報といまだに秘密主義の個別指導

クリニックを新規開設すると必ず新規個別指導が行われると信じている人は多いようですが、これは半分は合っていますが、半分は間違った情報です。

例えば公益財団法人東京都医師会のウェブサイトには下記のように記載されています。
「新規個別指導は新規指定の全ての保険医療機関(遡及指定を含む)を対象に、個別に面接懇談方式で行われます。」(令和6年1月5日時点)

医師会でさえ誤った情報を堂々とウェブサイトに記載しているので、多くの方が誤認するは仕方ないことかもしれませんが、実際には新規個別指導は「全ての保険医療機関」に行われていません。

個人開設しているクリニックを法人化したときには必ず新規個別指導が行われると信じている人も多いようですが、これはかなり間違った情報です。

以下、エビデンスを示しながら新規個別指導に関する正しい(と思われる)情報について解説いたします。
なお、本文を読んで頂ければわかりますが、個別指導はほとんど情報が公開されておらず、ブラックボックス化されています。
そのため、厚生労働省の資料では新規個別指導の対象外と書かれていても各地方厚生局によっては新規個別指導が行われている場合があります。
あらかじめご承知おきください。

有料記事の目次

  • 正式には新規個別指導は存在しない?

  • 実際の新規個別指導の実施率

  • 法人化した時の新規個別指導

  • いまだに秘密主義の個別指導

  • 個別指導の年間目標実施件数のノルマはあるのか?


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