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飲食バイトであれ演者であれ接客は接客 今も昔も接客モードを持っていない僕として
昨日、一昨日と飲食店(@サクエバ)の話題が続いたのですが、それで言うと大阪に出てきてからは飲食店バイト一筋でした。高校生の時は短期でいろいろやりましたが。
専門学校を卒業してからの数年間は、2つ3つほどバンド・ユニットを掛け持ちしながら飲食バイトも2つ掛け持ちしていた時期があって、朝から正午過ぎまでランチのバイト、そこから日中にユニットのスタジオ練習に入って夕方から日付が変わるくらいまでもうひとつのバイト、そのあと別バンドの深夜練習、少し寝てまた朝からランチのバイトに行く…みたいな日々を敢行していた期間もあり、それなりに頑張ってました。
それもこれも活動費を捻出するため。
若いうちは体力こそが唯一無二の取り柄でございます。
飲食店で働いている以上“接客”というものが付いて回ってくるわけですが、よくよく考えたら今の仕事だってある意味では“接客”と呼べる時間は変わらず存在しそうです。
「ステージの上と客席」という空間でしか顔を合わせないようなスターダムならともかく、ライブやイベントに来てくれるお客さんお一人お一人と直に交流したり、物販対応も自ら行ったり、時に問い合わせメールにも自分で対応したり、何だったら受付(チケットもぎり)も自分でやる事があるわけで、これらの時間も全て歴とした”接客”と呼べる時間と言えそうです。
もはや自分でもとっくに諦めてますが、僕は所謂“接客スイッチ”とか”営業モード“みたいなものはてんで持ち合わせておらず、昨今よく聞くようになったホスピタリティという部分はなかなか壊滅的なものがあります。
壊滅的と言うとちょっと言い過ぎかもしれませんが、接客という点で自分の気質に一旦フタをして「こちらの気心はどうであれ、来てくれた人にはとにかく良い気分で居ていただきたい」みたいな奥ゆかしいおもてなしの精神は、もしかしたら少しは垣間見る事もできるかもしれませんが基本そんな柄じゃないのは事実です。イベント等で僕と接した事がある方はなんとなく言わんとしてる事は分かると思うのですが。
そこで飲食バイトの話に戻すんですが、思えば当時からずっとそんな感じで“接客”というものをしていました。
飲食店(居酒屋)ですから、時にかなり酔われてる方のちょっと粗暴な言動なんかも多々あったのですが(道頓堀という一番の繁華街に存在していたので尚更)、「完全にこれは自分が悪い、自分の不備だ」と腑に落とせること以外は一切謝りませんでした。
多分、飲食店の従業員(しかもバイトの身)としては一旦「申し訳ございません」から入って、店長なり店舗責任者なりに対応してもらう…みたいな道筋を作るべきなのでしょうけど、「いや、それはお客さんの単なるワガママかと思いますよ」みたいな事が口をついて出ちゃうタイプで、それなりに場が盛り上がった事も多いです。
「あそこの広い席と変えてくれ」みたいな事を言われたりした際も、店のおオペレーション上それでは後からけっこう面倒な事になるのは分かっているので、「すいませんけどこの席で勘弁してください。と言うのも…今ここでお客さん方をあそこに移動させてしまうと、このあとの来店予測として*+▼☆▲△×◻︎…」みたいな事を普通のテンションで述べ出したりするヤツでもあり、最終的にお客さんを根負けさせていた事実もあり。
そんな細かいエピソードを挙げ出したらキリがないのですが、とにかく「接客モード」みたいなものは元来の性分として持ち合わせていないのは、顧みたら明白のようです。
そんなわけなので、お店を利用された方から僕に関するメールが本社カスタマーセンターのほうに送られて、それが僕が勤務している店舗にFAXで転送されてきたって事があります。
それはそれは「なんだあいつの接客態度は」みたいな感じなのかいなと思ったら、「西村という店員さんの接客態度に大変感動しました」っていう称賛…というか感服というか、あいつおもろいみたいな一通で、もちろんイチイチ声に上げてないだけで「なんやあいつ」と思われた人も多々いたと思うのですが(直のクレームはゼロでしたけども)、僕はそのFAXにえらく感動したものです。
「それってただの皮肉なんでは?」と思いきや、何度読み返しても本当に感動してくれたっぽい真心が伝わる文章だったのでございます。
それと別でも、なんかすっかり僕のことを気に入ってくれて一見さんから常連になってくれた人も一定数居らっしゃって(だいたいがおっちゃん)、中には「その淡々と普通に接してくれる感じがええんや」と言ってくれる人も居たりして、僕としても「どうせこんな感じでしか出来ないし、それでこうやって気に入ってくれる人も居るんだからもう無理に繕わなくていいわ」と救われたというか開き直れた要素はあの日々に詰まっているのかも。今思えば。
飲食店のイチアルバイトと演者という身分の違いはあれど、接客的な時間に関してはその時の自分が今もただ続いているだけの気がします。
”接客モード”というアーマーを纏う資質がまったくない僕はいつだって“人と人”っていう超絶フラットな感じでそこに存在していて、だからこその言動も多く見受けられるかと思いますが、結局何が言いたいかって言うと、そんな僕だと分かった上でライブやイベントの切符を買って会いに来てくれる人が好きです。
昨夜売り出したイベントの切符も完売しました。
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どうも有難うございます。
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