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「あなたが文字に残してくれたから私たちも振り返れるのだ」っていう金言
昨年の震災を機に生まれた地元での出会いだったり生まれた交流、深まった親睦というのが存在したりしています。
避難所の時間を共にした方もそうですし、復興関連のイベントなんかに顔を出させてもらった先の関係各位だったり、スタッフさんやお客さんなどなど。
そしてそこで僕の存在を認知してくださった事を機に、日頃の僕の活動を追ってくださるようになった方も一定数居らっしゃるわけで、大変に感謝感謝なのであります。
今回割と長めに帰郷していたわけですが、行く先々でそういう方々とお話しする時間もあるわけで「note読んでますよ」とか「動画見ましたよ」みたいな言葉を頂く度に、嬉しいという気持ちや感謝と同時に背筋が伸びる部分もあります。
なんとなく「おらが町から生まれたピアニストが外(県外)で頑張ってる」みたいなものを目にして、そこにワクワクしたり、ともすれば多少なりとも誇って頂いてるような雰囲気も感じます。
肌感覚な部分もありますが、時に会話の流れの中で直接そのようなニュアンスの事を言ってもらえる場合もあり、当人としては何気ない会話かもしれないけど僕としては金言として刻み込まれます。
そんな金言のひとつとして「ああやって文字で残し続けてくれたおかげで、ふとした時にそれを読み返す事ができる。のでまた自分(たち)も頑張れる」っていう話がありました。
毎日書き続けてきたnoteは避難所に入ってからも変わる事なく毎日毎日書き続けました。そこには当時のリアルが全て詰まっています。
自分で言うのも何ですが、感情論でもなく穿った内容でもなく、ただただ目の前のひとつひとつのリアルを淡々と発信し続けていたので、とても良いまとめマガジンになっていると思います。
僕もそうなのですが、発災当時の事やそこからの非現実的な日々は、やっぱり頭の中では薄れていくものですし、きっとこれから時間が経つにつれてさらに淡々としていくんだと思います。人間ですから。
その中で、こうやってその時の事をリアルタイムで書き残してくれているおかげで、そう言えばこうだったああだったという事が当事者としてはリアルに回顧できて、結果あの日々を忘れる事なくいつだって初心(?)に帰る事ができて、「あの日々を乗り越えたんだから」というある意味での自負みたいなものも生まれるわけで。
「そういうものを書き残してくれていて有難う」
という角度の感謝です。
自分としてはそんなところまで考えていたわけもなく、ただただ少しでも世間に何かしら伝わればという意義での発信として、あとは毎日更新してきたものをこの不可抗力に感けてストップするなんて悔しすぎるわいっていう、多少自己満足の意地として書き続けていただけの事で。
それが結果的に同じ時期を乗り越えた当事者から「あの日々を残してくれて有難う」と感謝してもらえる未来があるとは思いませんでした。
日々書いていたその時には、ひとつの発信としての価値があったようにも思うんですが、こうやって多少時間が経った時に改めて別の角度からの価値が生まれる事もあるのだなぁと感慨深くなったのと同時に、何事もコツコツ積み上げていたら、思いもよらぬ価値を発揮する場合もあるという話で、改めていろいろ身に沁みたんであります。
そう思ったら日々書いているひとつひとつが、いつ何時、誰かしらの何かしらに価値が生まれるか分からないわけなので、これからもひとつひとつを大切に書き綴っていきたいと改めてしゃんとしたのであります。
頂いた感謝が結果的に僕の金言となった話。
多分、当人の何気ないひと言が意図せず相手の金言になるっていう事はいろいろあるんでしょうね。誰しも。
そのひとつの例として、今日の話が在れば。
みたいな話でした。
にしても…すんごい寒い。
(これは金言にはなり得ません)
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