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とは言え演奏やテンションがブチ上がる外的要因はやっぱりあるわけで...
「お客さんが例え1000人であろうと1人であろうと…」とか「例えいかなる環境下だろうとその日来てくれるお客さんのために…」みたいな感じで、そこにステージがあってパフォーマンスをする以上は、何がどうであれ状況に左右されずプロとして常に全力で云々って話はよく耳にするかと思います。
それは確かにその通りなんでありますが、反面「全然左右されてもいいっしょ」と思う節が僕にはあります。それは上を見た時の意味で。
多くの場合、前述の決まり文句はネガティブな状況を好転させるため、すなわち見込みよりもお客さんの集まりが乏しくてちょっと寂しい空気の時とか、例えばその日の音環境が劣悪だとか、ステージに立つ側としてちょっとテンションが下がりかねない要因がある場合に、改めて再認識したり時に自分たちを奮い立たせるために「そんなの関係ねぇ!」って気概と共に在る文句な気もします。
それを額面通り受け止めると「お客さんの数や熱量、ステージの環境の優劣にはまったく左右されない」という話になるわけですが、その理屈を上に目を向けた状態で当てはめてみたら、じゃあテンションのストップ高を設定しないといけない話になってきます。
いささか捻くれた考え方かもしれませんが、状況・環境に左右されることでテンションが下がるのは論外としても(とは言えそうもいかないのもまた人間なのですが)、状況・環境によってテンションやクオリティーが爆上がりするという左右のされ方は全然アリというか、そういうものでしょうって話です。
スポーツに例えると分かりやすいかと思いますが(野球に例えてみます)、「ファンの皆さんの声援がボールをスタンドまで運んでくれました」とか「皆さんの大コールのおかげで立ち上がることができました」っていう選手のアレはリップサービスでもなく紛れもない本音だと思いますし、だからこそ球場に足を運んでくださいと懇願するのでしょうし、これからも熱い声援をくださいと仰るわけで。
それはやっぱり左右されるわけでありまして(正確にはブーストという感じですが)、どんな状況下でも変わらぬパフォーマンスをって言葉を必要以上に肯定しちゃうと「応援の熱量=力」の比例関係を否定しかねない気もしています。
なので僕は「最低限のパフォーマンス、クオリティーはお届けするのは当然ですが、そこから先の部分はお客さん(環境・状況)にしっかり左右されます!」とハッキリと思っていますし、場面場面で割と公言もしたりしています。
シンプルな話が、自分の中での規定値をそのままお出しする形になるか、思ってもみない力が出たかっていう違いです。
先日の伊勢でのライブは、終わってから自分自身もしばらく放心状態になる過去類を見ないヤバさが余韻としてあったんですが、僕自身がその領域まで達した大きな要因に関しては、数日前にゴリッと綴りました。
https://note.com/nishimurapiano/n/n425a411ff0ff
余談ですが、上記記事はかなり踏み込んだ表現を用いたのでそれが吉と出るか否かに多少興味を持っていたんですが、すこぶる好評で何よりです。
それはそれとして、また別の要因として「今にして思えばあそこからギアがさらにグッと上がったな」と改めて自認したのは、ライブ終盤に差し掛かる前のMCで、企画運営から集客から最尽力してくださったAzuさんにステージ上から改めてお礼を伝えた時間であります。
元来、僕はライブ本編中にお客さんを差し置いてそういう個人的な話をステージからお伝えするあの感じがどちらかと言うとあまり好きではないタイプで、そんなのはお客さんの前でいちいち言わずに終わってからバックヤードでやればいいじゃんとか思っちゃう部類の人間なのですが、あの時ばかりはフロアに居るAzuさんが目に入った時にどうしても改めてお礼を言いたくなったのであります。
今まで何度も書いてきたことですが、何の地盤も築いていない伊勢という場所で、チケットも完売しとても素敵なスタッフさんもたくさん居てくださって(みんなAzuさんが巻き込んでくれたんだろう)、あんな素敵な舞台を用意してくださった事に対する感謝、敬意が沸々と込み上げすぎた結果、お姿が目に入った時にどうしてもひと言改めてお礼を言わずにはいられなかったわけで。
で、今まで何度も書いてきたというのがミソで、今回のライブはこの方(Azuさんね)なくして成立なんてしていないって話は事前に何度も僕のほうから発信し続けてきたからこそ、Azuさんが直接呼んでくださったお客さんはもちろんの事、その場に居らっしゃる僕のお客さんも、この人があちこちに奔走して誰よりも動いてくれたから今日が在るっていうっていう共通認識を持っているわけで、だからこそ関係者同士の変な内輪ノリ空気にはならず、最終盤に向けてより場の一体感がブーストしたと思っています。
そして、そのストーリーは僕自身が発信として丁寧に積み重ねてきた、種を蒔いてきた自負もあるからこそ、堂々とステージ上からお礼を伝えるという一手を強気に指せた側面もあります。
(※ストーリーをお客さんに植え付ける伏線張りはやっぱり大事です)
あのタイミングで改めて口に出してお礼を伝えて、場の空気もさらにグッとなったところで(語彙力!)、こちらの演奏ならびにテンションのギアがまた一段、二段と上がったのは紛れもない事実だったと思います。今にして思えば。
その僕のギアの上がった熱量に対してお客さんもさらに高揚してお互いの満足度が思ってる何倍も上がったっていう自信もありますし、それはやっぱり外的要因に気持ちがしっかりと左右されたからこそ生まれた熱量でもあります。
僕自身の中にあるその素直さを僕はけっこう肯定している節があって、結果最高の形でその素直さがクオリティーとして発揮されたわけなので、これからもそんな自分には純朴に付き合っていきたいと思います。
じゃないとおもしろくないもんな。
ってことで。
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![西村広文 HirofumiNishimura](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30489291/profile_ec2e22f4fccf403ebe655a5ab2790c3e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)