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【252/252】はるけくも

252日後に、あることを終わらせると決めている。ひとりの意思だけでなんとかなることでもないので、ぴったりというわけにもいかないかもしれない。
それでも数えようと決めたのは、積み重ねたいと思ったから。それが武器になると思ったから。
何かしたいことがあるなら、今でしょ。武器なんかいらない、丸腰がほんとだ。世の中はひろく、そんな考え方をするひともいる。
丸腰で立ち向かうには、はじめに恐怖を乗り越える必要が生じる。そこにエネルギーを使いたくない。
何か成したいことがある。リラックスして挑むのが、いちばんそのことに全部をそそぎこめるという考え方でいる。そうして、それが愛だと信じている。
これは単に好みの問題で、ちがうやり方を選ぶひとも、とっても素敵。どうか望みが叶いますようにと、遠くから祈る。
話がそれた。
武器がほしいのは、鎧うためではない。たどり着いたその先で、何もかも手ばなすために必要な過程と思う。
だから、時間をかける。
変わる怖さは日々の暮らしに少しずつ溶かして、心に願うそのことだけを、やさしく見つめる時間を持つ。
そんなふうに進みたい。

初日は、いざカイロ。エジプトではなく江戸川橋。えだけ合っている。
長年お世話になっているカイロプラクティックの先生は、魔法の手を持っておられる。毎回泣くほど痛いのに、もみ返しになったことがいっぺんもない。その先生に、今日は首肩まわりが異次元ですねと言われた。魔法でもかけられたんじゃないですか、まわり見てみてください、三角帽子いませんでした?
繁忙と残業と夜中の2時におなかがすく猫のおかげで、連日のへろへろ。それで、断腸の思いでまたすぐ来週に予約を入れた。財布の痛みより、身体の傷みに目をかけてやらないと。
253日よりあとの世界では、心身の調整がいちばんの課題となる。まず、この身体の声に耳を澄ませる。

252日後は、春分の前日となる。

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