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子どもの一年のビフォーアフターと、大人の一年のビフォーアフターは比べものにならないのは分かっているのですが...

人間っていうのは何にもできないところから始まって、そこからどんどんできる事が増えていくわけで。
と思ったら今度はできなくなる事が増えていくわけで。

成長と老いっていう自然の摂理なわけですが、できない事が多い成長段階の吸収力のスピードたるや、それはそれは目を見張るものがあります。

それで言うと子育てをされてきた方は、我が子が歩けるようになったり喋れるようになったりっていう所から成長過程を見てこられてるわけですから、子どものとんでもない成長スピードは熟知されてるかと思います。

さすがにそんな幼少の頃の記憶はありませんが、10代~20代前半くらいの頃の自分の成長力みたいなものには覚えがあります。

やったらやった分だけハッキリと上手くなって、学んだ事ひとつひとつがとんでもない吸収力で自分の中に次々と備わって、毎日確実に少しずつできる事が増えていく、上達しているポイントがあからさまに自覚できるみたいな。

あ、ピアノの話です。

ですが、年を重ねると共にその感覚は緩やかに下降していくわけで、それは当然できる事がどんどん増えていくから、これまた摂理として当然っちゃあ当然なんですが。

子どもの一年のビフォーアフターと、大人の一年のビフォーアフターは全然比べものにならないのと一緒で。

そんなものは自然の摂理ですから当然のこととはいえ、やっぱり時に羨ましく思います。

何の話かって…

昨日、お仕事で高校生の軽音部の子たちにプロミュージシャンの立場としてセミナー・クリニックを行ってきました。
(なんかちょっとカッコいい仕事ですね)

いろんなバンドの子たちに、来るべきコンクールに向けて一生懸命練習している曲を一旦演奏してもらって、それを聴いたうえで一応現役バリバリバンドマンとして、ひと言ふた言(実際は10言20言くらい)その場で「もっとこうしてみな、ああしてみな、こんな気持ちでやってみな」みたいな事をお伝えして、はいじゃあもう一回やってみましょうみたいな時間なわけですが。

その1回目の演奏と2回目の演奏の間わずか10分少々の時間なのですが、皆んなびっくりするくらい急にカッコよくなるし、急に上手くなる。

とても手前みそな考え方をすれば、もしかしたら僕らプロ側のアドバイスが的確な所を突いていたという部分もあるのかもしれませんが、にしてもそんな皆んなが皆んな10分前と別人みたいにドシドシ急にカッコよくなる様を次々見続けて、「これくらいの時期って、やったらやっただけ笑えるくらい上手くなって、知れば知るだけ毎分毎秒成長するもんだよな」と改めて感じて、そういえば自分もそうだったなと変に懐古していたわけで。

そんな事を考えてもしょうがないのは分かりつつも、こんなとんでもないスピードで吸収してその場でムクムク成長できるこの若さが秘めてるポテンシャルを目の前で次々発揮されて、やっぱり羨ましいなと思うと同時に変に燃えたのもまた事実であります。

確かになんでもかんでもやればやるだけ時間と向上が純粋に比例していた頃に比べると、どうしても鈍化している部分があるわけだけども、だからって次々とあんなビフォーアフターを見せつけられたら、そんな自然の摂理に抗いたくもなるわけで、こっちだってまだまだ成長してやるぜちくしょうみたいなモチベーションも若人たちから頂けた時間となりました。

これが「若いエキスを吸う」という感覚なのでしょうか。

こちらがいろいろ教示した時間ではありますが、一晩明けてその成長スピードに正しく嫉妬して大人気なく自然の摂理と抗ってやろうと変に燃えている朝です。

そんなわけで今日も頑張りましょう。



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西村広文 HirofumiNishimura
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