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観る側として改めて自戒の念を抱く場面場面が多々

一昨日、メンバー水入らずで野球を観に行った事に関して、その時間が意味するもの的な感じで諸々掘り下げた記事を昨日書きました。

(割と良記事だと思っている)
https://note.com/nishimurapiano/n/n82e19dcddc1c 

昨日の記事は、あの時間に見出したひとつの切り口を掘り下げて書いてみたわけですが、それはそれとしてイチお客さんとして試合を観ていてまた別観点の切り口、掘り下げポイントがあったりしたので、今日はそちらのほうをゴリゴリと掘ってみます。

野球とライブ、全然違う世界観とは言え「こういう感覚なのかなぁ」とお客さん目線で実感したポイントが一昨日の試合には多々あったので。

2日続けての野球観戦の時間主軸での記事になりますが、昨日とは全然違う味わいがあると思うので何卒よしなに。けっこうおもしろいと思います。多分。

というわけで昨日の記事のオチにもさせてもらったのですが、一昨日観に行った試合は3-12という一方的なスコアでオリックスの大敗でした。

あまり野球が詳しくない方にはピンとこないかもしれませんが3-12なんてのは年間140試合以上を行う中で数えるほどしかない大敗でございます。
バコスコ打たれてエラーもたくさん出て、ハッキリ言ってボロ負けでございます。

あ、ちなみに当方オリックスファンですのでオリックス応援の気持ちで客席に居ました(この事実が大事になってきます)。
なのでもちろん気持ちの良いものではありません。

大前提として、僕は健全にファンをやっている自負はあって、たまにSNSとかで問題になるスポーツファンの行き過ぎた誹謗中傷的な感情とは無縁のタイプであり、別にこんな大敗だったからって、はらわたが煮えくり返るわけでもありませんし金返せとか一ミリも思いません。

そりゃもちろん残念ですしテンションも下がりますが、選手の皆さん一生懸命やっての事だろうと思いますし、相手チームがバカスカ打ってる時も「ふざけんな」とか敵意は持ちませんし、何だったら「すご〜」って感心してたりするので、かなり健全なお客さんだと思います。
(※テレビの前だったらそうでもないのでやっぱりそこはライブ空間ならではのアレなのでしょうけど)

まあそんな話は良いとして…

先ほども言いましたが野球とライブ(音楽)を同列に並べるにはあまりに世界観が違うとは思うものの、とは言えどちらもステージ(フィールド)に立ってチケットを握り締め(人によっては遠方から)会場に来てくれたお客さんにパフォーマンスを届けるという意味では、同じことなのだと思います。

ので、一端のステージに立つ人間として、そしてお客さんを迎える側の人間として、都度都度自分に置き換えながら試合を観ていたフシがあります。途中から。

一昨日みたいな一方的な試合だからこそいろいろ見えてくる部分があって、だからこそ自分事に置き換えて「良くないなこれは」と自戒の念も込めて感じるところが多々。


先ほども言いましたが5回終了時で1-8という展開だったわけで、1回の表からずっと注視してる側からすると、明らかに選手の皆さんの気持ちが切れている(もしくは切れかかっている)のがヒシヒシと伝わってきます。
フィールドとめちゃくちゃ近い席に居たから尚の事(お客の身勝手な感想なのは重々)。

前提としてあくまでこれはイチお客のただの推測でありまして、「〜のように僕は感じた」という域は出ませんが、でもやっぱり1回表から2回裏あたりまでの「っしゃ!いくぞ!」的な姿の対比として、回が進むにつれ明らかに空気は重いしやっぱりどうしても気持ちがちょっと切れちゃってるように見えちゃうし、だからこそなんか動きも怠慢に見えちゃって(失礼)、実際エラーもポコポコ起きたりした事実もあり。

そこからさらに1-12までなった時はもうさすがに目に見えて気持ちが切れてるのは分かるわけで(人間ですもの)、そんな光景をぼーっと眺めながら「何を見せられてるんだろうか〜」とちょっと思っちゃったわけです。状況に対しての淡々とした感想として。

そんな事を考えながら観ていた中で、ふとその状況を自分の立場に置き換えてみたら、割と心当たりがある部分があり。

相手とガチンコで戦って勝ち負けを決する野球と、曲の演奏を重ねていくライブではやっぱりちょっと違うとは思うのですが、強引に自分ごとに置き換えてみた時に、どんどん気持ちが切れていきそうになるライブってのもやっぱりあるんです。それは。
(切れるってプッツンじゃなくてダれるのほう)

野球はチームですからやっぱりそこはソロとかじゃなくてバンド(編成)が対比として最適かと思うんですが、何が原因とか野暮なことはさておき曲が進んでいってもどうも乗り切らないって事はあって(ステージ全体として)、そんな中でもベストを尽くそうとはするものの、塊ですごく乗ってたり実にヒリヒリとしてる時に比べたら、やっぱりどこかダラっとしたライブになっているんだと思います(覚えはあります)。

別にやる気がないとかじゃなく、「っしゃ!」って感じでライブをスタートするものの、なーんか全体で波に乗り切れない時って、結局最後までふわっとしたまま終わって、それは演者同士でも察してて。

野球の場合は「点をめっちゃ取られてる」っていう分かりやすい理由がありますが、ライブの場合は時と場合で要因は様々ですし、その要因も果たして本当にそこなのか分かりませんけど。

そんなことを頭の中で重ね合わせながら「いやこれ思ったより客席には雰囲気伝わるもんだな」と改めて思って、観る側でいながらちょっと背筋が伸びたというか。試合見ながら何を自戒の念抱いとんねんという話ですが。

なんですが、そこからオリックス側に意地のホームランが出ます。しかも2本。
どちらも驚くほど改心の当たりで実にスカッとする。

そのホームランが出たとて点差で言うと正直焼け石に水感は否めないのですが、個人的にも(そして場の空気的にも)高揚したのは事実で「このホームランを見れただけでも今日来て良かったな」と最終的には思った次第。

これを強引にライブに置き換えてみると、全体的になんだか乗り切れないながらもあの曲はめちゃくちゃカッコよかったな...みたいな所でしょうか。観る側としても。

そこで「なかなか、ん~って感じのライブだったけどでもあの曲すっごくカッコよかったな!」っていう順番の帰路なのか、「あの曲の時はすっごくカッコよかったけど、でも今日のライブはなぁ〜」という順番なのかは人それぞれでしょうけど。

僕は一昨日の観戦では前者でしたけど、人によっては「あのホームランはすごかったけどでも今日の試合はなぁ…」って人もやはり居るでしょうし。

その順番はどうあれ、あのホームラン2本がなかったら本当にしんどい帰路だったと思いますが、あの2本で溜飲が下がったところがあるのも事実。

ライブは生き物であり時に水ものでもあるからこそ、ハッキリとした要因が分からずともどうも乗り切らないってこともまたあるんだろうけども、そんな中でも一昨日のホームラン(本当に最高のホームランだった)みたいな一発を打ち込む気概を持つことが大事だなとつくづく。

途中からずっとそんなことを考えながら野球観てました。そういう意味では実に素晴らしいインプット(ならびに自戒)の時間になったのもまた事実です。

どこにどんな学びが転がってるか分からないもので。いろんな意味で楽しいひと時でございました。

という話です。
以上です。



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