補助金一覧表が「3年ぶりに復活」しました
令和2年度から「新型コロナ感染症対策に係わる業務体制確保」の理由で公表が見送られてきた「補助金一覧表」が、3年ぶりに復活しました。
3年前と比べて「補助金総額が2倍以上の60億円、事業件数が87件増加して260件」となっていました。主な増加項目は「コロナ関連の支援を目的」としたものになります。
補助金総額:26.0億円(H30) ==> 60.6億円(R3) 34.6億円増加
事業件数:173件(H30) ==> 260件(R3) 87件増加
今後は、行動制限の緩和などにより、コロナ関連で増えた補助金が減る方向になると考えられます。コロナ関連の事業が一段落するこの機会を利用して、「補助金のあり方」を見直してもらいたいと思います。
前回の「補助金一覧表を復活して下さい」でも示したとおり、そもそも西宮市は、補助金制度の効率的・効果的な運用を図る目的で「西宮市補助金制度に関する指針」という指針を発表しています。指針では、今後、以下の課題に取り組むことが提言されています。
今後の取り組み(抜粋:西宮市補助金制度に関する指針 P1)
①情報公開の推進
②長期化している補助金への対応
③補助手法の見直し
④公募制の導入
⑤少額補助金の原則廃止
⑥補助団体の自立促進および受益者負担の適正化
いずれも的を射た提言ですが、これらの取組みが実施されている気配はありません。指針や提言では効力が無いのであれば、条例などのルールを定めてもらいたいと思います。
①情報公開の推進
情報公開を条例で義務づけてください。外郭団体の事業報告書・決算書をHPで公開して下さい。補助団体の選定方法や精算内容などをHPで公開してください。
②長期化している補助金への対応
「長期化している補助金」を一旦打ち切る条例を定めてください。「○○年以上の長期化している補助金は○○年後に一旦打ち切る」というようなルールを定めてください。
③補助手法の見直し
補助金配布の行政コストを公開してください。多くの補助金は、行政コストに見合わないものと考えられます。
④公募制の導入
補助団体の選定方法を透明化してください。①情報公開の推進と同様です。
⑤少額補助金の原則廃止
長期化している補助金への対応と同様に一旦打ち切る条例を定めてください。事業件数削減のルールを定めてください。
⑥補助団体の自立促進および受益者負担の適正化
受益者負担の原則をルール化してください。