カット割りで注意すること
撮影を始める前、様々な映像を生業とする方と飲みに行きました。
いろんなためになるお話を聞かせて頂く中、
絵コンテの必要性に関しては皆、意見が違いました。
本作においては、監督である自分が自らカメラを回す、
ということを大前提にお話したわけですが、
その上で、絵コンテは絶対に必要である、という方もいれば、
自分で撮るのであれば必要ないのではないか、という方もいました。
実際僕は事前の撮影シミュレーションにおいて絵コンテを用いましたが、
結局本編撮影では一切絵コンテは書きませんでした。
いくら紙の上でイメージを固くしても、
現場に行けばそれは変わります。
その場その場で撮りたいと思った画の中でお芝居をして頂く。
これが僕の今のやり方です。
もちろん、メインのカメラを誰かに任せるということであれば、
イメージを伝えるために絵コンテは必要であると考えます。
また、現場での判断に不安がある方は、
絵コンテがあれば基準にはなると思いますので、
用意していくのが良いと思います。
絵コンテは大変に手間の掛かる作業ですが、
手間以上の見返りを見出せたら、
やるべきであると思います。
もちろん、面倒だったからやらなかったわけでは決してないのです。
(↑撮影 : 新谷るる)
さて、これは自分でも映画撮影に携わって気が付いた、
カット割りに関する注意点の話です。
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