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強引な男を好きになる時代は、とうに終わっている。

と思いますが、いかがでしょうか。ぐいぐい引っ張っていくタイプの男性が重宝される時代は終わっている気がします。なんとなく河野さんのようなグイグイよりも、岸田さんのようなにこにこと愛嬌のある、人の意見をちゃんと大事にする人がリーダーになる時代なんだと、総裁選をみて感じました。

東京オリンピックのとき、女性の会議は長いだとか、そんな感じの発言をして辞任に追い込まれた人もいますが、いまや「俺が俺が」の昭和的な男性中心の考え方を改めなければ、生き残れない時代になりつつあるというか、もうなっています。男性にとっては冬の時代ですね。長い人類の歴史からみれば男性優位の時代は一瞬なんだそうです。桜が咲いて散ったくらいの感じでしょうか。

ところで僕は、男性1人で4年間、女性ばかりの職場で生きてきた経験をこうやってお伝えするための勉強で、職場の女性とうまくやるコツについて女性が書いた書籍やブログ記事を読んでいるのですが、時々ひやっとすることがあるのです。

それは、ライターさんが女性は物事をなかなか決めれないので、男性がビシッと仕切ったり、ちょっと強引に決めてくれると、好感度があがるという、同じような環境にいる冴えない、仕事もできないオヤジがきいたら誤解しそうなアドバイスをさらっとしていることです。

耳を貸してはいけません。女性が多い職場では、物事を決めるのは女性です。男性ではありません。好感度なんか絶対にあがらないので、みっともなくぶちかますのだけは、ぜひお辞めください。

もし、管理する側の立場であれば、唯一やっていいのは、彼女たちの意見を上手にまとめ、彼女たちが選択しやすいように整えることくらいでしょうか。

会社側の都合と照らし合わせて、彼女たちの意見がそれに反目するようであれば、通りそうな部分をみつけて、拾い上げる。この部分は難しいけど、ここは良い意見だし通せると思う、とかいって、手柄は彼女たちが手にできるようにしてあげる。そんなとこじゃないでしょうか。大丈夫です。女性の集団をうまくまとめている事自体が、あなたの手柄になりますから。

某政治家さんのいうとおり、事実女性は、物事がぜんぜん決められません。というか、男性にははっきりと意見(というかクレーム)をぶつけてくるのですが、対女性については、かなり婉曲に、遠回しに、激しくぶつからないように話し合いが行われるため、時間がかかるのは仕方ないのです。お局さんが、立場が下の女性に対しては結構言ったりもしますが、立場が対等だったり関係性が近かったりすると、なおさらです。

もしあなたが、女性のなかで働く少数の男性で、彼女たちより上の立場ではないのであれば、どんなにもどかしくても、あなたが強引に決定することをしてはいけません。影で危険人物に指定されます。

また、自分が意見をもとめられたらですが(まあ男性一人だとよくもとめられますね)、実はこれはほとんど先に書いたことと同じで、彼女たちの意見をまとめて、実行できそうな部分をピックアップする作業でしょう。

例えば、所属している部署のなかで、ミスがおこってその防止策に、Aさんの意見と、Bさんの意見があがり、その2つが両立しないものだったとしましょう。下記のように僕なら発言します。

「さきほどAさんがおっしゃったミス防止策について〇〇を行うという案は、たしかに先週の定例会議で部長がいっていた、…という方針と一致していて良いとおもいました。BさんのXXを徹底するという意見も、自分もそういうミスを過去にしたことがあって、同じことを思ったことがありますし、実行に移しやすい点がいいと思います。わたしはどちらの意見もよいと思いました」

といった感じでしょうか。AさんBさん、どちらの意見にするべきかの結論は自分では出さない。二人の意見にどういう良い点があるかを述べている。どっちかはっきりしろとは絶対に言われません。なぜなら、どちらにも良い点があることを見出し、そのことをはっきりと述べたからです。決断は下さなくていい。はっきりと感じた意見を述べた風ができれば、この職場はそれでいい。あなたが、さりげなくかましたお膳立てをみて、あとは上の立場の女性が決めます。


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