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ゼロイチから拡大期まで成長ステージに合わせ伴走するデザインファームを目指して

rootは、2020年11月29日で9期目を迎えました。半期に一度開催している合宿を11月29日に開催して、半期のプロジェクトの振り返りや、メンバーが互いを知るためのワークなどを行いました。

今回のnoteでは、rootがどのような経緯で創業し、デザインで事業成長に貢献するという思いを持つに至り、これからどのようなことに挑戦するのか。合宿で社内向けに語った内容をまとめてみようと思います。

どんなにいいプロダクトもビジネスにならないと継続はできない

rootを創業するきっかけが訪れたのは2011年。当時、僕は制作会社でウェブデザインを仕事にしていましたが、ふとしたきっかけでプロダクト開発に関心を持つようになりました。

とあるピッチイベントに参加したときに、自分が出したアイデアでチームができて、プロダクトをつくることに。そのときのアイデアは、イベントでリアルタイムにQ&Aができるサービス。

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ウェブデザインをしていた自分がプロダクトづくりを経験して、デモで100人くらいの参加者が目の前でプロダクトを触り盛り上がる様子を目の当たりにした。その瞬間に触れて、プロダクトをつくる楽しさを感じ、「自分がデザインしていきたいのはこれだ」と感じました。

開発しているプロダクトに集中したくなった僕は、会社を辞めて、個人で受託でデザインの仕事をしながらプロダクトを開発。2012年には会社化し、プロダクト開発を続けながら、事業化に取り組みました。

2014年のころまではデザインの受託と兼業の状態でプロダクトの開発を続けましたが、どうやらこのままではビジネスにならないというのが見えてきた。僕はこの時「ビジネスにならなければ、どんなにいいプロダクトも多くの人に使い続けてもらうことができない」ということを身を持って実感したんです。

デザイナーとしてプロダクト開発に関わり、継続したものにするためには、デザイナーという職種やキャリアを超えて、プロダクトデザインができることが重要だと痛感。ビジネスを理解し、デザインができるデザイナーが必要だと思い、次の挑戦を始めました。

スタートアップで共にプロダクトを作っていく中での気づき

この時期、プロダクト開発や受託のデザインを並行して進める中で事業軸が定まらず手を広げた結果、資金が底を尽きかける状況に追い込まれました。自分の中で本当にやりたかったことは何なのか? それを改めて自分に問い、出た答えは事業を成長させるためのデザインを突き詰めることでした。

「事業はどのようにつくられるのか?そこにデザインはどのように寄与するのか?」を知りたい、その思いで当時スタートアップで創業まもない会社に自分がデザイナーとして関わるようになりました。試行錯誤を重ねながらも結果、急激に成長していくスタートアップの成長過程に関わることができた。

この時自分が求めていた事業を成長させるためのデザインの片鱗が見えた、と同時に、一人のデザイナーで実現できることの限界にも気づきます。一人のデザイナーとしてではなく、デザイン会社、組織の経営者としてデザインを突き詰めていこうと決めたのはこの頃です。

また、様々な事業を支援していくなかで、クライアントのデザインに対する解釈や理解に差があることにも気づきました。デザインの理解の度合いによって、事業成長の速度に差が生まれてしまう。

この課題を解くために、より多くのクライアントにデザインを理解し、活用してほしいと思うようにもなっていきました。これが2016年頃までのrootです。

デザインを通じて、事業成長に貢献する

いいプロダクトをつくりたい、顧客の課題を解消したい。その思いから事業はスタートします。起業家や事業立案者のアイデアは、ビジネスとして成長させていく過程で、様々な要因で歪んでしまうことがあります。

元々、大切にしていた世界観や、構想にあった重要なアイデアを見失ってしまう。rootが伴走することで、クライアントが常に本質に立ち返り、事業のアイデアに込めた想いを形にできているかを問い続けられるようにしたい、そう考えています。

紆余曲折ありましたが、起業してやりたかったことは、変わっていません。プロダクトを中心に、デザインを通じて事業成長に貢献することです。試行錯誤を繰り返してきたことによって、そのためにアプローチする対象が明確になってきました。

1. ビジネスを理解し、デザインすることで持続的に価値が届く事業を共に育てること。
2. 起業家や事業立案者の構想を問い、本質的な価値を見出しユーザーに届けられるようデザインすること。
3. デザインの価値を伝え、ビジネスに活かせる人を増やすこと。

これらの精度を上げ、より多くの事業成長に貢献するのが、今後のrootの目標です。

事業成長を実現するデザインを再現可能に

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では、9期目のrootは何を目指すのか。大きく、以下の2つの目標を掲げています。

1. 0→10の事業ステージで支援する事業を増やす
2. その過程における取り組みを再現可能なデザインとして確立する

事業の立ち上げからPMFのフェーズにおいて、デザインを通じて事業成長を支援する。そして、事業フェーズによって異なるデザインプロセスを、再現可能な形で確立していくこと。これらがrootの価値になっていくと考えています。

そして、デザインをビジネスに活かせる人材を増やし、クライアントのデザインに対する理解をあげていくための活動も継続して行っていきます。これは事業成長に貢献するために、積極的に行っていかなければならないことだと考えています。

こうした目標の実現に向けて、rootでは事業ステージごとの支援体制を整備して、再現可能なプロセスの確立し、ゼロイチからPMFのフェーズを一気通貫で支援するプロジェクトを増やしていく予定です。加えて、こうした事業フェーズに応じた課題を解き、共に組織を拡大してく仲間を募集しています。

関心のある方は、ぜひコンタクトください。

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