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結局のところオープニングとエンディングの比重ってものすごく大きいですよね

昨日、帝国劇場にて『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』を観劇。

「テイラー・バートン」→「牛宮城」→「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」というなんともアクの強い東京3daysとなりました。
(合間にミュージシャンらしくレコーディングの時間とかもありましたけどそれはまた追々)

今回このムーラン・ルージュに足を運ばせてくれた最大の要因は、アンサンブルとして今公演に出演されている高橋伊久磨くん(漢字合ってる?)からのゴリ押し。

昨年末のミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演で演出家とキーボードコンダクターとしてご一緒してから、なんだかんだと付かず離れず交流は続いていて、今回のムーラン・ルージュもかなり熱心に誘ってくれました。

それは「僕が出る舞台を観に来て!」みたいな宣伝としての熱量というよりも、とにかく凄いから観て欲しい!っていう熱量。

ご自身が出演される舞台ではあるものの、ある意味客観的な感じの熱々さ。

「あそこのラーメンめっちゃ美味しいから是非一度食べに行ってみて!」みたいな俯瞰的なニュアンスですごく推されたものですから。

そもそもテイラー・バートンを観に行くことは決めていたし、同時期にムーラン・ルージュが公演されているのも知っていたし、なんだったら伊久磨くんが出演するのも知っていたから、そこまで熱々に言われなくても最初から観に行くつもりではいたんで「いや、そんな火傷しそうな熱量で言ってもらわなくても普通に観に行くつもりだよ」と思いながらも、その言葉をグッと飲み込んで「まじか!じゃあ行く!」と返事したのはここだけの話。

そんなわけでしっかり堪能させていただいた『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』ですが、公演は8月末まで続きますので中身の細かいことに言及するつもりはやはり一切なくて、とは言え「楽しかった」とか「良かった」で済ませるのは性分に合わない。

ので、ひとつだけ一般論にも落とし込めそうな範囲で書いてみようと思います。

というか今日のタイトルで書いてしまってはいるんですが、結局のところオープニング(OP)とエンディング(ED)ってめちゃくちゃ大事だよねってことは昨日観劇して改めて思ったことであります。

オープニングで「うお〜」とか「すげ〜」みたいな感じで度肝抜かれたら、最初にその後へのワクワク値みたいなものが一気に跳ね上がるわけで、はたまたエンディングがとんでもなかったら終わったあとの余韻感というか「すごいもの見たな〜」っていう感情が一気に跳ね上がる。

めちゃくちゃ乱暴な言い方したらもしかしたら過程がどうであれそう思えるすらある(あくまで一般論ですのでくれぐれも)。

言わば「つかみ」と「オチ」の部分になるわけですが、そこが有無も言わさないくらい圧倒的だったら過程がどうであれ最終的にオセロみたいに全部ひっくり返ってその色になって「すごかった〜」となるっていうのはありそう。

なんか、昨日ムーラン・ルージュを観ておいて今日こんなことを書いていると、一般論として受け取ってもらえずまるで昨日の舞台がそうだったかのように捉えられると「誰がどの作品に言うとんねん」感が凄まじすぎてさすがにその誤解には耐えられないのでちゃんと補足しておきますが(行間が読めない人って思ったより居ることをよくよく痛感するので)…

昨日のムーラン・ルージュは終始素晴らしかったのは大前提として、それでも輪をかけて特にオープニングとエンディングがバッキバキで、やっぱりそこにおもいっきり気合い入ってんだろうなと感じたという話であります。

でも中にはあると思います。
観ててちょっと中だるみしちゃう舞台とか、それこそライブなんかもそう。

ただ、それらを凌駕するくらいエンディングがバッキバキだったら帰路の足取りは軽くて「いいもの観たな〜」という気持ちになるし、そこに行き届かないエンディングだったら「長かったな〜」みたいな帰路に正直なってしまう。

終わり良ければすべて良しとは本当によく言ったもので。
(とは言え創り手側がそれ前提で逃げるのは絶対違いますが)

大変烏滸がましくも自分たちもライブの流れとかを考える時に、例えば20曲前後のワンマン公演だとしたらやはり1~2曲目でまずどれだけ一気に掴めるかっていう観点で選曲も演出も決めますし、最後の2~3曲はこれでもかという畳み掛けをぶちかましがち。

例え「中盤でちょっと緩んじゃうかもね」っていう懸念があったとしても「まあ最後で一気に持っていけますよね」っていう自信があればその中盤も堂々とやれるっていう側面もあったりします。

こうして書きながら思い返しても「あの舞台最高だったな」と思う作品ってやっぱりオープニングとエンディングが特段エグい印象。

最初と最後が特に肝心なんてのは基本といえば基本かもしれませんが、改めてそんなことを思ったので書いてみました。

1曲単位で落とし込むと、ひと昔前は「いかにイントロが大事か」みたいな感じでしたが、ショート全盛の昨今やたらと「サビ始まり」の曲が増えているのも少し関連してくる話なのかも。
(これはまた別で掘れそうなのでどこかで)

弄るだけ弄って終わったらまた拗ねられそうなので最後に。

伊久磨くん、かっこよかったです。
やっぱりちょこちょこ目がいっちゃいました。

あくまでもちょこちょこね。

お疲れ様です。
残りの公演も頑張ってください。


以上でございます。
ではまた。



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