職場の女性はプリンセスじゃない。
職場の女性への振る舞い方について、女性が書いた書籍や雑誌、ブログの記事を読んでいて、ああ、もしうちのような男性1女性9の職場でこれやったら危険だな、と思うことって結構あります。鵜呑みにして、素直に実施してしまった男性のことを思うと、胸が痛むようなことが。
特に女性をプリンセスのように扱うべしというようなことを断言している文章にお目にかかると、どうかどうか実行に移さないでくれと、神に願いたくなります。
容姿の変化にこまめに気づいて褒めるとか、残業になったらお菓子やジュースを配るだとか、「無理してない?」とか「頑張らなくていいよ」とか声をかけてあげるとか。
やらなくていいです。やってはいけません。
上記の要望のようなことを女性が書くとき、その頭に浮かんでいるのは平均点以上の男性の姿ですし、職場恋愛モードの要求です。自分の年齢、容姿、仕事の能力、コミュニケーションスキル、周りの女性と自分との関係性をかんがみて、ちょっとでも気が引ける部分があったら、その要求にこたえないようにしてください。確実にうっとおしがられます。その気が引けているあなたの感覚を信じてください。
容姿やファッション、アクセサリーなどを褒めるのではなく、仕事に対する姿勢とか、能力、要領の良さに対してこまめに気づくようにしたほうがいいです。こちらのほうが何千倍も好感度が高いです。恋愛モードのほめ方は、この職場では封印してください。
お菓子やジュースは、ダイエットしている子もいるし、頻繁に女性同士でお菓子の配り合いしてるので、あんまり価値がないですし、ジュースは好き嫌いが大きいです(定番のコーヒーが喜ばれるのは、男性中心の力仕事系の職場です)。
「無理してない?」「頑張りすぎなくていいよ」は、女性よりずっと立場の上の男性上司がいう分にはいいですが、あなたと立場が同等に近ければ、いわないほうがいいです。下手すると「わたしが無理しないでいいように、お前がもっと頑張れよ」と思われることでしょう。思われるだけならいいですが、言われでもしたら立ち直れません。
また、女性ばかりの職場では、平等にみえるように接することがなによりも大切です(実際、完全に平等に振る舞うと問題がおきるので、みえるようにというところがポイントなのですが)。見た目を褒める、物を渡す、気遣い発言を、ひとりだけ、または少人数にしかいわない、だと不公平にみえますよね。なので、全員に対して行う必要があります。
女性はプリンセスになるかもしれないですが、男性は下僕になります。
下僕とみられた男性への女性の扱いは、普通の男性には耐えることができません。女性が書いている、男性向けの指南書を読むときは、この女性がどういう男性を頭に思い描いているかに注意してください。前提に非常に高いハードルがあることに気づいたら、まだこの職場で生きていけます。
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