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作曲に要する時間の水ものっぷりたるや

親バカ、身内贔屓、自己陶酔と言われましても『Endroll』という曲が好きすぎて、音を伴わない何かしら考え事をしている時間にはBGMとしてずっと流しています。


しれっと告知的な要素も織り交ぜてますが、実はアップしてからまだ3日目の朝ということでどうがご容赦ください。

そんなわけでこじつけてひとつお話をさせてもらいたい今日なのですが、実はこの曲は真っ白な状態から完成するまでのトータルの時間が、30分くらいしか要してなかったりします。

その30分ほどの時間の中には、メモ的に録音した音を譜面に記録する作業的な時間も含まれているので、純粋な作曲時間で言えば20分くらいのものかもしれません。

特に行き詰まった記憶もなく、また何個か湧いてくるアイディアの中でどれを選択するかっていう岐路に迷った記憶もなく、最初から最後までゆるやかに一筆書きをしているうちに終わりまで辿り着いた…みたいな時間でした。

じゃあ単純に自分が作曲にそこまで時間を割かないスパッとしたタイプかと言われたらそういう事でもなくて、時に「今日は絶対に一曲仕上げる!」と意気込んで、それ相応の十二分な時間を確保していたとしても、半ページもできない時もありますし、ドツボにハマった結果全部なかった事にして成果ゼロみたいな日もザラです。

そう考えたら、本質は置いといて所要時間というところ”だけ”の話をすれば、この『Endroll』という曲は簡単にできた曲という言い方ができてしまうかもしれません。

あくまで”所要時間”という観点だけで言えばの話です。

もちろん熟考に熟考を重ねてコツコツ書き進めた末にできる一曲もありますし、サクッとできたものの自分の中であんまりピンと来なくてお蔵にしまいこむ曲もあったりするので、いつまで経ってもこの作曲というやつはよく分かりません。

手間暇かければ良いものができるっていう世の定説は、こと作曲に関しては一概に言えないのは事実としてありそうです。

だからと言って、「時間をかければいいってもんじゃないからもっと楽に考えてサクッと一曲作ってみればいいんじゃね?」と意識してしまった上で作曲に取り掛かっても、あんまり良いものが出てきません。

いろんな事に通ずる話かと思いますが、心底無欲だったからこそ出来たっていう経験をした時に「なるほど欲を出すから駄目なんだ、無欲でいけばいいんだ」と意識をしてしまう事で、「無欲でいく」という欲が発生してしまうと、それはそれであまりうまくいかないみたいな話。
ギャンブルにおけるビギナーズラックからのドツボみたいな話。

DREAMS COME TRUEの最大のヒット曲『LOVE LOVE LOVE』の歌詞は、氏曰く3分で完成したらしいです。

誰もが知ってるドラゴンクエストのあのメインテーマは、氏曰く5分で出来たそうです。

だからって、変に時間をかけずにさささっと出てきたものが良いのだっていう概念を持つのは全然違う話で。両氏ともにその他の曲には何時間だって何日だってかけたものも多々あるでしょうから。

早く完成したらしたで「こんなすぐできちゃって大丈夫?」っていう、多分あまり考えなくてよさそうな一抹の不安が襲ってくる事実もありますし。

ペーパーテストの選択問題で、自分の解答がやたらB連発だったりした時に感じるあの謎の不安と近しい感じの(その心配は真っ当なのかという)。

『Endroll』を引き合いに出してそんな事をあれこれ考えていると、ようわからんという感じで、結局のところ作曲というのは水ものでもあるのかもしれません。

なんてことを考えながら今日も作曲ってやつを頑張りたいと思います。

良い一日を。


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西村広文 HirofumiNishimura
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