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市長と災害ボランティアの方との時間を設けていただいたワケとして...

唐突な話なのですが、一昨日はエフエム石川の収録後に七尾にトンボ返りした後、七尾市役所に赴き市長を介して災害ボランティアの方々に義援金をお渡しするという役目がありました。

何をどこから書こうかなという感じなので、こういう時は順を追ってひとつずつ丁寧に説明させて頂こうと思います。
(そして説明するうちに終わると思います)

まず「お渡しする役目」という書き方をさせてもらったのには理由があって、今回お渡しした義援金は、僕個人のお金でもなければ僕が集めたお金でもありません。

今回お渡しした義援金は、昔から何かと良くしていただいているミュージシャンの先輩が、能登のためにチャリティーとして集めてくださったお金で、それを僕に託してくれた形であります。

「義援金 受付」とひと度ググればいろいろな窓口が出てきます。

そのいずれかにそのお金を振り込めば、間違いなく何かしらの経由で能登ならびに石川のために活きたお金として届くのですが、その先輩と夏ごろイベントでお会いした時に、「集めたお金を直接預けていいか」と僕に相談くださいました。

必要以上にその意図を深掘りはしてないのですが、何かしらの窓口に振り込むわけではなく僕に預けるという所には、もしかしたら「信頼」というものもあったのかもしれません。

ちょっと言葉が難しいですが、無機質に何かしらの口座に振り込みよりも長らく付き合いのある後輩に直接渡したほうが、目に見えた形で届く安心みたいなのがあるというか。

僕のほうでそのお金を直接届けるコネクションみたいなのがあるのであれば、どこかの口座に振り込むよりも知ってる後輩に渡した方が気持ち良い…みたいなやり取りだったかも。
書きながらうっすら思い出してきました。

ふわっとした言い方で申し訳ないのですが、わざわざ僕が受け取った経緯と意図に関しては何となく伝わったかと思います。

その上で、じゃあ僕のほうで示すべきは「いただいたお金はこういう形で役立てていただくことになりました」という話を先輩にお伝えすることであり、そのためにしっかり尽力することであります。

「好きに使ってくれていいよ」と言っていただいてはいるんですが、「あざす!」で終わらせるのはどうにもアレなので。

というわけで、直接七尾市長にアポを取りました。

幸い、市長は昨年6月に僕が七尾市中島町で行ったオンラインライブにも、公務の隙間を縫って顔を出してくれていたりもしますし、それ以前にいろいろ不思議な縁もあって、僕の事はしっかり認識して頂いてるのは僕も知るところだったので。

なので、本来は役所の担当窓口等に問い合わせするというのが手筋なのかもしれませんが、そこはもう厚かましくも直で(SNS越しですが)。

結果、今日のサムネのような状況が生まれたのであります。

いきなりの直アポに快く対応してくださった市長の柔軟さにも感謝なのですが、今回のお金を預かった経緯や意図を汲み取ってくださった上で「そういう事ならばこんな役立て方はどうでしょうか」と提案までいただいたわけで。

重ね重ね感謝でございます。

結果的に今回の義援金は一般社団法人『sien sien west』という、全国各地の災害ボランティアに励まれている非営利団体の方々に、活動費の一助としてお渡しする形になりました。

現在、能登半島地震に際して民間災害ボランティアセンター『おらっちゃ七尾』を立ち上げて、能登復旧・復興のために日夜ボランティア活動をされているようです。

※おらっちゃ=僕たちとか私たちの意(おもいっきり方言)

一般的に県や市や赤十字等を介して集まる義援金というのは、まずまとまったお金が集まったのち、そこからどこにいくら使うかという感じで分配されていくわけなので、僕が市長に直接渡せたとて結局は「何かしらの復興の一部にしっかり使わせていただきます」という形になり、結局は口座振り込みと同じ話になります。

今回、直接渡していただいた意味を考えた時に「先輩から授かったお金はこういう方々にこんな形で役立つ事になりました」としっかり顕示したいからこそ、現地住み込みで七尾のために災害ボランティアとしてずっと活動してくださってる方々のサポート資金という形でのお渡しは、僕としてもかなり気持ちが良いというか、先輩にしっかりとご報告できるといいますか。

今回、その義援金を集めてくださったという気持ちに心から感謝しますし、それをご自身で何かしらの窓口に送るわけでもなくわざわざ僕に預けてくださったという部分に感激いたしました(ならびに背筋も伸びました)。

そして結果的に、今回の帰省のタイミングで無事に役目を果たせた事に安堵しますし、そこを柔軟に対応してくださった市長ならびに市役所の方々にも改めて感謝いたします。

少しだけ手前みそな事を書かせてもらうと、僕自身としても七尾のためにまたひとつ自分の力を少しばかりは発揮できたという自負も同時にありますし、だからこそまだまだ風化させないために引き続き七尾という名前も(勝手に!)背負って、頑張っていこうと思った次第です。

にしても、ここで生まれ育って42年。

市役所のあんな奥の奥まで初めて入りましたし、市長と会談的な時間を持つ未来なんて想像もしてませんでしたが、これもまた震災をきっかけに生まれた縁という事で、全てを活かせるよう引き続き頑張ります。


【追伸】

最後に、今回僕に義援金を預けてくださった先輩の紹介だけ。


GRAND COLOR STONE(グランドカラーストーン)っていうピアノロックバンドのボーカルのナカノアツシさん。

あんまり音楽のこと分からなかったりライブハウスってところに馴染みがない方でも、初見でみんな楽しくなるバンドです。

ワンマンとかも定期的にやられてますから、機会あれば是非一度ライブに行ってみてください。本当に楽しいバンドですよ。

先輩、改めて有難うございます。
あとでこのnoteのURL送りつけるんで読んでください。
めちゃ好感度上がったと思うんで。



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西村広文 HirofumiNishimura
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