企画した人間と演者との実に健全な責任のバトンの受け渡し
最初にお話をいただいたのが7月のことでしたので、その時はまだまだ随分先だと思っていましたが、気付けば今月末頃に迫ってきました。
三重県は伊勢の『かぐらホール』というなんとも素敵な場所で行われる西村広文コンサートの話です。
昼の部と夜の部の二部制で行われる当コンサートですが、先日その夜の部が完売したとのお知らせ。
(※ちなみに昼の部はあと10席ほどあるらしいです)
https://isenosato.stores.jp/items/66c4579f85f63403ccb039ff
この完売したという知らせを聞いて改めて書いておきたいなと思った事があるのですが、もちろんその完売という事実はチケットを手に取っていただいたお一人お一人のおかげ様なのは当然のこと。
心から感謝いたします。当日ものすごく頑張ります。
それは大前提として、やはり今回の完売という知らせに関して、そもそもこのコンサートのオファーをくださったAzuさんのご尽力っぷりは絶対に無視しちゃいけないところで、むしろこうやって改めてしっかり書かせていただかないとなと思うくらいには目を見張るものがございます。
元々は今回の会場である『かぐらホール』の運営会社の社長サンの「能登の応援がしたい」というひと言がきっかけになっているわけですが、そこでAzuさんが僕の事をお話してくれた事で「西村広文コンサート in かぐらホール」が開催される運びとなりました。
それからというもの、Azuさんは企画代表として各方面との細かい打ち合わせから広報活動からひたすら走り回ってくださっています。
それらのご尽力っぷりは別に僕がいちいち伺っているわけではなく、SNSを通じて(ポジティブな意味で)一方的に伝わってきます。
今回の会場となっている三重県。
ハッキリ行って僕にとって何の地盤も築けていない場所であります。
20歳でミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせてから今の今までで、演奏に伺ったことは1~2回しかございません。
それもバックミュージシャンとしてのお仕事として伺っただけで、過去やってきたバンド(そして今のバンド)でガッツリ「三重の皆さんどうも〜!」みたいにライブをしたことは皆無です(多分)。
個人で演奏活動を初めてからはまだ半年なので言わずもがな。
なので僕自身の名前という所に限って言えば、三重県という場所での集客の頼みの綱はどうしても、普段から熱心に応援してくださる県外からお越しいただける方頼りになるのは明白だったわけですが、やっぱりそれでもホールを埋めるには限界がございます。
そんな中、今回夜の部が完売したのはAzuさんが来る日も来る日もご自身のお知り合いにお声がけしたり、お世話になってるであろうお店や行きつけの(?)お店なんかにチラシを配りまくってくださった賜物であります。
その成果もあって、僕のことは知らぬ存ぜぬレベルだけどコンサートに来てくださる方も居らっしゃるのだと思います。
今までの活動の中で自分(たち)がメインとなっているライブにおける集客なんてのは、1から100まで自ら行うっていうのが当然としてやってきました。
何かワンマンを決めたらそのチケットを握りしめていろんなブッキングライブに出演して「ワンマンあるんで来てください!」と対バン相手のファンの人たちにアピールしたり、ストリートライブを敢行して露店的に売ったり。
イベンターさんや音楽事務所の方とスクラムを組んでいる際は、当然その方々も広報活動にご尽力してくださったりしましたが、それはそれで業務提携的な側面もあるので(もちろん大感謝の話ではあります)。
今回みたいにイチ個人、しかも業界関係でもなんでもない方(エステ関係の方らしい)が、僕のコンサートを企画からやってくださった上で「頑張って売ります!」という力強いお言葉と共にチケット売りに奔走してくださってる様は、今まであまり経験したことがない時間で、ドブ板もドブ板そのものの模様が日々SNSで流れてくるたびに、有難いやら申し訳ないやらずっと琴線に触れられていたんであります(今も尚)。
突き動かす部分として、「埋めなきゃ申し訳ない」みたいな企画者としての責任感みたいなものも当然あるにはあるとは思うのですが、おそらくそれ以上に「西村さんのピアノを一人でも多くの人に聴いてほしい」みたいな愛に溢れていることが、スマホ画面越しと言えどしっかり伝わってくる。
その気持ちを、自らコンサートを企画して集客面まで担うという部分で体現されているバイタリティには実に頭が下がりますし、心から感謝ならびに尊敬の心を抱きます。
(あとはそこまで突き動かせてるという自分のピアノへの自負心もほんの少し)
今回、夜の部が完売したというひとつの結果が出ました。
まだ昼の部に残席がある以上、Azuさんはラストスパートをかけられるのでしょうけど、一旦は安堵されてるかと思います。
だからって「完売した!やったー!」なんて僕側が思うのは烏滸がましいにも程がある話で、Azuさんが心から安堵するのは(報われるのは)僕がその場で最高のパフォーマンスをして、その場に居る全ての人の表情が「来てよかった」と物語っている瞬間を迎えた時かと思います。
(※まして僕のことを知らない人も居るんだし)
企画した人間と演者との実に健全な責任のバトンの受け渡しだと思います。
まして自分の本業でもなんでもない(なんだったらイチファンの)方がやってるからこそ、そのバトンは重いです。実にヒリヒリします。それが幸せです。
と、こうやって改めて書くことでまた僕も感謝と「やったるぞ」みたいな気持ちが漲ってくるわけで。
※これはこれでオススメです
さて、ピアノ弾くぞ!
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