この職場では、女性の見た目をほめてはいけない!
最近「言い換え図鑑」(大野萌子著/サンマーク出版)が流行っていますね。
いろんな言葉を、好印象に、また角が立たないように言い換えるという本。
うちの妻が全く同じ本を買ってきて、「いい本買ったわ〜」と喜んでたのに、「俺同じの持ってるよ」、っていったら機嫌が急に悪くなって「もう読まないっ」って投げてました。損した気分になったらしい。。読めばいいのに。
それは置いといて。
女性ばかりの職場で長いあいだ男ひとりで働いてきた身としては、同じ環境で男性がいってはいけない言葉がひとつありました。それはこの言い換え。
「今日はかわいいですね」→「今日も素敵ですね」
です。言われた側が「いつもは可愛くないんだ」と捕らえて傷つくから、というような理由なのですが、以前の僕とおなじように大勢の女性に囲まれて仕事している男性は、どちらも言っては駄目です。
基本的なルールとして、この職場で女性の外見に触れてはいけません。女性中心の職場で女性を褒めるのは女性のしごとです。一旦誰かを褒めると、ずっと全員を何かの折に褒める必要があります。あの子の変化には気づいて、この子の変化には気付かない。そういうところすぐばれてしまいますし、なにひとつメリットがない上に、言い方を間違えると「きもい」とツッコミが入る。そんな危険を犯すくらいなら、何も言わないほうがましです。
こいつ、鈍感だなと思われておくのが正解です。
「今日も、素敵ですね」なんて絶対に言ってはいけないです。普段どんだけみてんだよこのおっさんって思われます。きもい発言ですよ。全然異性としてみれない女性から同じ言葉を言われたときの感じを想像してみてください。
ただし、これとは反対に積極的にほめたほうがいいのは、女性の仕事ぶりです。何か助けてもらったら「ありがとうございます。〇〇さんにきいてよかったです!」とか、仕事の面で関心したら「あ、すごい。それ頭いいですね!真似していいですか」とか、そういう仕事面での褒め言葉は積極的に発言していく。自分がそう思ったタイミングで口にする。見た目を褒めるより何千倍も効果があります。
僕は、女性がロングヘアから、ベリーショートに切ってきたときもそのことには触れません。この職場ではそのことで反感を買うことはないと思います。
ただし、「ねえ西村さん。今日の●●ちゃんの服、可愛くないですか?」とか「●●ちゃんの髪型よくないですか」などと同僚の女性から、みんなの前で見た目の感想をもとめられることもあります(これ、女性のいじわるですからね。変な乗っかり方をしないでください)。こういうときは注意してください。
あなたがもしおじさんと呼ばれる世代であれば、みんなの前で特定の女性の見た目に対してかわいいとか綺麗とか発言してはいけません。
許されるのは、見た目がイケてるオヤジだけです。ごくごく少数です。外してもリカバリーできるスキルのある男性だけです。
セクハラまでにはなりませんが、心の中で「きもい」と何人かは思います。そのリスクは十分にあります。
僕なら「さわやかですね」一択です。それ以外の言葉は使いません。褒め言葉でありながら、異性として愛でるような発言ではない。実態がない空虚な言葉だけど、男性にも女性にもあてはまる、無難中の無難すぎてだれもがそれを責めることができない。いろいろと探しましたがほかにはないですね。
妻の意見をきいたところ、「雰囲気変わりましたね」はいいんじゃない?といっていたのですが、うーん、だめですね。ビフォアの見た目をしっかりふまえてのアフターの見た目の感想になっており、「普段を結構観察してんのかこのおっさん」とか思う女性はいるんじゃないでしょうか。微妙に、微妙に異性としてみている発言であるってことなんですが、これ伝わってますかね。。
要は、変化にもさほど気づいていない、普段女性を異性としてジロジロみていない、男性にも女性にもあてはまり、ぱっとみて誰もが思いつく無難でなんにも面白くない言葉をいうことが、大事なのです。(この女性ばかりの職場で男が一人、もしくは超少数で働いているというシュチュエーション限定ですよ)
妻にこれをいったら「なにそれ、全然面白くもなんともないじゃん笑、大丈夫なの」といってましたが、そうなんですよ。女性が何もつっこめない、なんにも面白くないけど、責められもしない、というのが大事なんです。うまいこといわないってことです。
女性ばかりの職場で男性がひとり生きていくには、徹底的に女性を異性としてみていない発言、態度に徹することはとてもとても大切なのです。
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