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本気でバンドに夢を見てる子たちには決して子ども扱いしない

昨日、全国学校軽音部教会(NPO法人)の取り組みの一環で、兵庫県の数校の軽音部の子たちが一同に介する場に、いっちょまえにプロミュージシャン的な立場でキーボードセミナー・バンドクリニック的な時間を務めて参りました。

実は数週間前に同じ枠組みで滋賀県Ver.も行ってきたのですが、今回は兵庫。
(※関連) https://note.com/nishimurapiano/n/nfa572bd334de 


高校の軽音部ということで、言ってしまえば“子どもの部活動”であります。

きっとその中にはグラデーションがあって、ちょろっとミーハーな感じで入った子も居れば、友達に誘われてノリで入った子も居るだろうし、とりあえず何かしら部活に入らないといけないから何となく入った子も居るかもしれません。

一人一人にヒアリングをするわけにもいきませんから、その比率や温度差は知る由もないですが、中には「バンド」というものに本気で夢を見てプロミュージシャンを志すガチ勢もきっと一定数居るわけで。

現に昨日だって、高校二年生にして軽音部を飛び出て僕もよく知ってるようなライブハウスで、オリジナルで勝負しながら大人に揉まれまくってる本気バンドも居ましたし。

いい感じに尖っててカッコよかったよ


昨年から何度かこのお仕事をさせてもらっているのですが、そういう骨のありそうな子たちと相対した時に、僕のスタンスとして「子ども扱いしない」「同じバンドマンとしてゴリゴリの先輩目線で接する」という部分は心に決めています。

なので、例え相手が高校生の軽音部であろうとそのスタンスはしっかり決め込んでいるので、元来の性格の悪さも相まって(ほっとけ)、意地悪い事も言いますし、時にちょろっと煽ってみたりもします。
(もちろん素晴らしい所はちゃんと素晴らしいと言います)

協会の幹部の方はもちろん、各学校の顧問の先生方も引率で居らっしゃる場なので、僕だってそれなりにヒリヒリはしますが、やっぱりこちとら現役バンドマンとして本気でバンドに夢を見てそうな骨のあり味を感じる子たちには、変にお茶を濁すほうが失礼だし、せっかくの機会を存分に役立ててほしいと思うので、一応心を鬼にして(一応)。

だからこそ子ども扱いせず、ガチ後輩みたいなスタンスで接するわけで。
繰り返しになりますが。

先ほど、意地悪いって言葉を出しましたが何も心根から意地悪してやろうと思ってるわけでなく、そういう事を言われた時にどんな返しが、どんなカウンターが飛んでくるのかが楽しみでしょうがないっていう、僕の中でのひとつのゲームです。

「とりあえず一度演奏してもらう→こちらがなんじゃかんじゃ言う→踏まえてもう一度演奏」という三手の流れがあるものですから、こちらの二手目に対して今一度”音”で殴り返してきてほしいという話です。

そこで変に萎縮しちゃったり置きにいく演奏をされちゃうと「なんかごめんね」って感じでこちらもそれ以上の熱は持てなくなっちゃうのですが、上手い下手とか関係なく開き直った音でバチクソに殴り返してきてもらえたらば、それはそれはカッコいい。

それでこそ「バンド」だぜって思います。
特に失うものなんかひとつもない若いうちは。

もしこれが一律強制参加とかだったらともかく、聞く所によれば「俺たちの演奏を観てくれ!」っていう希望者が壇上に立っているっていう話でありますから、尚の事です。

昨日もライブハウスのブッキングライブに纏わる話を書きましたが、ライブハウスでブッキングライブというものに立つバンドマンは、ステージ上はいつだって四面楚歌の勝負の場で、敵はあちこちにおります。

対バン相手(“対”って言ってるくらいですからね)はもちろんの事、そのライブハウスの大人たちもそうだし、他のバンド目当てで来てるまるっきりこちらに興味が無さそうなフロアの有象無象。

元来の性格や性根はどうであれ、いざステージに立ったらば尖りに尖っておかないと簡単にヤられてしまいます。

これからもそういう世界に敢えて揉まれにいかんとする子たちにとって、昨日の時間がささやかな一助になってくれればいいなと思います。

そしていつか“現場”と呼ばれる場所でふいに「あの時高校に来てくれていろいろ言ってもらった俺ッス!」みたいな再会があったら嬉しいですなぁ。

という標をここに一旦打っておこうと思います。



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西村広文 HirofumiNishimura
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