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毒を以て毒を制す(不登校児の親やってました)

不登校に陥る家庭の共通点のひとつに、家の居心地がいい(あるいは、学校よりまだマシと思える)ということがあります。

学校でイジられイジメられ散々な目にあったという男の子を知っています。しかし、意地でも学校へ行き続け、不登校にならなかったのです。それは、父親が怖かったからです。家にいて父親に何と言われるか何をされるか考えると、まだ学校へ行っているほうがマシ。そう言っていました。(どちらを選んでも地獄ですが、将来性のある地獄を選ぶことができたので、救いがありました)

本人にとって良い環境だけが良い結果を生むとは限らないのです。毒もいい仕事をするのです。物事にはなんでも複数の側面があるのです。

我が家の場合、父親は毒になってくれていたのですが、私が我慢できず盾になってしまい、毒の良い働きを封じていました。不登校を3日で受け入れてしまいました。

かといって、家に閉じこもられても困るので、メンタルクリニックに連れて行ったり、教育委員会がやっている指導教室に連れて行ったりしようと試みました。これまでの表題の絵はその時の様子です。拉致監禁の逆バージョンとでも言いましょうか。

当時は必死でこんなことしてましたが、よく考えてみると、子どもは今まで気持ちを大事にされてきたのに、それが突然コレですよ。小さなことでも気持ちを尊重してもらえていたのに、不登校になった途端どうしても嫌なことを力ずくでさせられる。私が子どもの立場だったら、甘いか辛いかのどちらかじゃなくて中間はないのかと言いたくなるでしょう。

毒も愛も加減が大事なんでしょうね。過ぎたるはおよばざるが如し。

もし周囲に毒があったら、ぜひ活用してみてください。加減が必要ですけどね。


「不登校児の親やってました」まだまだ続きます。

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